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論理的な錯覚を見破れる?― アレックス・ジェンドラー

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    彼女はルーシ―
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    大学では数学を専攻し
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    「確率と統計」の授業では
    いつもトップの成績でした
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    どちらの可能性がより高いでしょうか
    1.ルーシーは肖像画家である
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    2. ルーシーは肖像画家かつ
    ポーカープレーヤーである
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    同様の研究でも 参加者の80%が
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    選択肢2と同等のものを選びました
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    2.ルーシ―は肖像画家かつ
    ポーカープレーヤーである
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    とにかく ルーシーと芸術の関連性は
    分かりませんが
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    私たちは「統計と確率」が
    ポーカーに役に立つと知っています
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    しかし その答えは間違いです
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    もう一度 選択肢を見てみましょう
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    なぜ選択肢1のほうが
    可能性が高いと分かるのでしょうか
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    それは 選択肢2と比べて
    条件が少ないからです
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    ルーシーが肖像画家であれば
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    他に何をしているかは問いません
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    彼女が 芸術よりポーカーをしている
    と想像しやすいのは
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    事前情報のしわざですが
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    選択肢2が正解となるのは
    彼女が両方に該当する場合だけなのです
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    ルーシーは画家である
    と想像するのは 直観に反しますが
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    選択肢2ではさらに条件が加わるので
    可能性は より低くなるのです
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    どのような出来事でも
    Aが起きる確率は
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    AとBの両方が起きる確率よりも
    高くなります
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    数学を専攻した100万人を
    無作為に抽出したとします
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    その中で「肖像画家である」という部分集合は
    比較的小さいかもしれません
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    でも この部分集合は必ず
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    「肖像画家かつポーカープレーヤーである」
    という部分集合と比べると 大きくなります
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    グループ2に属する人は皆
    グループ1にも属します
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    でも その反対はありません
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    条件が増えるにつれて
    その事象が起こる確率は下がります
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    では なぜ条件が多いもののほうが
    もっともらしく思えることがあるのでしょうか
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    これは「連言錯誤」として知られる現象です
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    私たちは 即決を迫られると
    近道を探そうとします
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    この際 もっともらしく思えるものを
    探します
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    統計的に可能性が最も高いものを
    探すのではないのです
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    ルーシーが画家であるということ自体は
    予期していることに反します
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    事前情報のしわざです
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    ルーシーがポーカーをする
    という追加情報は
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    直観と一致するので
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    もっともらしい と思うようになります
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    人は 全体的なイメージを
    表すような選択肢を
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    実際の確率とは関係なく選びます
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    この現象は 様々な研究で
    観察されており
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    研究には 統計学を
    よく理解している参加者 ―
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    一続きのサイコロの目を当てる学生や
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    外交危機の可能性を予測する
    外交政策の専門家なども含まれます
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    連言錯誤は 仮想的な状況に限った
    問題ではありません
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    陰謀論や誤ったニュース記事も
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    より確かだと思わせるために
    連言錯誤を利用することがよくあります
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    イメージを彷彿させるような詳細を
    突飛な話に足せば足すほど
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    よりもっともらしく思い始めます
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    でも最終的に その話が真実である確率が
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    話の構成要素の内 確率が最も低いものより
    高くなることは 決してないのです
Title:
論理的な錯覚を見破れる?― アレックス・ジェンドラー
Speaker:
アレックス・ジェンドラー
Description:

大学では数学を専攻し

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TED-Ed
Duration:
03:21

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