サンポをめぐるフィンランド神話 ― 尽きぬ富と強欲の源 /ハンナ=イロナ・ハルマヴァーラ
-
0:07 - 0:09海上で 激しい攻撃を受け
-
0:09 - 0:138日間 波に打たれた後
-
0:13 - 0:17屈強な詩人であり この世と同じほどの
年を重ねた賢者ワイナミョイネンは -
0:17 - 0:21遠くの地 ポホヨラの海岸に
流れ着きました -
0:21 - 0:26ワイナミョイネンの故郷 カレワラとは違い
ポポヨラは 暗く氷で覆われた土地で -
0:26 - 0:30「すきっ歯の北の魔女」 ロウヒによって
支配されていました -
0:30 - 0:33ずる賢いロウヒは
ワイナミョイネンを看病しましたが -
0:33 - 0:37故郷の地へと帰す見返りとして
報酬を要求しました -
0:37 - 0:40金銀では満足せずに
-
0:40 - 0:45まだこの世に存在していない
「サンポ」を要求したのです -
0:45 - 0:50サンポは白鳥の羽の先端と
最も純潔な乳 -
0:50 - 0:54一粒の大麦
そして最も上質な子羊の毛皮から作られ -
0:54 - 0:59「永遠の富の源」と呼ばれました
-
0:59 - 1:02しかし天空を創った「永遠の鍛冶屋」
セッポ・イルマリネンしか -
1:02 - 1:06サンポを作ることができないことを
-
1:06 - 1:08ワイナミョイネンは知っていました
-
1:08 - 1:13そのため サンポを作る鍛冶屋を
連れてくるとロウヒを説得しました -
1:13 - 1:19ワイナミョイネンは困難な旅を経て
カレワラに帰郷しました -
1:19 - 1:25しかしイルマリネンは魔女や人食い獣のいる
陰気な北の国に行くことを拒みました -
1:25 - 1:27そこで ワイナミョイネンは
約束を守るため -
1:27 - 1:31イルマリネンをだまし
巨木に登らせると -
1:31 - 1:37大きな嵐を呼び
イルマリネンをポホヨラまで運んだのです -
1:37 - 1:40イルマリネンは北の国で歓迎されました
-
1:40 - 1:43ロウヒは気前よく
贅沢に客人をもてなし -
1:43 - 1:46自分が望むものを
作ることを条件に -
1:46 - 1:49美しい愛娘との結婚も
約束しました -
1:49 - 1:53ついにロウヒは
サンポを作れるかどうかを尋ねると -
1:53 - 1:58イルマリネンは
「必ずや作って見せる」と宣言しました -
1:58 - 2:01彼は 自分の思いのままに
炉を操ろうとしますが -
2:01 - 2:04その炎が作り出したのは
他の工作物でした -
2:04 - 2:08美しい見た目に反して
残忍な性質をもつ工作物です -
2:08 - 2:11優雅な石弓は血を渇望し
-
2:11 - 2:17淡く光るすきは
とりわけ耕された田畑を台無しにしました -
2:17 - 2:21ついにイルマリネンは
ふいごを動かすために風を呼びます -
2:21 - 2:243日のうちに
炉の炎の中から取り出したのは -
2:24 - 2:28色彩豊かな蓋をもつサンポでした
-
2:28 - 2:33イルマリネンは 穀物を生み出すひき臼
塩を生み出すひき臼と -
2:33 - 2:35お金を生み出すひき臼を作ったのです
-
2:35 - 2:39際限なく物を生み出すサンポの力に
ロウヒはとても喜び -
2:39 - 2:43さっさと山の奥深くに逃げ込んで
サンポを隠しました -
2:43 - 2:49一方イルマリネンが褒美を要求すると
許婚の娘は結婚を拒み -
2:49 - 2:53彼は結局1人で
帰郷せねばなりませんでした -
2:53 - 2:55月日は流れ ポホヨラが繁栄する一方
-
2:55 - 3:00イルマリネンとワイナミョイネンは
妻も富も手にしていませんでした -
3:00 - 3:05ワイナミョイネンは不公平さに憤り
サンポ奪還への旅を提案し -
3:05 - 3:092人はレンミンカイネンの助けを借りて
船で北の国へ向かいました -
3:09 - 3:13彼は男前でしたが
問題をよく起こす若者でした -
3:13 - 3:19ポポヨラに到着するとワイナミョイネンは
サンポの利益の半分を要求しました -
3:19 - 3:22ロウヒが応じなければ
3人は力ずくでサンポ奪うつもりでした -
3:22 - 3:27ロウヒはこの要求に腹を立て
彼らと戦うため軍隊を招集します -
3:27 - 3:33ワイナミョイネンはロウヒ軍の準備が整うと
魔法のハープ カンテレを弾きました -
3:33 - 3:38その音色を聞いた者は皆 魅了され
深い眠りに落ちました -
3:38 - 3:43そして3人の勇士は 難なく
サンポを手にし 静かに逃げたのです -
3:43 - 3:46レンミンカイネンは
成功したことで有頂天になり -
3:46 - 3:50勝利の歌を歌うように
ワイナミョイネンにお願いしました -
3:50 - 3:54彼は断りました
時期尚早に祝う危険性を知っていたのです -
3:54 - 3:59しかし3日が過ぎ
喜びを抑えきれないレンミンカイネンは -
3:59 - 4:02軽率にも歌を歌ってしまいました
-
4:02 - 4:06すると彼の酷い歌声で
近くにいた鶴が起き -
4:06 - 4:10鶴のかん高い鳴き声で
ポポヨラの軍隊が目を覚ましたのです -
4:10 - 4:12軍が出陣しました
-
4:12 - 4:17軍艦が迫ってくると ワイナミョイネンは
岩を持ち上げて船体を破壊しました -
4:17 - 4:21ロウヒは この攻撃を かわし
巨大なワシに変身 -
4:21 - 4:26兵隊を背中に乗せ3人の船へ運び
攻め込みました -
4:26 - 4:29ロウヒがサンポを
爪で つかもうとした途端 -
4:29 - 4:33サンポは海に落ち
粉々に砕かれてしまい -
4:33 - 4:37ロウヒの爪が届かないほど深くへと
沈んでいきました -
4:37 - 4:39海底に埋まり
-
4:39 - 4:45強大な力をもつサンポの破片は
深海の神であるアハティのもとで -
4:45 - 4:49今もなお 海の塩を
生み出し続けています
- Title:
- サンポをめぐるフィンランド神話 ― 尽きぬ富と強欲の源 /ハンナ=イロナ・ハルマヴァーラ
- Speaker:
- ハンナ=イロナ・ハルマヴァーラ
- Description:
-
海上で激しい攻撃を受け、8日間波に打たれた後、屈強な詩人であり、この世と同じほどの年を重ねた賢者ワイナミョイネンは、遠くの地ポホヨラの海岸に流れ着きました。ずる賢いロウヒはワイナミョイネンを看病しましたが、故郷の地へと帰す見返りとして報酬を要求しました。金銀では満足せず、魔女はまだこの世に存在しないものを要求しました。ハンナ=イロナ・ハルマヴァーラはフィンランド神話を掘り下げます。
講師:ハンナ=イロナ・ハルマヴァーラ
監督:WOW-HOW Studio*このビデオの教材:View full lesson: https://ed.ted.com/lessons/the-myth-of-the-sampo-an-infinite-source-of-fortune-and-greed-hanna-ilona-harmavaara
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 04:50
TED Translators admin approved Japanese subtitles for The myth of the Sampo— an infinite source of fortune and greed | ||
Tomoyuki Suzuki accepted Japanese subtitles for The myth of the Sampo— an infinite source of fortune and greed | ||
Kazuyo Amano edited Japanese subtitles for The myth of the Sampo— an infinite source of fortune and greed | ||
Tomoyuki Suzuki declined Japanese subtitles for The myth of the Sampo— an infinite source of fortune and greed | ||
Tomoyuki Suzuki edited Japanese subtitles for The myth of the Sampo— an infinite source of fortune and greed | ||
Tomoyuki Suzuki edited Japanese subtitles for The myth of the Sampo— an infinite source of fortune and greed | ||
Kazuyo Amano edited Japanese subtitles for The myth of the Sampo— an infinite source of fortune and greed | ||
Kazuyo Amano edited Japanese subtitles for The myth of the Sampo— an infinite source of fortune and greed |