0:00:06.120,0:00:10.928 / 私の現実 / 0:00:34.520,0:00:36.097 聞こえますか? 0:00:36.713,0:00:37.555 聞こえますね。 0:00:37.642,0:00:39.139 今、私の声は聞こえると思いますが、 0:00:39.300,0:00:40.707 私の姿は見えないでしょう。 0:00:41.000,0:00:42.843 耳があるから聞こえるのです。 0:00:43.185,0:00:46.380 目を閉じて、画面に手を伸ばせば 0:00:46.520,0:00:47.892 そこにあるのが分かりますね。 0:00:47.980,0:00:50.500 皮膚で触って感じています。 0:00:50.600,0:00:53.000 触ってはだめと言われたら、 0:00:53.100,0:00:54.788 匂いを嗅ぐくらいしかありません。 0:00:54.888,0:00:56.957 熱せられたプラスティックの匂いを嗅いではじめて、 0:00:57.100,0:01:00.294 やっとモニタがそこにあることが分かるでしょう。 0:01:00.500,0:01:02.930 鼻があってよかったですね。 0:01:03.063,0:01:05.743 でも、どんな味がするのでしょう? 0:01:06.262,0:01:08.000 さあ、それはちょっと難しいですが、 0:01:08.150,0:01:09.981 結局はプラスティックを舐めて味わうことになるでしょう。 0:01:10.073,0:01:11.689 あなたには、舌がありますから。 0:01:12.934,0:01:14.800 あなたの周りの世界、つまり、 0:01:14.950,0:01:17.369 あなたの周りにある全てのものを理解することは、 0:01:17.740,0:01:19.064 五感を通じて行われます。 0:01:19.412,0:01:20.852 耳があれば、 0:01:20.945,0:01:21.923 聞こえます。 0:01:22.046,0:01:23.200 目があれば、 0:01:23.284,0:01:24.306 見ることができます。 0:01:24.706,0:01:25.914 皮膚を通じて 0:01:25.914,0:01:26.920 触覚を感じることができます。 0:01:26.920,0:01:28.500 舌のおかげで味わうことができ、 0:01:28.700,0:01:31.989 鼻があれば、匂うこともできます。 0:01:32.512,0:01:37.453 目、耳、鼻、舌、皮膚は、生まれながらに備わった 0:01:37.561,0:01:39.000 「道具」です。 0:01:39.100,0:01:41.568 周りの世界を理解するための道具です。 0:01:42.737,0:01:44.953 でも、どうやってこのことを知ったのでしょう? 0:01:46.169,0:01:47.746 教えて貰ったからですよね。 0:01:48.453,0:01:51.693 じゃあ、どうやってこれらを五つの感覚に[br]分けているのでしょう? 0:02:11.900,0:02:18.071 [ 科学 ] 0:02:26.000,0:02:28.048 その答えは、<科学>です。 0:02:28.048,0:02:30.500 世界は非常に複雑なので、 0:02:30.750,0:02:33.554 ものごとを見つけ出したり、定義付けたりするために[br]科学が用いられます。 0:02:33.554,0:02:35.455 でも、科学とは何でしょう? 0:02:35.600,0:02:38.150 観測と理論によって 0:02:38.300,0:02:40.661 自然を調査し研究すること。 0:02:40.761,0:02:41.850 または、調査を通じて得られた 0:02:42.000,0:02:43.797 知識の集大成。 0:02:43.897,0:02:47.568 基本的には、実験結果や数字や文字の集合体全体が 0:02:47.701,0:02:50.800 一つのものとして定義されます。 0:02:51.200,0:02:52.000 でも、どうやって? 0:02:52.500,0:02:55.475 ほとんどの人は、記号を価値あるものと認識しており、 0:02:55.475,0:02:58.445 そのうち、最もよく知られているのは、文字と数字です。 0:02:58.445,0:03:00.700 それは、私たちが周囲の環境を 0:03:00.850,0:03:03.016 理解するための道具です。 0:03:03.517,0:03:05.000 これらの記号がどうやって存在するようになったのか、 0:03:05.100,0:03:06.920 よく理解するために、 0:03:06.920,0:03:10.457 数学の歴史を簡単に振り返ってみましょう。 0:03:14.444,0:03:16.000 人間は、その最も初期から 0:03:16.300,0:03:18.700 基本的な問題の解決法を探してきた。 0:03:19.750,0:03:21.155 家を建て、空き地を測定し、 0:03:21.355,0:03:23.900 季節の変化を把握し、数を数える。 0:03:25.000,0:03:26.350 3万年以上前、 0:03:26.500,0:03:27.650 旧石器時代初期の人々は 0:03:27.800,0:03:29.476 季節の移り変わりや 0:03:29.476,0:03:31.478 気候の変化を栽培のため把握していた。 0:03:32.200,0:03:33.750 時間の経過を表現するため、 0:03:33.800,0:03:36.049 洞窟の壁に印を刻んだり、 0:03:36.283,0:03:38.986 骨や木や石に印を付けた。 0:03:38.986,0:03:41.986 一つの印が一つの数を意味していた。 0:03:41.986,0:03:43.100 しかし、扱う量が多くなると、 0:03:43.250,0:03:44.558 このシステムはうまくいかなくなった。 0:03:44.558,0:03:46.400 そこで、ついにシンボルが作られた。 0:03:46.550,0:03:48.195 ものの一群を表す道具だ。 0:03:48.195,0:03:50.550 紀元前4世紀以降の時期の 0:03:50.700,0:03:52.700 シュメール人の粘土岩が発見された。 0:03:53.400,0:03:56.303 縦長の小さな粘土は1を表し、 0:03:56.303,0:03:58.205 球形の粘土は10、 0:03:58.205,0:04:00.207 大きな円錐形は60を表していた。 0:04:01.000,0:04:04.300 紀元前3300年頃の記録は 0:04:04.350,0:04:06.000 バビロニア人が大量に、粘土板に葦で文字を 0:04:06.150,0:04:07.450 刻み付けていたことを示している。 0:04:07.500,0:04:09.983 彼らは、1を楔の形で、 0:04:09.983,0:04:12.553 10を横のVで表し、 0:04:12.553,0:04:14.955 これらのシンボルを組み合わせて他の数字を表していた。 0:04:14.988,0:04:15.750 例えば、 0:04:15.850,0:04:18.358 バビロニア人は数字の19をこのように書いていた。 0:04:19.826,0:04:21.800 古代エジプト人は、身の回りのものを 0:04:21.950,0:04:23.730 シンボルとして用いていた。 0:04:23.730,0:04:26.800 棒が1、牛の拘束具が10、 0:04:26.950,0:04:28.000 巻かれたヒモが100、 0:04:28.150,0:04:31.004 ハスの花が1000、という具合だ。 0:04:31.400,0:04:34.700 19は、脚を縛った牛と棒が9本だ。 0:04:36.150,0:04:37.850 初期のローマ人は、数の体系を作り出した。 0:04:38.000,0:04:39.680 今でも使われているものだ。 0:04:39.830,0:04:40.850 他のシンボルに加え、 0:04:41.000,0:04:43.650 10は「X」を、1は「I」を用いて表した。 0:04:44.200,0:04:45.000 中世までに、 0:04:45.100,0:04:47.100 ローマ人は「X」の右に「I」を書いて 0:04:47.250,0:04:49.756 11を、左に書いて9をあらわすようになった。 0:04:49.756,0:04:52.259 従って、19はXIXとなる。 0:04:52.800,0:04:54.450 これら創造的な数字の体系は、 0:04:54.600,0:04:57.500 個別のもの同様、ものの集合体を表している。 0:04:58.600,0:05:00.300 人間の最も古い数の数え方のいくつかは、 0:05:00.450,0:05:02.700 手足の指に頼っていた。 0:05:02.850,0:05:05.706 従って、数は1、5、10、20が基本となっていた。 0:05:06.100,0:05:07.950 ズールー語で6は、 0:05:08.100,0:05:10.750 右手の親指を取るという意味だ。 0:05:10.900,0:05:12.450 左手の指は全部、すでに数えられており、 0:05:12.600,0:05:15.500 もう一つの親指が必要、という意味だ。 0:05:16.149,0:05:18.250 他の数字の体系は、商業から発達した。 0:05:18.450,0:05:19.500 ナイジェリアのヨルバ族は、 0:05:19.650,0:05:21.889 子安貝の貝殻をお金として用い、 0:05:21.889,0:05:24.858 驚くほど複雑な数字の体系を発達させた。 0:05:24.858,0:05:25.950 20を単位として 0:05:26.100,0:05:27.880 それを掛けたり、 0:05:28.030,0:05:29.863 引いたり足したりする操作を基本としている。 0:05:29.989,0:05:30.600 例えば、 0:05:30.750,0:05:36.300 45は、20の3倍から10と5を引いたものと考える。 0:05:36.700,0:05:38.720 多くの文化で、ペルシャ人のように 0:05:38.870,0:05:41.050 縄やヒモの結び目を、 0:05:41.200,0:05:42.709 数を数えるのに使っていた。 0:05:42.709,0:05:44.150 インカ人は、より洗練された方式を用いていた。 0:05:44.300,0:05:45.345 「キープ」という方式だ。 0:05:45.445,0:05:47.600 細い縄を水平に持ち、 0:05:47.700,0:05:49.416 そこからは、結び目のついたヒモがぶら下がっている。 0:05:49.883,0:05:51.500 インカ人は、ヒモの長さや色だけでなく 0:05:51.650,0:05:53.200 結び目の種類にも意味を持たせていた。 0:05:53.300,0:05:55.756 それらは1、10、100を表していた。 0:05:55.800,0:05:57.800 今日、ほとんどの工業化された社会では 0:05:57.950,0:06:00.100 0から9までの数字を使っている。 0:06:00.600,0:06:01.900 しかし、これらのシンボルは 0:06:02.050,0:06:04.300 紀元前3世紀のインドまで発明されなかった。 0:06:04.665,0:06:06.300 そして、0が数字の桁取りの要素として確立されるまでには 0:06:06.450,0:06:09.800 さらに800年を要した。 0:06:10.150,0:06:10.800 この偉大な発想は、 0:06:11.050,0:06:13.300 数学の様相を劇的に変化させた。 0:06:14.700,0:06:16.510 私たち人間は、常に互いにものを分け合ってきた。 0:06:16.879,0:06:19.279 初期の文化で、公正かつ公平な方法で、 0:06:19.279,0:06:20.550 食糧や水を分け合う際、 0:06:20.700,0:06:22.400 あるいは土地を分割しようとする際、 0:06:22.649,0:06:24.100 公平な分割を行う場面でのシンボルとして 0:06:24.250,0:06:26.550 分数が徐々に出現してきた。 0:06:27.888,0:06:29.957 古代エジプト人は、分数を単位として用いた。 0:06:30.224,0:06:32.100 1/2, 1/3, 1/5のように 0:06:32.250,0:06:34.650 分子は1であり、 0:06:34.661,0:06:37.064 これらの分数を足したり二分割したりする。 0:06:37.064,0:06:39.800 3斤のパンを5人家族で 0:06:39.950,0:06:41.600 分けるときは、はじめに 0:06:41.700,0:06:43.900 一つ目と二つ目のパンを 0:06:44.050,0:06:44.700 3等分し、 0:06:46.039,0:06:48.275 三つ目は5等分する。 0:06:49.600,0:06:51.450 最後に、二つ目のパンの残った1/3を 0:06:51.600,0:06:54.650 5つに分ける。 0:06:56.000,0:07:00.153 古代エジプト人は、これらを1/3, 1/5, 1/15と記した。 0:07:00.654,0:07:02.150 今なら、このような分割を行うときは、 0:07:02.300,0:07:03.650 3/5という分数で表すだろう。 0:07:04.200,0:07:06.450 一人当たり3/5斤、 0:07:06.600,0:07:08.900 すなわち3斤を5人で分けるということだ。 0:07:09.530,0:07:11.550 シュメール人や初期のバビロニア人は、 0:07:11.700,0:07:13.250 4000年後の私たちが今も使っている 0:07:13.400,0:07:17.200 60を基本とした分数の体系を発明した。 0:07:17.489,0:07:19.000 60分が1時間、 0:07:19.150,0:07:20.400 60秒が1分、 0:07:20.550,0:07:23.350 一周は360度だ。 0:07:25.212,0:07:27.000 中国の社会では、10を基本とした算盤を 0:07:27.100,0:07:30.117 用いていたが、ゼロという考えはなかった。 0:07:30.751,0:07:32.250 初期の小数の表し方は 0:07:32.400,0:07:33.400 算盤に由来する。 0:07:33.500,0:07:34.300 例えば、 0:07:34.400,0:07:37.850 3/5は、10の珠のうち6個である。 0:07:38.125,0:07:40.994 中国人は、分子に「子」という[br]愛らしい名前を付けた。 0:07:40.994,0:07:42.596 分母は「母」だ。 0:07:43.700,0:07:45.200 12世紀に至るまで 0:07:45.350,0:07:46.350 今用いている、線を用いた 0:07:46.450,0:07:48.300 分数の通常の記述法は 0:07:48.400,0:07:49.350 発明されなかった。 0:07:49.500,0:07:51.600 発明された後も、これらの分数の記述法は、 0:07:51.700,0:07:54.500 500年後のルネサンス期まで[br]広く使われることはなかった。 0:07:55.600,0:07:57.650 歴史を通して、地球上のあらゆる文化が 0:07:57.800,0:08:00.200 それぞれ特徴ある計算法を作り出してきた。 0:08:00.848,0:08:03.450 例えば…12×15という計算をするとき、 0:08:03.750,0:08:05.000 ロシアの初期の農民は、 0:08:05.150,0:08:07.150 2倍にしたり半分にしたりするという方法を用いていた。 0:08:09.523,0:08:12.192 ある奇数を半分にすると分数になるが 0:08:13.093,0:08:14.461 それは一旦切り捨て 0:08:15.900,0:08:16.950 そこで、その奇数の乗数の相手方の数字を 0:08:17.100,0:08:18.950 計算結果に足し合わせた。 0:08:24.100,0:08:26.600 古代エジプト人は、必要なだけの[br]等式のグループが得られるまで 0:08:26.750,0:08:28.410 2倍にしていくという手続に頼っていた… 0:08:32.500,0:08:34.900 そして、これらの等式のグループを足し合わせて[br]答えとした。 0:08:40.800,0:08:43.050 中世の間、ヨーロッパとアジアでは、 0:08:43.150,0:08:46.050 日常携行可能な計算機として算盤が用いられた。 0:08:46.150,0:08:48.250 しかし、使い方が分かる人はほとんどいなかった。 0:08:48.350,0:08:50.430 通常は裕福な商人か金貸しだけであった。 0:08:51.000,0:08:53.400 珠を動かすだけで、その位置によって値を示せるので 0:08:53.500,0:08:55.950 算盤は非常に効率的な計算方法であった。 0:08:56.700,0:08:59.200 そして、偉大なアラブの数学者アル=フワーリズミーが 0:08:59.340,0:09:02.000 0から9までのインド・アラビア数字を 0:09:02.150,0:09:03.700 北米からヨーロッパにかけて導入し、 0:09:03.900,0:09:06.250 新しい計算手続を作り出した。 0:09:06.700,0:09:09.349 この計算方法は紙の上に書くことができた。 0:09:10.150,0:09:12.050 何世紀にも渡り、この計算方法の学習は 0:09:12.200,0:09:13.800 教育の全体的な目標となった。 0:09:13.950,0:09:15.150 生徒は、計算方法を、 0:09:15.300,0:09:16.900 何段にも渡る筆算で、 0:09:17.200,0:09:18.000 数字を借りたり動かしたりして 0:09:18.150,0:09:20.900 効率的かつ確実に、何桁もの割算を行う方法を教えられた。 0:09:21.550,0:09:23.050 そして、計算手順を記録し、 0:09:23.200,0:09:25.200 結果をチェックすることができるようになった。 0:09:25.980,0:09:29.634 今日 複雑な計算は電卓で行われている 0:09:29.850,0:09:31.100 これは、生徒達が、その答えが合理的であることを 0:09:31.250,0:09:33.300 チェックする能力と、 0:09:33.450,0:09:34.550 そのために必要な暗算手法を 0:09:34.700,0:09:36.850 豊富に備えるべきであることを意味している。 0:09:37.500,0:09:40.450 12×15のような多くの単純計算は 0:09:40.600,0:09:43.400 色々な方法で暗算が可能だ。 0:09:54.000,0:09:55.300 数学の豊かで輝かしい歴史を 0:09:55.400,0:09:57.050 通して旅すると、 0:09:57.200,0:09:59.100 いかにアイデアや創造が 0:09:59.250,0:10:00.850 日常生活の問題を解決するための 0:10:01.000,0:10:03.550 人々の真摯な必要性から育ってきたかが分かる。 0:10:03.700,0:10:05.800 歴史を通じて、世界中の男女の 0:10:05.950,0:10:07.950 数学の探究は、 0:10:08.100,0:10:10.100 私たちに魅力的なレンズをくれた。 0:10:10.250,0:10:11.650 それは、世界を数学的に見る能力を私たちに与え、 0:10:11.800,0:10:14.050 世界を意味あるものとしてくれる。 0:10:15.300,0:10:17.250 科学は、事実の集積です。 0:10:17.400,0:10:20.500 それは、観測されたものの定義と 0:10:20.650,0:10:23.200 発見のための実験の結果に由来します。 0:10:23.500,0:10:28.400 数学、化学、物理は、解釈によらない 0:10:28.550,0:10:31.750 確固とした言語です。 0:10:31.900,0:10:35.450 観測したものを記述し、 0:10:35.600,0:10:38.950 その観測結果を証明するために行う[br]実験のための言語です。 0:10:39.200,0:10:41.074 考えてみてください。[br]DNA、 0:10:41.074,0:10:43.710 細胞、銀河、 0:10:44.378,0:10:46.146 果物、 0:10:46.246,0:10:48.282 ラップトップ・コンピュータ、 0:10:48.700,0:10:50.551 空調… 0:10:51.118,0:10:53.551 考えてみてください。[br]車、 0:10:54.221,0:10:56.957 食べ物、 0:10:57.300,0:10:58.892 家、 0:11:00.027,0:11:02.963 動物相、 0:11:03.096,0:11:05.599 植物相… 0:11:06.466,0:11:08.635 考えてみてください。[br]原子、 0:11:08.936,0:11:11.305 身体部位、 0:11:11.738,0:11:13.974 気候、 0:11:14.708,0:11:17.845 あるいは、あなたが着ている衣服… 0:11:20.200,0:11:22.700 そして、理解しておきましょう。 0:11:22.850,0:11:24.800 全てのものを定義しまたは作り出しているのは 0:11:25.000,0:11:27.200 科学だと。 0:11:33.894,0:11:36.200 科学の全体的な概念を理解するには、 0:11:36.350,0:11:40.400 科学理論とは何かを理解しなければなりません。 0:11:40.550,0:11:42.050 科学理論を構成するのは、 0:11:42.200,0:11:44.550 概念の集積です。 0:11:44.700,0:11:48.000 それは、観測可能な現象を抽象化したものを含み、 0:11:48.150,0:11:50.750 計量可能な属性によって表現され、 0:11:50.900,0:11:54.000 観測と、そのような概念の間の 0:11:54.150,0:11:55.750 関連性を表現する 0:11:55.900,0:11:58.700 科学法則と呼ばれる規則によって統合されています。 0:11:58.850,0:12:01.850 科学理論は、このような観測に関する[br]利用可能な実験データを 0:12:02.000,0:12:05.200 検証できるように構築されています。 0:12:05.350,0:12:08.800 そして、現象を分類する際の説明のための原理、あるいは 0:12:08.950,0:12:11.200 原理の一群として、力を発揮します。 0:12:11.732,0:12:14.100 科学理論は、他の理論とは 0:12:14.250,0:12:15.300 全く異なっています。 0:12:15.550,0:12:17.750 科学は、最新の発見があったときには 0:12:17.900,0:12:21.450 最も容易に変更が加えられる理論体系です。 0:12:32.850,0:12:36.100 ♪ 科学は、世界の仕組みを理解するための 0:12:36.800,0:12:38.950 ♪ これまでで最も良い道具です。 0:12:39.100,0:12:42.000 科学は、正に人間の知識の形式です。 ♪ 0:12:42.200,0:12:44.800 ♪ 私たちは常に既知の知識の最先端にいます。 0:12:45.300,0:12:47.450 ♪ 科学は、次の世代に渡る 0:12:47.600,0:12:49.600 ♪ 企業の共同事業のようなものです。 0:12:50.700,0:12:53.250 ♪ 私たちはまた、その方法を用意したくれた人を通して[br]ものごとを見ることで、 0:12:54.000,0:12:56.550 ♪ その人たちのことを記憶しています。 0:12:56.800,0:12:58.500 ♪ もしあなたに科学的な素養があれば、 0:12:58.650,0:13:00.300 ♪ 世界は違ったものに見えるでしょう。 0:13:00.500,0:13:03.300 そして、そこでの理解はあなたに力を与えるでしょう。♪ 0:13:08.850,0:13:11.700 ♪ 現実の世界の中に、本当の詩があります。 0:13:12.100,0:13:15.250 ♪ 科学は、現実をうたう詩です。 0:13:15.700,0:13:18.150 ♪ 私たちには科学があります。それを使えば、 0:13:18.950,0:13:20.900 ♪ 私たちの生活を良くしていくことができるのです。 0:13:21.200,0:13:23.950 ♪ 現実の世界の中に、本当の詩があります。 0:13:24.200,0:13:27.100 ♪ 科学は、現実をうたう詩です。 0:13:27.350,0:13:30.100 ♪ 人類の物語は、暗い隅に光を当てる 0:13:30.350,0:13:33.550 ♪ アイデアの物語です。 0:13:39.900,0:13:44.500 ♪ 科学者は謎を愛しており、分からない状態は嫌います。 0:13:45.500,0:13:48.350 ♪ 私は分からない状態は怖くはありません。 0:13:48.700,0:13:51.460 ♪ それはそれで更に興味深いことだと思います。 0:13:52.050,0:13:54.600 ♪ さらに大きな現実の宇宙があります。 0:13:54.750,0:13:57.500 ♪ 私たちは皆、その一部です。 0:13:57.650,0:14:00.350 ♪ より遠くの宇宙を調べれば調べるほど、 0:14:00.423,0:14:03.550 ♪ 更に驚くべき発見が得られるのです。 0:14:03.700,0:14:06.250 ♪ 真実の探求は、それ自体が、 0:14:06.350,0:14:09.350 ♪ 洞察に満ちた物語です。 0:14:15.800,0:14:18.500 ♪ 現実の世界の中に、本当の詩があります。 0:14:18.950,0:14:22.250 ♪ 科学は、現実をうたう詩です。 0:14:22.600,0:14:25.050 ♪ 私たちには科学があります。それを使えば、 0:14:25.650,0:14:27.600 ♪ 私たちの生活を良くしていくことができるのです。 0:14:27.950,0:14:30.600 ♪ 現実の世界の中に、本当の詩があります。 0:14:30.800,0:14:34.000 ♪ 科学は、現実をうたう詩です。 0:14:34.150,0:14:37.350 ♪ 人類の物語は、暗い隅に光を当てる 0:14:37.500,0:14:39.950 ♪ アイデアの物語です。 0:14:40.050,0:14:43.000 ♪ 宇宙の孤独な一点から、 0:14:43.300,0:14:45.850 ♪ 私たちは、考える力によって 0:14:46.100,0:14:48.850 ♪ 宇宙の始まりの直後の瞬間まで 0:14:49.550,0:14:51.700 ♪ 振り返って見ることができるのです。 0:14:51.850,0:14:53.200 ♪ 科学は、あなたの心の 0:14:53.350,0:14:55.300 ♪ 働き方を変化させるでしょう。 0:14:55.450,0:14:58.150 ♪ もう少し、より深く[br]ものごとを考えるようになるでしょう。 0:14:58.500,0:15:01.550 ♪ 科学は、個人が持つ先入観を排除し、 0:15:01.700,0:15:04.150 ♪ 誰でも確認できる確たる証拠に置き換えます。 0:15:04.350,0:15:07.300 ♪ 現実の世界の中に、本当の詩があります。 0:15:07.600,0:15:10.950 ♪ 科学は、現実をうたう詩です。 0:15:11.350,0:15:14.400 ♪ 私たちには科学があります。それを使えば、 0:15:14.550,0:15:16.300 ♪ 私たちの生活を良くしていくことができるのです。 0:15:16.500,0:15:19.350 [ 科学は、周囲の世界を理解するための 0:15:19.500,0:15:21.600 偉大な道具です。] 0:15:21.750,0:15:24.150 [ 科学は、一種の拡大鏡だと思ってください。 0:15:24.300,0:15:26.250 それを通して見ると、 0:15:26.400,0:15:30.000 自分の周囲の本当のことがわかるのです。]