WEBVTT 00:00:24.929 --> 00:00:27.369 今日すごくいい天気でしたね 00:00:27.369 --> 00:00:30.009 今から僕は「てんき」の話をしていきます 00:00:30.313 --> 00:00:31.313 「てんき」と言っても 00:00:31.313 --> 00:00:33.323 こっちの「転機」 00:00:33.323 --> 00:00:34.711 人生の転機の話 00:00:35.240 --> 00:00:39.819 たぶん皆さんもこれまで 何度か人生の転機を経験されてると思います 00:00:40.173 --> 00:00:43.023 でも自分の人生の転機って 意外と少ないんですね 00:00:43.312 --> 00:00:45.472 僕たち自分の人生の転機よりも 00:00:45.472 --> 00:00:49.514 他人の人生の転機と関わる回数の方が 圧倒的に多いんです 00:00:49.514 --> 00:00:52.246 例えば子供の入学や卒業 00:00:52.256 --> 00:00:54.776 友達の引っ越しや同僚の結婚など 00:00:55.036 --> 00:00:59.656 なので今日僕は実際に携わった 2人の人生の転機を紹介しながら 00:01:00.026 --> 00:01:04.114 「他人の人生の転機」との関わり方について 話をしていきます 00:01:04.446 --> 00:01:05.760 まず1人目は 00:01:06.120 --> 00:01:07.600 MEG(めぐ) 00:01:07.600 --> 00:01:09.521 僕が彼女に会った当時 00:01:09.521 --> 00:01:13.241 彼女は大学で栄養士になるための 勉強をしていました 00:01:13.863 --> 00:01:16.013 順調に栄養士の資格を取得して 00:01:16.440 --> 00:01:19.760 大学を卒業し 就職をして働き始めます 00:01:20.049 --> 00:01:24.559 ただ働き始めて3ヶ月が経った頃に 相談のメールが来ました 00:01:24.941 --> 00:01:28.911 「お仕事の事で少し相談したいんですが お時間ありますか?」と 00:01:28.911 --> 00:01:32.201 僕はすぐに時間を空けて 彼女と会うことにしました 00:01:33.143 --> 00:01:38.911 そこで彼女が話していた内容を ざっとまとめると こんな感じです 00:01:39.321 --> 00:01:41.571 「就職をしたら想像と違った」 00:01:41.885 --> 00:01:44.216 「今の仕事は やりたいことじゃない」 00:01:44.216 --> 00:01:46.616 「辞めた後どうしたらいいか わからない」と 00:01:46.978 --> 00:01:49.433 そんなに珍しい悩みじゃないですよね? 00:01:49.433 --> 00:01:53.247 たぶんこの中にも 同じような悩みを相談された方や 00:01:53.247 --> 00:01:56.417 今同じ悩み抱えてる方もいるかもしれません 00:01:56.833 --> 00:01:58.943 さて どうしましょう? 00:01:59.980 --> 00:02:01.567 当時の彼女の様子だと 00:02:01.567 --> 00:02:06.377 それ以上同じ仕事続けるのは 少し精神的に無理だろうなという感じでした 00:02:06.951 --> 00:02:08.971 もう少し深く話を聞いていくと 00:02:09.532 --> 00:02:10.750 明らかにですね 00:02:10.750 --> 00:02:13.890 彼女の表情が明るくなる瞬間があるんですね 00:02:14.254 --> 00:02:17.224 それはカメラの話をしてる時でした 00:02:17.899 --> 00:02:20.339 聞けば親戚に買ってもらったデジカメで 00:02:20.339 --> 00:02:23.495 毎日自分が撮ったご飯の写真を撮っている と 00:02:23.495 --> 00:02:26.220 しかも好きな写真は永遠に見ていられるし 00:02:26.220 --> 00:02:29.170 カメラの事はどれだけ考えても飽きない 00:02:29.397 --> 00:02:33.607 そんなに好きなんだったら カメラを仕事にしてしまおう と 00:02:34.719 --> 00:02:38.029 ただ当時 彼女は一眼レフカメラすら 持ってなかったので 00:02:38.029 --> 00:02:40.756 僕が持っていたカメラをプレゼントしました 00:02:40.756 --> 00:02:44.716 そして 約束をして 「毎日最高の写真を撮り続けよう」と 00:02:45.267 --> 00:02:46.827 具体的に言うと 00:02:46.827 --> 00:02:51.877 彼女が1日かけて撮影したたくさんの写真から ベストの1枚を僕に送ってきます 00:02:51.877 --> 00:02:55.097 僕はその写真に対して 具体的なフィードバックをして 00:02:55.097 --> 00:02:57.817 ウェブに毎日1枚ずつ公開していく 00:02:58.064 --> 00:03:02.184 この作業を僕たち2人は100日間続けました 00:03:02.669 --> 00:03:06.089 100日間毎日続けると いろいろ見えてきますね 00:03:06.254 --> 00:03:09.024 特に彼女の場合 明らかにわかってきたのは 00:03:09.024 --> 00:03:12.994 気持ちの乗る写真と乗らない写真が すごくはっきりしてるんです 00:03:13.360 --> 00:03:16.420 これは当時彼女が撮影した写真なんですが 00:03:16.961 --> 00:03:19.961 この食や人をテーマにした写真 00:03:20.211 --> 00:03:23.457 これはものすごくいい写真を撮るんです 00:03:23.457 --> 00:03:28.482 でも一方 風景や建物をテーマにした写真 00:03:28.712 --> 00:03:32.342 これは僕の心にあまり響かなかったんですね 00:03:32.342 --> 00:03:33.658 ただ これ僕だけじゃなくて 00:03:33.658 --> 00:03:37.198 撮影してる彼女自身も 全く同じことを感じていました 00:03:37.198 --> 00:03:40.608 なので この時点で苦手な写真は捨てて 00:03:40.608 --> 00:03:44.798 得意な食と人の写真だけで 勝負をしていこうと決めました 00:03:46.252 --> 00:03:47.772 ただ「プロとしてやっていくなら 00:03:47.772 --> 00:03:50.102 好き嫌いなんか言ってちゃ ダメなんじゃない?」と 00:03:50.102 --> 00:03:52.692 思う方もいるかもしれませんが 00:03:52.692 --> 00:03:55.612 僕は本当に好きなこと1つ 極めることができたら 00:03:55.612 --> 00:03:58.380 プロとして十分やっていけると考えてます 00:03:58.380 --> 00:04:00.080 特にそれがその人の時間 00:04:00.080 --> 00:04:03.160 人生の時間すべてを費やせるほど好きである 00:04:03.160 --> 00:04:04.760 没頭できるものである場合 00:04:04.760 --> 00:04:07.300 その可能性は圧倒的に高いと思います 00:04:07.300 --> 00:04:11.580 彼女にとって写真は すべての時間を費やせるものでした 00:04:12.642 --> 00:04:15.922 そして100日の取り組みが終わる頃には 00:04:15.922 --> 00:04:20.142 彼女のオリジナルの撮影スタイルが 完成したんです 00:04:20.768 --> 00:04:23.668 皆さん 家族の写真って思い浮かびます? 00:04:23.958 --> 00:04:26.035 おうちの中で撮った写真って 00:04:26.355 --> 00:04:30.235 ほとんどお父さんかお母さんが撮るので 子供ばっかり写ってるんですね 00:04:30.452 --> 00:04:33.832 一方 外で撮った写真は 行事や記念日がすごく多いので 00:04:33.832 --> 00:04:35.931 少し着飾った写真が多いんです 00:04:36.686 --> 00:04:39.856 でも本当に残したい家族の姿って 00:04:39.856 --> 00:04:43.466 子供を見つめるお母さんの この自然なまなざしだったり 00:04:43.466 --> 00:04:45.656 つまみ食いをしてるところだったり 00:04:45.656 --> 00:04:50.566 家族で食卓を囲んでるこんな当たり前の 風景なんじゃないかと思うんです 00:04:50.976 --> 00:04:54.536 フォトグラファーのMEGが 自宅に実際にお邪魔をして 00:04:54.536 --> 00:04:57.163 その家庭の当たり前の日常を記録に残す 00:04:57.163 --> 00:05:00.053 「食卓写真」というプロジェクトが 誕生しました 00:05:00.961 --> 00:05:04.991 たくさんの家庭の撮影をさせていただく中で 00:05:05.351 --> 00:05:10.241 こちらのご家族から撮影の半年後に お手紙をいただきました 00:05:14.257 --> 00:05:17.607 「先月 母が病気で亡くなりました 00:05:18.157 --> 00:05:23.487 あの時の写真はまさに 母と私たちが一緒に過ごした日常の証で 00:05:23.866 --> 00:05:29.366 きっとこの先もずっと母との思い出を 鮮明によみがえらせてくれることと思います 00:05:29.811 --> 00:05:31.161 病気が発覚し 00:05:31.441 --> 00:05:34.961 もう限られた時間しか過ごせないと わかった時にすぐ 00:05:34.961 --> 00:05:38.631 あの時撮影してもらって 本当によかったと思いました 00:05:39.171 --> 00:05:41.031 改めてありがとう」 00:05:41.712 --> 00:05:43.632 この手紙を受け取って 00:05:43.632 --> 00:05:48.972 僕とMEGは「食卓写真」を始めた意味が あったなぁと感じました 00:05:51.070 --> 00:05:55.960 それから2年が経ち MEGは今 日本各地に加えて 00:05:55.960 --> 00:05:59.460 海外からも声がかかる フォトグラファーになりました 00:06:00.050 --> 00:06:01.371 そして2人目は 00:06:01.521 --> 00:06:03.241 くどうまさき 00:06:04.642 --> 00:06:09.722 僕が出会った当時 彼は 鍼治療の専門学校に通ってました 00:06:10.466 --> 00:06:13.206 出会いのきっかけは 僕が開催した体のワークショップに 00:06:13.206 --> 00:06:16.396 彼が参加したくれたことが 始まりだったんですが 00:06:16.396 --> 00:06:20.526 彼は友達に連れてこられただけで 全然乗り気じゃなかったんですね 00:06:20.866 --> 00:06:24.626 なので ワークショップ自体は 半年続くすごく長いものだったんですが 00:06:24.626 --> 00:06:27.746 最初の方 彼 全然口を利いてくれなかったんです 00:06:28.529 --> 00:06:29.699 それがですね 00:06:30.009 --> 00:06:35.329 出会って2ヶ月もする頃に 2人きりで食事をすることになりました 00:06:35.579 --> 00:06:38.369 その時のこと今でもはっきり覚えてます 00:06:38.619 --> 00:06:42.249 注文した食事が運ばれてきて 僕が食べようとしたら 00:06:42.677 --> 00:06:45.577 珍しく彼の方から口を開いたんですね 00:06:46.073 --> 00:06:47.933 何と言ったと思います? 00:06:48.541 --> 00:06:51.771 「僕 堂嶋さんのこと苦手です!!」 って言ったんですよ 00:06:52.181 --> 00:06:56.161 普通 目の前の相手に言わないですよね こういうこと 00:06:56.890 --> 00:07:01.230 ただ 彼はこうやって本音を 初めて打ち明けてくれたところから 00:07:01.527 --> 00:07:04.567 僕と彼の距離は一気に近くなりました 00:07:05.127 --> 00:07:07.127 それからいろんな話をしていくと 00:07:07.233 --> 00:07:09.390 実は彼は口下手なだけで 00:07:09.390 --> 00:07:13.120 ものすごく物事をよく観察しているし 深く考えている と 00:07:13.683 --> 00:07:17.653 なので もしかしたら彼は ぴったりな表現方法1つ見つかったら 00:07:17.653 --> 00:07:21.793 ものすごい面白い人間になるじゃないかと そう感じたんです 00:07:22.533 --> 00:07:27.333 とはいえ いきなり「君には表現力が 足りないから これをやりなさい」と 00:07:27.333 --> 00:07:30.273 言われたところで人は やらないですよね? 00:07:30.273 --> 00:07:34.983 たぶんこういう時は その人の興味あるところから攻めていくと 00:07:34.983 --> 00:07:36.613 うまくいく気がします 00:07:36.993 --> 00:07:42.093 当時の彼の好奇心がもっとも 刺激されるキーワードは「アフリカ」でした 00:07:42.733 --> 00:07:45.033 じゃあ アフリカ人に会いに行こう と 00:07:45.563 --> 00:07:47.563 ちょうどそのタイミングで 00:07:47.933 --> 00:07:52.043 世界中のボーイスカウトの子供達が 集まる「世界ジャンボリー」というイベントが 00:07:52.043 --> 00:07:54.443 日本で開催されることを知りました 00:07:54.550 --> 00:07:57.930 そこには約3万人を超える 世界中の子供が集まります 00:07:58.369 --> 00:08:01.859 しかも鍼灸師のボランティアスタッフを 募集していたんです 00:08:01.859 --> 00:08:03.849 完璧なタイミングでした 00:08:04.094 --> 00:08:07.074 僕と くどうくんはすぐに応募をして 00:08:07.416 --> 00:08:12.026 1週間 世界各地から来た子供たちに 針とお灸をしました 00:08:12.586 --> 00:08:17.116 ここでの体験は本当に 素晴らしいものだったんですが 00:08:17.116 --> 00:08:20.286 それ以上に最高の出会いがありました 00:08:20.716 --> 00:08:25.496 それは一緒にボランティアスタッフとして 参加した鍼灸師のメンバーです 00:08:26.440 --> 00:08:27.990 ボランティアといっても 00:08:27.990 --> 00:08:31.680 それぞれが世界各国で開業して 日本に帰ってきたような 00:08:31.680 --> 00:08:35.110 日本人鍼灸師の オールスターのような人々でした 00:08:36.171 --> 00:08:41.491 日中のボランティアは彼らと一緒に 世界中の子供達に針やお灸をして 00:08:41.491 --> 00:08:43.691 夜はみんなでご飯を食べます 00:08:43.841 --> 00:08:46.941 その時に世界中の話をしてくれるんですね 00:08:46.941 --> 00:08:49.531 僕もすごくテンションが上がりました 00:08:49.531 --> 00:08:52.281 もちろん くどうくんもどんどん テンションが上がってきて 00:08:52.281 --> 00:08:55.181 珍しく自分から夢を語り出したんです 00:08:55.421 --> 00:08:58.931 「僕は30歳になったら 必ずアフリカに行きたいんです」と 00:08:59.905 --> 00:09:01.450 たぶん くどうくんは 00:09:01.450 --> 00:09:04.550 「若いのに すごいね」って言葉を 期待したと思うんですよ 00:09:04.925 --> 00:09:07.725 でも経験積んでる人は甘くなかったですね 00:09:07.725 --> 00:09:11.295 彼が「30歳になったら アフリカに行きたいんです」って言ったら 00:09:11.295 --> 00:09:13.239 「なんで来年行かないの?」と 00:09:13.239 --> 00:09:16.669 「なに先伸ばしにしてんの?」と 彼を怒られ始めたんですね 00:09:17.032 --> 00:09:21.842 そして怒られて追い詰められた彼は もう その場で宣言をさせられました 00:09:22.072 --> 00:09:25.252 「来年の誕生日に僕はアフリカに行きます」と 00:09:26.742 --> 00:09:30.422 理由はどうあれ 人間はやっぱり 決めると強いですね 00:09:30.732 --> 00:09:35.532 彼は本当に宣言通り 翌年の誕生日に アフリカのケニアに旅立ちました 00:09:36.483 --> 00:09:41.573 そして ケニヤでは たくさん友達作って ボランティアでマッサージして 00:09:41.573 --> 00:09:45.133 海外での初めての生活を すごく楽しんでたみたいです 00:09:45.951 --> 00:09:47.361 ところがですね 00:09:47.551 --> 00:09:51.101 ある日 街のATMでお金を下ろして 外に出たら 00:09:51.361 --> 00:09:56.031 知らないアフリカ人4人組に手足担がれて 車で連れ去られたんですね 00:09:56.211 --> 00:09:57.748 くどうくん誘拐されました 00:09:57.748 --> 00:09:58.745 (笑) 00:09:58.905 --> 00:10:02.565 そのまま知らないところ連れてかれて あり金 全部取られて 00:10:03.119 --> 00:10:07.639 でも何も抵抗しなかったらしいので 無事だったらしいんですよ 00:10:08.676 --> 00:10:10.976 怖いですよね 本当に 00:10:11.266 --> 00:10:16.116 ただその出来事が彼の人生に ものすごく大きい影響を与えたんです 00:10:16.444 --> 00:10:22.044 彼そこからお金がもうないので 貧しい村に寝泊まりしてたらしいです 00:10:22.310 --> 00:10:25.760 そこでは雨水を飲むような暮らしを していたらしいんですが 00:10:26.120 --> 00:10:28.080 そこで出会ったこの子供達 00:10:28.710 --> 00:10:32.260 彼らの笑顔が本当に眩しかったみたいで 00:10:33.260 --> 00:10:37.030 ただ村が貧しすぎるので 衛生状態が悪い 00:10:37.030 --> 00:10:41.520 なので この子供達が毎年どんどん どんどん病気で亡くなるらしいんですね 00:10:42.337 --> 00:10:43.827 彼は生まれて初めて 00:10:43.827 --> 00:10:48.037 子供が大人になることすらできないという 環境を目の当たりにしました 00:10:48.267 --> 00:10:51.537 そこで自分は今 何ができるんだろうと 考え始めたんです 00:10:52.562 --> 00:10:55.322 今もまだ その答えは見つかってません 00:10:55.642 --> 00:10:59.532 でも彼はこれからは自分の手で その答えを見つけていくと思います 00:11:00.951 --> 00:11:05.231 日本に帰ってきた くどうくんは 本当にたくましい人間になってました 00:11:05.521 --> 00:11:09.231 当時から考えられないくらい堂々と コミュニケーション取りますし 00:11:09.231 --> 00:11:11.593 もう僕のこと苦手じゃないらしいです 00:11:11.593 --> 00:11:13.523 (笑) 00:11:13.895 --> 00:11:15.210 そんな彼はですね 00:11:15.210 --> 00:11:17.265 今 何をやってるかというと 00:11:17.265 --> 00:11:21.875 外国で針を刺したり グアテマラの湖でジャンプしたり 00:11:22.065 --> 00:11:24.365 渋谷で馬の散歩をしています 00:11:25.329 --> 00:11:30.465 いったい何をやってるんだろうと 思うかもしれませんが 確実に言えるのは 00:11:30.715 --> 00:11:33.805 彼の人生は今 めちゃくちゃ楽しそうだってことです 00:11:33.805 --> 00:11:36.085 これすごく大事なことだと思います 00:11:37.859 --> 00:11:41.741 ここまで2人の人生の転機を 紹介してきましたが 00:11:41.741 --> 00:11:45.968 おそらく皆さんも これからたくさんの人の 人生の転機と関わると思うんです 00:11:45.968 --> 00:11:50.558 なので その時に役立ちそうなポイント 3つ簡単にまとめました 00:11:51.115 --> 00:11:52.262 1つ目は 00:11:52.412 --> 00:11:54.212 「前兆に気付く」 00:11:54.212 --> 00:11:58.752 前兆というのは変化が起こる前の 小さな変化のことを言います 00:11:59.096 --> 00:12:03.576 前兆は 仕草や言葉や環境 様々なところに現れます 00:12:04.442 --> 00:12:07.832 ただ この前兆だけを見つけるというのは すごく難しいです 00:12:07.832 --> 00:12:11.692 なぜなら変化というのは 変化する前の状態と後の状態 00:12:11.692 --> 00:12:14.032 これを比較して初めてわかるからです 00:12:14.032 --> 00:12:18.822 なので 前兆に気付くために大切なのは その人の日常をよく知ること 00:12:19.669 --> 00:12:22.349 その人が普段どんなことをして 何を考えてるのか 00:12:22.349 --> 00:12:26.769 これをしっかり観察していれば 少しの変化に気づくことができます 00:12:27.359 --> 00:12:30.719 人生の転機の前には必ず前兆が存在します 00:12:31.424 --> 00:12:32.716 2つ目 00:12:33.136 --> 00:12:35.386 「道筋に灯をともす」 00:12:35.716 --> 00:12:39.586 人は遠くにある憧れや目標は すごく眩しく見えるんです 00:12:39.586 --> 00:12:44.266 でもそこまでの行き方がわからないから どうしても1歩目を踏み出せません 00:12:44.556 --> 00:12:49.076 だったら その道筋を僕らが 照らしてあげたらいいと思います 00:12:49.316 --> 00:12:52.936 例えばMEGの場合 毎日送ってくる写真に対して 00:12:52.936 --> 00:12:56.806 具体的なフィードバックすることで 1歩ずつ前に進めました 00:12:56.996 --> 00:12:59.896 くどうくんの場合は 世界の入り口まで連れていったら 00:12:59.896 --> 00:13:03.006 それからは もう1人で自由に歩き出しました 00:13:04.341 --> 00:13:07.401 決して背中を押し続けるわけではありません 00:13:08.156 --> 00:13:11.341 僕たちは たまたま人生で ― 今日もそうです 00:13:11.341 --> 00:13:14.211 人生の途中で たまたま出会っただけなんです 00:13:14.211 --> 00:13:17.751 なので最後まで一緒に 歩き続けるわけではありません 00:13:18.021 --> 00:13:22.851 いつか別れるということを前提に 彼らの道筋に灯をともします 00:13:23.421 --> 00:13:25.096 最後3つ目は 00:13:25.256 --> 00:13:26.916 「理由を作る」 00:13:27.576 --> 00:13:32.296 自分の変化したいという気持ちに気づいて 目の前の道が照らされたとしても 00:13:32.606 --> 00:13:35.456 それでもまだ1歩を踏み出せない人は たくさんいます 00:13:35.987 --> 00:13:38.507 だったら理由を作っちゃいましょう 00:13:38.917 --> 00:13:43.097 でも それは世界平和みたいな そんな大袈裟な理由じゃなくていいと思います 00:13:43.545 --> 00:13:48.175 MEGみたいに 写真が好きだという 強い思いから始まることもあれば 00:13:48.175 --> 00:13:49.337 くどうくんみたいに 00:13:49.337 --> 00:13:53.137 無理やり言わされた日にちが 理由になるということもありえます 00:13:53.417 --> 00:13:56.327 それでも1歩目踏み出すの怖かったら 00:13:56.694 --> 00:14:00.844 1歩目で失敗しても大丈夫なんですよ 2歩目で修正すれば 00:14:00.844 --> 00:14:04.714 2歩目で失敗したら 3歩目で修正すれば大丈夫 00:14:05.664 --> 00:14:08.334 もし全く理由が見つかんないんだとしたら 00:14:08.921 --> 00:14:12.131 あなたが理由になってあげてください 00:14:12.415 --> 00:14:16.830 たぶん皆さんも あの人がいたから 頑張れたっていうことあると思うんですよ 00:14:17.020 --> 00:14:20.240 誰かにとっての「あの人」は あなたかもしれません 00:14:21.966 --> 00:14:26.821 最後になりますが 僕の本業 仕事は治療家です 00:14:26.821 --> 00:14:29.791 病気や怪我を治すのが仕事なんですね 00:14:30.092 --> 00:14:33.362 なので 写真やアフリカは 本当は関係ないんですよ 00:14:34.163 --> 00:14:37.123 なのに なんで僕は わざわざ自分から首を突っ込んで 00:14:37.123 --> 00:14:40.783 こんなことやってるんだろうと 改めて考えました 00:14:42.036 --> 00:14:44.176 考えてわかったのはですね 00:14:44.176 --> 00:14:47.389 僕はただ彼らの成長を見て ニヤニヤしたいんですね 00:14:47.389 --> 00:14:48.649 (笑) 00:14:49.702 --> 00:14:52.082 もちろん みんなが 偉大な人物になってくれたら 00:14:52.082 --> 00:14:54.682 それはすごく嬉しいことなんですけど 00:14:55.282 --> 00:14:59.382 普通の のんびりした人生も 僕は なかなかいいと思うんですよ 00:14:59.763 --> 00:15:03.033 なので それぞれが 自分らしい生き方を見つけてくれたら 00:15:03.033 --> 00:15:04.823 最高かなと思ってます 00:15:05.218 --> 00:15:11.315 それに 自分から首突っ込むことで 僕自身の人生が豊かになってることは確かです 00:15:13.082 --> 00:15:16.822 いやぁ 今日は本当にいいてんきでしたね 00:15:16.822 --> 00:15:18.230 ありがとうございました 00:15:18.230 --> 00:15:21.230 (拍手)