複数の薬を併せて服用することの危険性 ― セリーヌ・バレリー
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0:07 - 0:11次の3人のうち 危険を冒している人は
誰でしょう? -
0:11 - 0:15コレステロールの薬を
グレープフルーツジュースで飲む人 -
0:15 - 0:17足首の痛み止めに
アセトアミノフェンを飲んだ後で -
0:17 - 0:20お酒を飲みに出かける人
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0:20 - 0:23又は 抗凝固薬を服用している人が
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0:23 - 0:27頭痛でアスピリンを飲む
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0:27 - 0:29実のところ 全て危険です
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0:29 - 0:35不注意にも 薬物相互作用を引き起こし
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0:35 - 0:37最悪の場合 腎不全や肝損傷
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0:37 - 0:39内出血をもたらす可能性があります
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0:39 - 0:40薬物相互作用は
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0:40 - 0:44薬と他の物質を組み合わせることで
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0:44 - 0:47それぞれの効能とは別の作用を
引き起こすことです -
0:47 - 0:52食品 ハーブサプリメント
医薬品 不法な薬物 -
0:52 - 0:55いずれも 薬物相互作用が
起きる可能性があります -
0:55 - 0:58殆どの薬物相互作用は
2つのカテゴリーに分類されます -
0:58 - 1:032種類の物質が
互いに直接影響を及ぼす場合と -
1:03 - 1:07体が 一方の物質により起こす作用 ―
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1:07 - 1:12吸収 新陳代謝や体内における循環などに
他方の物質が影響を与える場合です -
1:12 - 1:15例えば 抗凝固薬とアスピリンは
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1:15 - 1:19似たような効用があるので
同時に服用すると危険です -
1:19 - 1:21両方とも血液が凝固するのを
防ぐ作用があります -
1:21 - 1:24抗凝固薬は
血を凝集させる凝固因子が -
1:24 - 1:26形成されるのを防ぎ
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1:26 - 1:30一方 アスピリンは血液細胞が
いくつかの塊となって -
1:30 - 1:32血栓となるのを妨げます
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1:32 - 1:35それぞれ単独では
これらの作用は安全ですが -
1:35 - 1:39しかし 同時に服用すると
血液凝固を危険なレベルにまで妨げ -
1:39 - 1:41内出血を起こす可能性があります
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1:41 - 1:44抗凝固薬やアスピリンを
単独で服用する限り -
1:44 - 1:46一般には害はありません
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1:46 - 1:501つの薬がもう1つの薬の効果に
悪影響を及ぼすことは -
1:50 - 1:54個々に危険な薬物同士でも起こり得ます
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1:54 - 1:57コカインやヘロインは共に危険です
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1:57 - 2:00この2つの薬物を混ぜると
危険性も複合的になります -
2:00 - 2:04それらの表面的な効果が互いに
相殺するかに見えても起こるのです -
2:04 - 2:09コカインは覚醒剤であり
心拍数の増加など多くの作用を及ぼして -
2:09 - 2:12体により多くの酸素を要求します
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2:12 - 2:15しかし ヘロインは抑制剤で
呼吸を遅くさせ -
2:15 - 2:19体が酸素をもっと要求するもかかわらず
その供給量を減らします -
2:19 - 2:24この組み合わせによって臓器に負荷がかかり
呼吸不全や死に至ることがあります -
2:24 - 2:29スタチンという
コレステロール低下剤の中には -
2:29 - 2:32グレープフルーツジュースとの
相互作用を起こしますが -
2:32 - 2:35これは薬物代謝と関係があります
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2:35 - 2:40肝臓は酵素 つまり
体内に入る物質の分解を -
2:40 - 2:42促進する分子を分泌します
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2:42 - 2:44酵素は 薬物に含まれる複雑な分子を
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2:44 - 2:47治療成分へと分解して
薬物を活性化させたり -
2:47 - 2:51また逆に 有毒な化合物を
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2:51 - 2:55害のない代謝物に分解し
薬物を不活性化することもあります -
2:55 - 2:57酵素には非常に多くの種類があり
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2:57 - 3:01それぞれは特定の分子と適合する
結合部位をもっています -
3:01 - 3:06グレープフルーツはスタチンが
結合するはずの酵素と結合し -
3:06 - 3:10結果 スタチンを分解する酵素が
不足してしまいます -
3:10 - 3:14ここから分かることは
薬が高い濃度のまま -
3:14 - 3:17長時間 血中に留まることになり
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3:17 - 3:19腎不全を起こす可能性が
あるということです -
3:19 - 3:24アルコールも タイレノールやパラセタモールの
痛み止め成分であるアセトアミノフェンを -
3:24 - 3:29分解する酵素の効果を
変えてしまう可能性があります -
3:29 - 3:34アセトアミノフェンを服用すると
その一部は有害物質に変化します -
3:34 - 3:35適用量ならば
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3:35 - 3:39この有害な副産物が体に
害を起こすような量にはなりません -
3:39 - 3:42しかし 大量に飲酒することで
酵素の作用を変えて -
3:42 - 3:45有害な副産物がさらに生成され
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3:45 - 3:46通常は安全な適用量であっても
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3:46 - 3:50肝障害が起こりえます
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3:50 - 3:55一方 薬草であるオトギリソウは
肝臓における -
3:55 - 3:57ある種の酵素の分泌を増加させます
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3:57 - 4:01それは この酵素が分解する薬の
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4:01 - 4:02代謝が速まり
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4:02 - 4:07時にはそれが速すぎて 治療効果が
得られないことが あるということです -
4:07 - 4:11めまいがするような数の
薬物相互作用があるものの -
4:11 - 4:16一般的に使われる薬については
危険な相互作用は 殆ど知られています -
4:16 - 4:19科学の新たな発展は
かつてないレベルで -
4:19 - 4:22薬物相互作用を
把握するのに役立っています -
4:22 - 4:26研究者の中には 体内のタンパク質の
状況に関するデータを用いて -
4:26 - 4:29薬物相互作用が起こる前に
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4:29 - 4:34副作用を予測可能にするAIを
開発している人もいます -
4:34 - 4:37新薬が常に開発されていますが
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4:37 - 4:40まだ開発段階にあっても
薬物相互作用の可能性を発見するために -
4:40 - 4:43スーパーコンピュータが
使われています
- Title:
- 複数の薬を併せて服用することの危険性 ― セリーヌ・バレリー
- Speaker:
- セリーヌ・バレリー
- Description:
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次の3つのうち、危険を伴う行動はどれでしょう?― コレステロールの薬をグレープフルーツジュースで飲む、お酒を飲みに出かける前にアセトアミノフェンを服用する、または、抗凝固薬を服用してる人がアスピリンを飲む。答えは、全て危険、なのです。不注意にも、薬物相互作用をもたらし、重大な合併症を引き起こす可能性があったからです。セリーヌ・バレリーが複数の薬を併せて服用することの危険を解説します。
講師:セリーヌ・バレリー
監督:Cabong Studios
*このビデオの教材:https://ed.ted.com/lessons/the-dangers-of-mixing-drugs-celine-valery - Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 04:45
TED Translators admin approved Japanese subtitles for The dangers of mixing drugs | ||
Tomoyuki Suzuki accepted Japanese subtitles for The dangers of mixing drugs | ||
Tomoyuki Suzuki declined Japanese subtitles for The dangers of mixing drugs | ||
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