“良い転機”を生み出す方法|堂嶋 賢征|TEDxAnjo
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0:25 - 0:27今日すごくいい天気でしたね
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0:27 - 0:30今から僕は「てんき」の話をしていきます
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0:30 - 0:31「てんき」と言っても
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0:31 - 0:33こっちの「転機」
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0:33 - 0:35人生の転機の話
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0:35 - 0:40たぶん皆さんもこれまで
何度か人生の転機を経験されてると思います -
0:40 - 0:43でも自分の人生の転機って
意外と少ないんですね -
0:43 - 0:45僕たち自分の人生の転機よりも
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0:45 - 0:50他人の人生の転機と関わる回数の方が
圧倒的に多いんです -
0:50 - 0:52例えば子供の入学や卒業
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0:52 - 0:55友達の引っ越しや同僚の結婚など
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0:55 - 1:00なので今日僕は実際に携わった
2人の人生の転機を紹介しながら -
1:00 - 1:04「他人の人生の転機」との関わり方について
話をしていきます -
1:04 - 1:06まず1人目は
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1:06 - 1:08MEG(めぐ)
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1:08 - 1:10僕が彼女に会った当時
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1:10 - 1:13彼女は大学で栄養士になるための
勉強をしていました -
1:14 - 1:16順調に栄養士の資格を取得して
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1:16 - 1:20大学を卒業し 就職をして働き始めます
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1:20 - 1:25ただ働き始めて3ヶ月が経った頃に
相談のメールが来ました -
1:25 - 1:29「お仕事の事で少し相談したいんですが
お時間ありますか?」と -
1:29 - 1:32僕はすぐに時間を空けて
彼女と会うことにしました -
1:33 - 1:39そこで彼女が話していた内容を
ざっとまとめると こんな感じです -
1:39 - 1:42「就職をしたら想像と違った」
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1:42 - 1:44「今の仕事は やりたいことじゃない」
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1:44 - 1:47「辞めた後どうしたらいいか わからない」と
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1:47 - 1:49そんなに珍しい悩みじゃないですよね?
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1:49 - 1:53たぶんこの中にも
同じような悩みを相談された方や -
1:53 - 1:56今同じ悩み抱えてる方もいるかもしれません
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1:57 - 1:59さて どうしましょう?
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2:00 - 2:02当時の彼女の様子だと
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2:02 - 2:06それ以上同じ仕事続けるのは
少し精神的に無理だろうなという感じでした -
2:07 - 2:09もう少し深く話を聞いていくと
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2:10 - 2:11明らかにですね
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2:11 - 2:14彼女の表情が明るくなる瞬間があるんですね
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2:14 - 2:17それはカメラの話をしてる時でした
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2:18 - 2:20聞けば親戚に買ってもらったデジカメで
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2:20 - 2:23毎日自分が撮ったご飯の写真を撮っている と
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2:23 - 2:26しかも好きな写真は永遠に見ていられるし
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2:26 - 2:29カメラの事はどれだけ考えても飽きない
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2:29 - 2:34そんなに好きなんだったら
カメラを仕事にしてしまおう と -
2:35 - 2:38ただ当時 彼女は一眼レフカメラすら
持ってなかったので -
2:38 - 2:41僕が持っていたカメラをプレゼントしました
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2:41 - 2:45そして 約束をして
「毎日最高の写真を撮り続けよう」と -
2:45 - 2:47具体的に言うと
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2:47 - 2:52彼女が1日かけて撮影したたくさんの写真から
ベストの1枚を僕に送ってきます -
2:52 - 2:55僕はその写真に対して
具体的なフィードバックをして -
2:55 - 2:58ウェブに毎日1枚ずつ公開していく
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2:58 - 3:02この作業を僕たち2人は100日間続けました
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3:03 - 3:06100日間毎日続けると
いろいろ見えてきますね -
3:06 - 3:09特に彼女の場合 明らかにわかってきたのは
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3:09 - 3:13気持ちの乗る写真と乗らない写真が
すごくはっきりしてるんです -
3:13 - 3:16これは当時彼女が撮影した写真なんですが
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3:17 - 3:20この食や人をテーマにした写真
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3:20 - 3:23これはものすごくいい写真を撮るんです
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3:23 - 3:28でも一方 風景や建物をテーマにした写真
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3:29 - 3:32これは僕の心にあまり響かなかったんですね
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3:32 - 3:34ただ これ僕だけじゃなくて
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3:34 - 3:37撮影してる彼女自身も
全く同じことを感じていました -
3:37 - 3:41なので この時点で苦手な写真は捨てて
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3:41 - 3:45得意な食と人の写真だけで
勝負をしていこうと決めました -
3:46 - 3:48ただ「プロとしてやっていくなら
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3:48 - 3:50好き嫌いなんか言ってちゃ
ダメなんじゃない?」と -
3:50 - 3:53思う方もいるかもしれませんが
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3:53 - 3:56僕は本当に好きなこと1つ
極めることができたら -
3:56 - 3:58プロとして十分やっていけると考えてます
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3:58 - 4:00特にそれがその人の時間
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4:00 - 4:03人生の時間すべてを費やせるほど好きである
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4:03 - 4:05没頭できるものである場合
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4:05 - 4:07その可能性は圧倒的に高いと思います
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4:07 - 4:12彼女にとって写真は
すべての時間を費やせるものでした -
4:13 - 4:16そして100日の取り組みが終わる頃には
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4:16 - 4:20彼女のオリジナルの撮影スタイルが
完成したんです -
4:21 - 4:24皆さん 家族の写真って思い浮かびます?
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4:24 - 4:26おうちの中で撮った写真って
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4:26 - 4:30ほとんどお父さんかお母さんが撮るので
子供ばっかり写ってるんですね -
4:30 - 4:34一方 外で撮った写真は
行事や記念日がすごく多いので -
4:34 - 4:36少し着飾った写真が多いんです
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4:37 - 4:40でも本当に残したい家族の姿って
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4:40 - 4:43子供を見つめるお母さんの
この自然なまなざしだったり -
4:43 - 4:46つまみ食いをしてるところだったり
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4:46 - 4:51家族で食卓を囲んでるこんな当たり前の
風景なんじゃないかと思うんです -
4:51 - 4:55フォトグラファーのMEGが
自宅に実際にお邪魔をして -
4:55 - 4:57その家庭の当たり前の日常を記録に残す
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4:57 - 5:00「食卓写真」というプロジェクトが
誕生しました -
5:01 - 5:05たくさんの家庭の撮影をさせていただく中で
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5:05 - 5:10こちらのご家族から撮影の半年後に
お手紙をいただきました -
5:14 - 5:18「先月 母が病気で亡くなりました
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5:18 - 5:23あの時の写真はまさに
母と私たちが一緒に過ごした日常の証で -
5:24 - 5:29きっとこの先もずっと母との思い出を
鮮明によみがえらせてくれることと思います -
5:30 - 5:31病気が発覚し
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5:31 - 5:35もう限られた時間しか過ごせないと
わかった時にすぐ -
5:35 - 5:39あの時撮影してもらって
本当によかったと思いました -
5:39 - 5:41改めてありがとう」
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5:42 - 5:44この手紙を受け取って
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5:44 - 5:49僕とMEGは「食卓写真」を始めた意味が
あったなぁと感じました -
5:51 - 5:56それから2年が経ち
MEGは今 日本各地に加えて -
5:56 - 5:59海外からも声がかかる
フォトグラファーになりました -
6:00 - 6:01そして2人目は
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6:02 - 6:03くどうまさき
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6:05 - 6:10僕が出会った当時 彼は
鍼治療の専門学校に通ってました -
6:10 - 6:13出会いのきっかけは
僕が開催した体のワークショップに -
6:13 - 6:16彼が参加したくれたことが
始まりだったんですが -
6:16 - 6:21彼は友達に連れてこられただけで
全然乗り気じゃなかったんですね -
6:21 - 6:25なので ワークショップ自体は
半年続くすごく長いものだったんですが -
6:25 - 6:28最初の方 彼
全然口を利いてくれなかったんです -
6:29 - 6:30それがですね
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6:30 - 6:35出会って2ヶ月もする頃に
2人きりで食事をすることになりました -
6:36 - 6:38その時のこと今でもはっきり覚えてます
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6:39 - 6:42注文した食事が運ばれてきて
僕が食べようとしたら -
6:43 - 6:46珍しく彼の方から口を開いたんですね
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6:46 - 6:48何と言ったと思います?
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6:49 - 6:52「僕 堂嶋さんのこと苦手です!!」
って言ったんですよ -
6:52 - 6:56普通 目の前の相手に言わないですよね
こういうこと -
6:57 - 7:01ただ 彼はこうやって本音を
初めて打ち明けてくれたところから -
7:02 - 7:05僕と彼の距離は一気に近くなりました
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7:05 - 7:07それからいろんな話をしていくと
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7:07 - 7:09実は彼は口下手なだけで
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7:09 - 7:13ものすごく物事をよく観察しているし
深く考えている と -
7:14 - 7:18なので もしかしたら彼は
ぴったりな表現方法1つ見つかったら -
7:18 - 7:22ものすごい面白い人間になるじゃないかと
そう感じたんです -
7:23 - 7:27とはいえ いきなり「君には表現力が
足りないから これをやりなさい」と -
7:27 - 7:30言われたところで人は やらないですよね?
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7:30 - 7:35たぶんこういう時は
その人の興味あるところから攻めていくと -
7:35 - 7:37うまくいく気がします
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7:37 - 7:42当時の彼の好奇心がもっとも
刺激されるキーワードは「アフリカ」でした -
7:43 - 7:45じゃあ アフリカ人に会いに行こう と
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7:46 - 7:48ちょうどそのタイミングで
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7:48 - 7:52世界中のボーイスカウトの子供達が
集まる「世界ジャンボリー」というイベントが -
7:52 - 7:54日本で開催されることを知りました
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7:55 - 7:58そこには約3万人を超える
世界中の子供が集まります -
7:58 - 8:02しかも鍼灸師のボランティアスタッフを
募集していたんです -
8:02 - 8:04完璧なタイミングでした
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8:04 - 8:07僕と くどうくんはすぐに応募をして
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8:07 - 8:121週間 世界各地から来た子供たちに
針とお灸をしました -
8:13 - 8:17ここでの体験は本当に
素晴らしいものだったんですが -
8:17 - 8:20それ以上に最高の出会いがありました
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8:21 - 8:25それは一緒にボランティアスタッフとして
参加した鍼灸師のメンバーです -
8:26 - 8:28ボランティアといっても
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8:28 - 8:32それぞれが世界各国で開業して
日本に帰ってきたような -
8:32 - 8:35日本人鍼灸師の
オールスターのような人々でした -
8:36 - 8:41日中のボランティアは彼らと一緒に
世界中の子供達に針やお灸をして -
8:41 - 8:44夜はみんなでご飯を食べます
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8:44 - 8:47その時に世界中の話をしてくれるんですね
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8:47 - 8:50僕もすごくテンションが上がりました
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8:50 - 8:52もちろん くどうくんもどんどん
テンションが上がってきて -
8:52 - 8:55珍しく自分から夢を語り出したんです
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8:55 - 8:59「僕は30歳になったら
必ずアフリカに行きたいんです」と -
9:00 - 9:01たぶん くどうくんは
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9:01 - 9:05「若いのに すごいね」って言葉を
期待したと思うんですよ -
9:05 - 9:08でも経験積んでる人は甘くなかったですね
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9:08 - 9:11彼が「30歳になったら
アフリカに行きたいんです」って言ったら -
9:11 - 9:13「なんで来年行かないの?」と
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9:13 - 9:17「なに先伸ばしにしてんの?」と
彼を怒られ始めたんですね -
9:17 - 9:22そして怒られて追い詰められた彼は
もう その場で宣言をさせられました -
9:22 - 9:25「来年の誕生日に僕はアフリカに行きます」と
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9:27 - 9:30理由はどうあれ 人間はやっぱり
決めると強いですね -
9:31 - 9:36彼は本当に宣言通り 翌年の誕生日に
アフリカのケニアに旅立ちました -
9:36 - 9:42そして ケニヤでは たくさん友達作って
ボランティアでマッサージして -
9:42 - 9:45海外での初めての生活を
すごく楽しんでたみたいです -
9:46 - 9:47ところがですね
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9:48 - 9:51ある日 街のATMでお金を下ろして
外に出たら -
9:51 - 9:56知らないアフリカ人4人組に手足担がれて
車で連れ去られたんですね -
9:56 - 9:58くどうくん誘拐されました
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9:58 - 9:59(笑)
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9:59 - 10:03そのまま知らないところ連れてかれて
あり金 全部取られて -
10:03 - 10:08でも何も抵抗しなかったらしいので
無事だったらしいんですよ -
10:09 - 10:11怖いですよね 本当に
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10:11 - 10:16ただその出来事が彼の人生に
ものすごく大きい影響を与えたんです -
10:16 - 10:22彼そこからお金がもうないので
貧しい村に寝泊まりしてたらしいです -
10:22 - 10:26そこでは雨水を飲むような暮らしを
していたらしいんですが -
10:26 - 10:28そこで出会ったこの子供達
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10:29 - 10:32彼らの笑顔が本当に眩しかったみたいで
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10:33 - 10:37ただ村が貧しすぎるので 衛生状態が悪い
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10:37 - 10:42なので この子供達が毎年どんどん
どんどん病気で亡くなるらしいんですね -
10:42 - 10:44彼は生まれて初めて
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10:44 - 10:48子供が大人になることすらできないという
環境を目の当たりにしました -
10:48 - 10:52そこで自分は今 何ができるんだろうと
考え始めたんです -
10:53 - 10:55今もまだ その答えは見つかってません
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10:56 - 11:00でも彼はこれからは自分の手で
その答えを見つけていくと思います -
11:01 - 11:05日本に帰ってきた くどうくんは
本当にたくましい人間になってました -
11:06 - 11:09当時から考えられないくらい堂々と
コミュニケーション取りますし -
11:09 - 11:12もう僕のこと苦手じゃないらしいです
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11:12 - 11:14(笑)
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11:14 - 11:15そんな彼はですね
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11:15 - 11:17今 何をやってるかというと
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11:17 - 11:22外国で針を刺したり
グアテマラの湖でジャンプしたり -
11:22 - 11:24渋谷で馬の散歩をしています
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11:25 - 11:30いったい何をやってるんだろうと
思うかもしれませんが 確実に言えるのは -
11:31 - 11:34彼の人生は今
めちゃくちゃ楽しそうだってことです -
11:34 - 11:36これすごく大事なことだと思います
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11:38 - 11:42ここまで2人の人生の転機を
紹介してきましたが -
11:42 - 11:46おそらく皆さんも これからたくさんの人の
人生の転機と関わると思うんです -
11:46 - 11:51なので その時に役立ちそうなポイント
3つ簡単にまとめました -
11:51 - 11:521つ目は
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11:52 - 11:54「前兆に気付く」
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11:54 - 11:59前兆というのは変化が起こる前の
小さな変化のことを言います -
11:59 - 12:04前兆は 仕草や言葉や環境
様々なところに現れます -
12:04 - 12:08ただ この前兆だけを見つけるというのは
すごく難しいです -
12:08 - 12:12なぜなら変化というのは
変化する前の状態と後の状態 -
12:12 - 12:14これを比較して初めてわかるからです
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12:14 - 12:19なので 前兆に気付くために大切なのは
その人の日常をよく知ること -
12:20 - 12:22その人が普段どんなことをして
何を考えてるのか -
12:22 - 12:27これをしっかり観察していれば
少しの変化に気づくことができます -
12:27 - 12:31人生の転機の前には必ず前兆が存在します
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12:31 - 12:332つ目
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12:33 - 12:35「道筋に灯をともす」
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12:36 - 12:40人は遠くにある憧れや目標は
すごく眩しく見えるんです -
12:40 - 12:44でもそこまでの行き方がわからないから
どうしても1歩目を踏み出せません -
12:45 - 12:49だったら その道筋を僕らが
照らしてあげたらいいと思います -
12:49 - 12:53例えばMEGの場合
毎日送ってくる写真に対して -
12:53 - 12:57具体的なフィードバックすることで
1歩ずつ前に進めました -
12:57 - 13:00くどうくんの場合は
世界の入り口まで連れていったら -
13:00 - 13:03それからは もう1人で自由に歩き出しました
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13:04 - 13:07決して背中を押し続けるわけではありません
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13:08 - 13:11僕たちは たまたま人生で ―
今日もそうです -
13:11 - 13:14人生の途中で
たまたま出会っただけなんです -
13:14 - 13:18なので最後まで一緒に
歩き続けるわけではありません -
13:18 - 13:23いつか別れるということを前提に
彼らの道筋に灯をともします -
13:23 - 13:25最後3つ目は
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13:25 - 13:27「理由を作る」
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13:28 - 13:32自分の変化したいという気持ちに気づいて
目の前の道が照らされたとしても -
13:33 - 13:35それでもまだ1歩を踏み出せない人は
たくさんいます -
13:36 - 13:39だったら理由を作っちゃいましょう
-
13:39 - 13:43でも それは世界平和みたいな
そんな大袈裟な理由じゃなくていいと思います -
13:44 - 13:48MEGみたいに 写真が好きだという
強い思いから始まることもあれば -
13:48 - 13:49くどうくんみたいに
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13:49 - 13:53無理やり言わされた日にちが
理由になるということもありえます -
13:53 - 13:56それでも1歩目踏み出すの怖かったら
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13:57 - 14:011歩目で失敗しても大丈夫なんですよ
2歩目で修正すれば -
14:01 - 14:052歩目で失敗したら
3歩目で修正すれば大丈夫 -
14:06 - 14:08もし全く理由が見つかんないんだとしたら
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14:09 - 14:12あなたが理由になってあげてください
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14:12 - 14:17たぶん皆さんも あの人がいたから
頑張れたっていうことあると思うんですよ -
14:17 - 14:20誰かにとっての「あの人」は
あなたかもしれません -
14:22 - 14:27最後になりますが
僕の本業 仕事は治療家です -
14:27 - 14:30病気や怪我を治すのが仕事なんですね
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14:30 - 14:33なので 写真やアフリカは
本当は関係ないんですよ -
14:34 - 14:37なのに なんで僕は
わざわざ自分から首を突っ込んで -
14:37 - 14:41こんなことやってるんだろうと
改めて考えました -
14:42 - 14:44考えてわかったのはですね
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14:44 - 14:47僕はただ彼らの成長を見て
ニヤニヤしたいんですね -
14:47 - 14:49(笑)
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14:50 - 14:52もちろん みんなが
偉大な人物になってくれたら -
14:52 - 14:55それはすごく嬉しいことなんですけど
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14:55 - 14:59普通の のんびりした人生も
僕は なかなかいいと思うんですよ -
15:00 - 15:03なので それぞれが
自分らしい生き方を見つけてくれたら -
15:03 - 15:05最高かなと思ってます
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15:05 - 15:11それに 自分から首突っ込むことで
僕自身の人生が豊かになってることは確かです -
15:13 - 15:17いやぁ 今日は本当にいいてんきでしたね
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15:17 - 15:18ありがとうございました
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15:18 - 15:21(拍手)
- Title:
- “良い転機”を生み出す方法|堂嶋 賢征|TEDxAnjo
- Description:
-
「私たちは自分の人生の転機よりも他人の人生の転機に関わることが多い」
そう言い切る鍼灸師、堂嶋賢征の下には、自分の生き方を探っている若者が沢山集まってきます。堂嶋は最近関わった若い二人の大きな変化を例に挙げながら、その人にとって最良の転機を生み出す秘訣を語ります。このビデオは、TED カンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営する TEDx イベントにおいて収録されたものです。詳しくは https://www.ted.com/tedx をご覧ください。
- Video Language:
- Japanese
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDxTalks
- Duration:
- 15:23
Retired user edited Japanese subtitles for “良い転機”を生み出す方法|堂嶋 賢征|TEDxAnjo | ||
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Retired user edited Japanese subtitles for “良い転機”を生み出す方法|堂嶋 賢征|TEDxAnjo | ||
Kumika Moore accepted Japanese subtitles for “良い転機”を生み出す方法|堂嶋 賢征|TEDxAnjo | ||
Kumika Moore edited Japanese subtitles for “良い転機”を生み出す方法|堂嶋 賢征|TEDxAnjo | ||
Kumika Moore edited Japanese subtitles for “良い転機”を生み出す方法|堂嶋 賢征|TEDxAnjo |