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なぜ今COVID-19が猛威を振るうのか — そして次のアウトブレイクに備えるには?

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    この話をするにあたり
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    まず 私自身の経歴を
    少し紹介しておきます
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    というのも 言わせてもらうと
    今 けっして耳を貸すべきでないのが
  • 0:11 - 0:14
    COVID-19についての
    年配の人の意見だからです
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    (笑)
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    私は国際保健の仕事を始めて20年になり
  • 0:20 - 0:25
    専門としている分野は医学/医療制度で
  • 0:25 - 0:29
    医学/医療制度が重度の打撃を受けた時
    どんな対処が可能か です
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    国際保健の報道に従事したこともありますし
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    国際保健と
    生物テロに対する安全措置についての記事を
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    新聞やウェブ上のメディアに
    寄稿したこともあり
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    数年前には本も書きました
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    人類が直面する大きな健康上の脅威
    についての本です
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    私がこれまで支援・主導してきた
    疫学に関する取り組みは
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    エボラ治療センターの評価から
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    医療施設内における結核伝染の分析
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    鳥インフルエンザ対策まで様々です
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    私は国際保健の修士号を持っていますが
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    医師でも看護師でもありません
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    私の専門は患者や個人に対する
    個別のケアではなく
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    国民と医学/医療制度との関わりを調べ
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    大規模な疾病が発生すると
    どうなるかを調べることです
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    医療情報を
    国際保健に関する専門性の観点から
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    1〜10の間で評価するとして
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    無名の誰かのフェイスブック投稿が1で
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    世界保健機関(WHO)からの情報が10なら
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    私の言うことは7か8程度に考えてください
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    それを前提に私の話をお聞きください
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    まずは基本情報から入ります
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    COVID-19に関する
    質の低いメディア情報のせいで
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    失われているように思うからです
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    COVID-19とはコロナウィルスのことで
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    コロナウィルスとは
    あるウィルスの特定の亜種です
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    ウィルスのなかでも
    変わった特徴を持っています
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    遺伝物質としてDNAではなく
    RNAを使うウィルスで
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    ウィルス表面がぐるっと突起で覆われていて
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    これを細胞に侵入する際に利用します
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    この王冠(corona)のような突起が
    「コロナ」と言われる所以です
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    COVID-19は新型コロナウィルスとして
    知られていますが
  • 2:16 - 2:20
    なぜかというと 2019年12月までは
    コロナウィルスは6種類しか知られておらず
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    COVID-19が7種類目だからです
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    新発見で
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    新しいゲノム構造で
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    新しく名前がついたばかり
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    だから「新型」なのです
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    SARS(重症急性呼吸器症候群)や
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    MERS(中東呼吸器症候群)を
    覚えていますか
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    どちらもコロナウィルスの一種です
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    両方とも呼吸器症候群と呼ばれています
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    それがコロナウィルスの特徴だからです
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    肺を攻撃するのです
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    嘔吐も 眼球からの出血もありませんし
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    他の形での出血も起こりません
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    代わりに肺がやられます
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    COVID-19も同じです
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    幅広い呼吸器症状を引き起こします
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    乾性(痰のない)の咳や熱に始まり
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    致命的なウィルス性肺炎まで
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    この 症状の幅広さが一因で
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    アウトブレイク(突発的発生)の追跡が
    こんなにも難航しているわけです
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    たくさんの人が
    COVID-19に感染しますが
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    症状があまりに軽いために
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    医療機関にかかることもなく
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    医療機関のシステムにも認識されません
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    子どもはCOVID-19の影響を
    ほとんど受けません
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    これはありがたいことだと
    思うべきでしょう
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    コロナウィルスは
    動物由来感染症といって
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    動物から人へと伝染するウィルスです
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    COVID-19など一部のコロナウィルスは
    人から人へも伝染します
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    人から人へと伝染するウィルスは
    移動速度が速く 移動範囲も広いです
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    COVID-19が良い例です
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    動物由来感染症の撲滅は非常に困難です
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    動物というウィルス源があるからです
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    例えば鳥インフルエンザ
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    シチメンチョウやカモなど
    畜産されている鳥獣からは駆逐できます
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    それでも毎年 再発生し続けているのは
    野生の鳥から感染するせいです
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    あまり話題にならないのは
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    人から人へと伝染しないからですが
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    毎年 世界中の食鳥飼育場で
    アウトブレイクが起こっています
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    COVID-19の場合
    中国の武漢にある野生動物市場で
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    動物から人間へ伝染したという線が濃厚です
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    ここからは基本情報から離れた話になります
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    大規模なアウトブレイクは
    これが最後ではありません
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    今後も繰り返し起こります
    エピデミック(地域的大流行)も然りです
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    「起こるかもしれない」ではなく
    「起こる」です
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    それは 私たち人間の
    地球との関わり方が
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    もたらした結果なのです
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    人間がとっている選択こそが
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    今後もアウトブレイクが繰り返される状況へと
    私たち人間を追い込んでいるのです
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    その一因が気候変動で
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    つまり 気候の温暖化は地球を
    ウィルスや細菌が住みやすい環境に
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    仕立ててしまいます
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    しかし同時に 人間が地球上の原生地域に
    侵攻を続ける そのやり方も原因の1つです
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    アマゾンの熱帯雨林を
    焼き畑し 耕して
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    農場を作るための土地を
    安価で手に入れようとするとき
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    アフリカの最後の灌木地が
    農場へと転換されるとき
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    中国の野生動物が
    絶滅するまで狩猟されるとき
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    人類は これまでに
    接触したことのなかった —
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    野生動物の集団と接触します
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    このような野生動物の集団は
    新種の疾病を持っています
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    細菌やウィルスなど
    人類が対策を持たない何かです
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    なかでもコウモリは
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    人間に感染しうる病気を保有していることが
    割と多いですが
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    コウモリだけの話ではありません
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    つまり 人里離れた場所を
    人里に近づけ続ける限り
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    アウトブレイクは
    これからも起こり続けます
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    検疫や渡航制限といった措置では
    アウトブレイクを食い止めることはできません
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    直感的には誰もがそうしたがります
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    人々が移動しなければ
    アウトブレイクを防げるはずだ と
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    しかし現実では 効果的な検疫の仕組みを
    整えるのは非常に困難ですし
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    渡航制限を設けるのも非常に困難です
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    公衆衛生の整備に
    しっかり力を入れてきた国 —
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    例えば米国や韓国などでさえ
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    この種の渡航制限を設けるとなると
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    アウトブレイクを直ちに食い止められるほど
    迅速にはできません
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    それには物流上の理由があり
    医学的な理由もあります
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    COVID-19でいえば 現時点では
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    感染してから 全く症状のない期間が
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    最長で24日だということがわかっています
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    ですから 人々はウィルスを保持しながら
    症状もなく歩き回っており
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    検疫されるわけがありません
    される必要があることさえ誰も知らないのです
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    また 検疫や渡航制限には
    実質的な不利益があります
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    人間は社会的な動物なので
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    拘束したり隔離しようとすると
    抵抗します
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    エボラが大流行した時
    検疫の方針が決定されるやいなや
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    皆 検疫を逃れようとし始めました
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    厳しい検疫手順が設けられていると
    知っている患者は
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    医療機関を避けるかもしれません
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    医療制度に抵抗がある
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    治療を受けるお金がない
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    家族や友人から隔離されたくない
    などの理由です
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    政治家や政府関係者は
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    アウトブレイクや事例を公表したりすれば
    検疫が起こるとわかっている場合
  • 7:22 - 7:24
    検疫措置が発動されるのを恐れて
  • 7:24 - 7:27
    実態に関する情報を
    隠蔽しようとするかもしれません
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    もちろんのことながら
    この種の回避行為や不正こそ
  • 7:31 - 7:35
    アウトブレイクの追跡が
    これほどに困難である原因なのです
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    検疫や渡航制限を改善することは
    できますし すべきです
  • 7:41 - 7:43
    しかし それが唯一の対策ではないし
  • 7:43 - 7:46
    このような状況に対処する
    最善の方法でもありません
  • 7:47 - 7:52
    アウトブレイクの深刻化を防ぐ
    長期的な対策とは
  • 7:52 - 7:55
    国際的な医学/医療制度を築き
  • 7:55 - 8:00
    世界中すべての国における
    基本的な医療の仕組みを整える支援をして
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    貧しい国であっても 全世界各国で
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    新たな感染症が現れしだい
    迅速に特定・処置できるようにすることです
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    中国はCOVID-19への対処の仕方について
    たくさんの批判を受けました
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    しかし もしCOVID-19が
    チャドで発生していたら?
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    10万人あたりの医師数が
    3.5人という国です
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    それとも コンゴ共和国で起こっていたら?
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    最後のエボラ患者の治療が
    やっと終わったという国です
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    現実は このような国々には
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    感染症に対処するリソースがなく
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    患者を治療できず
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    世界に役に立てるための報告を
    素早く行えません
  • 8:41 - 8:46
    私は シエラレオネにある
    エボラ治療センターの評価を主導しました
  • 8:46 - 8:50
    事実を言うと
    現地の医師たちはエボラ危機を
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    いち早く認識しました
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    まず 危険な 伝染性の
    出血性ウィルスであることを
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    続いて それがエボラであると特定しました
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    しかし 特定しているのに
    対処するリソースがなかったのです
  • 9:02 - 9:04
    医師の数も病床数も不足しており
  • 9:04 - 9:08
    エボラの治療法についての情報も
    感染防止対策の実施法についての情報も
  • 9:08 - 9:10
    不足していました
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    シエラレオネではエボラ流行で
    11人の医師が亡くなりました
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    エボラ危機が始まった当初
    120人しか医師がいませんでした
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    比較のために言うと
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    ダラスのベイラー医療センターは
    1000人以上のスタッフ医師を抱えています
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    このような不平等が
    死者を出しているのです
  • 9:29 - 9:32
    まず アウトブレイク初期に
    貧しい人々が死亡します
  • 9:32 - 9:35
    そして アウトブレイクが広がると
  • 9:35 - 9:36
    世界中で死亡者が出ます
  • 9:37 - 9:39
    私たちが 本当に
    アウトブレイクを緩和し
  • 9:39 - 9:41
    被害を最小に留めたいのなら
  • 9:41 - 9:44
    世界中すべての国が
  • 9:44 - 9:49
    新たな疾病を特定し 治療し
    情報共有のため報告する能力を備えるように
  • 9:49 - 9:51
    手を尽くす必要があります
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    COVID-19は医療/医学研究機関に
    甚大な負荷をかけるでしょう
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    また COVID-19のおかげで
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    国際医療のサプライチェーンにおける
    深刻な弱点があらわになりました
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    在庫を最小にする発注システムは
    世の中が平穏無事な間は素晴らしいのですが
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    裏を返せば 危機的な状況では
    蓄えがないということになります
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    ある病院で もしくは国で
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    マスクや個人用保護具の
    在庫が無くなったりした場合
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    在庫ぎっしりの巨大な倉庫から補充したり
    ということができないのです
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    納入業者に補充の注文をして
    生産されるまで待って
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    発送されるまで待たなければなりません
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    発送元はだいたい中国です
  • 10:28 - 10:33
    このようなタイムラグが
    素早い対応が重視される時期に起こるのです
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    もしも COVID-19を迎え撃つ準備が
    万端だったとしたら
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    中国はアウトブレイクを
    もっと早期に認識していたでしょうし
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    病院を新設せずとも
    感染者に対応するための
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    準備ができていたでしょう
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    正しい情報を隠さず
    国民に開示していたでしょうし
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    中国のSNSでとんでもない噂が
    広がることもなかったでしょう
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    国際保健の当局とも情報を共有することで
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    中国国内の医療情報システムへの記録や
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    ウィルス流行への準備を
    開始できていたでしょう
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    それに応じて 国営医療機関は
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    必要な分だけ保護具を大量備蓄し
  • 11:09 - 11:13
    医療従事者向けに処置と感染予防の訓練を
    実施できていたでしょう
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    様々な状況の対応手順も
    科学に基づいて整えられたはずです
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    例えばクルーズ船で
    感染者が出た場合 などです
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    そして 真実の情報を
    世界中すみずみまで届けることができ
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    外国人嫌悪が事件になるといった
    恥ずべきことも起こらなかったはずです
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    例えば フィラデルフィアで
    アジア系の外見の人々が暴力を受けるなどです
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    しかし こういった準備が万端だったとしても
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    アウトブレイクは起こります
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    地球にどのように住むかという
    私たちの日々の選択の結果
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    避けられないことなのです
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    COVID-19について
    専門家の見解が一致していることは
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    ここ米国でも全世界でも
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    状況が改善する前に
    今より悪化するということです
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    渡航歴のない人から感染が広がる事例が
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    地域社会で起きています
  • 12:01 - 12:03
    他にも COVID-19の感染者の
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    感染経路さえわからない
    ということも起きています
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    アウトブレイクが
    深刻化しているという兆候です
  • 12:09 - 12:12
    抑え込めているとは言えません
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    気が滅入る状況ですが
    驚くようなことでもありません
  • 12:18 - 12:19
    国際保健の専門家が
  • 12:19 - 12:22
    新型ウィルス発生シナリオの話をするとき
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    このようなシナリオは出てきます
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    誰もが簡単な解決を願いましたが
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    専門家がウィルス対策計画をするとき
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    このような状況 そしてウィルスの
    このような動き方は想定内なのです
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    最後に 私からのアドバイスです
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    手を洗うこと!
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    こまめに手を洗いましょう
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    皆さん清潔な方々でしょうから すでに
    こまめな手洗いはされているでしょうが
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    洗う頻度をもっと上げてください
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    手洗いを思い出すヒントや習慣を
    生活の中に設定しましょう
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    建物に入るとき 出るとき
    毎回手を洗いましょう
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    会議室に入る前も 出た後も
    手を洗いましょう
  • 13:01 - 13:03
    手洗いに関する「儀式」を設けましょう
  • 13:04 - 13:06
    携帯電話を消毒しましょう
  • 13:06 - 13:10
    皆さん 洗っていない汚い手で
    しょっちゅう携帯を触りますね
  • 13:10 - 13:12
    トイレに持っていっていることも
    お見通しですよ
  • 13:12 - 13:14
    (笑)
  • 13:15 - 13:20
    ですから 携帯電話は消毒し
    公衆の場での使用を控えましょう
  • 13:20 - 13:23
    TikTokやInstagramは
    自宅に限定するとか?
  • 13:24 - 13:26
    顔を触らない
  • 13:27 - 13:29
    目をこすらない
  • 13:29 - 13:30
    爪を噛まない
  • 13:30 - 13:32
    手の甲で鼻をこすらない
  • 13:32 - 13:34
    そもそも 見てて汚いので
    やめましょう
  • 13:34 - 13:36
    (笑)
  • 13:36 - 13:38
    マスクはしないでください
  • 13:38 - 13:41
    マスクは病気の人と
    医療従事者のためのものです
  • 13:41 - 13:45
    あなたが病気のとき マスクは
    咳やくしゃみを閉じ込めて
  • 13:45 - 13:48
    周りの人々を守ってくれます
  • 13:48 - 13:50
    あなたが医療従事者なら マスクとは
  • 13:50 - 13:54
    個人用保護具という
    一式のツールの一部で
  • 13:54 - 13:57
    患者へのケアをしながら
    自分が病気にならないよう
  • 13:57 - 13:58
    使う訓練を受けているはずです
  • 13:58 - 14:01
    あなたが普通の健康な人なら マスクは
  • 14:01 - 14:04
    顔に汗をかくくらいの効果しかありません
  • 14:04 - 14:05
    (笑)
  • 14:05 - 14:07
    お店にあるマスクには手をつけず
  • 14:07 - 14:10
    医師や看護師や病気の人のために
    とっておきましょう
  • 14:11 - 14:14
    COVID-19の症状が疑われるときは
  • 14:14 - 14:16
    家を出ず かかりつけの医者に
    電話で相談してください
  • 14:17 - 14:23
    COVID-19陽性と診断されてしまったら
    思い出してください 通常はとても軽症です
  • 14:23 - 14:24
    あなたが喫煙者なら
  • 14:24 - 14:27
    今この時こそ
    タバコをやめる絶好の機会です
  • 14:28 - 14:29
    というより 喫煙者なら
  • 14:29 - 14:32
    どんな時であっても
    タバコをやめる絶好の機会と言えますが
  • 14:32 - 14:35
    あなたが喫煙者で
    COVID-19が心配なら
  • 14:35 - 14:39
    絶対の自信を持って言いますが
    タバコをやめることは
  • 14:39 - 14:43
    COVID-19から被る可能性のある
    最悪の影響から身を守る最善の方法です
  • 14:45 - 14:49
    ニュースになる事柄は恐ろしいことばかりだ
    と思えるような時勢においては特に
  • 14:49 - 14:51
    COVID-19は恐ろしいですよね
  • 14:52 - 14:57
    そして 間違っているのに そそられる
    対処法はたくさんあります
  • 14:57 - 15:02
    パニック 外国人嫌悪
    広場恐怖 独裁政治
  • 15:02 - 15:04
    単純化されすぎた嘘のせいで
  • 15:04 - 15:09
    憎しみや怒りや寂しさが
    アウトブレイクの解決法だと思いたくなります
  • 15:09 - 15:11
    そんなわけがなく
  • 15:11 - 15:13
    かえって準備の妨げになります
  • 15:13 - 15:18
    アウトブレイクに対処するにあたり
  • 15:18 - 15:20
    地味ですが有効な選択肢もあります
  • 15:20 - 15:24
    例えば 医療の改善
    地元で あらゆる場所で取り組むこと
  • 15:24 - 15:26
    医療の基盤整備に力を入れ
  • 15:26 - 15:29
    新しい疾病が発生したらわかるよう
    疾病の実態調査にも力を入れ
  • 15:29 - 15:32
    全世界で医学/医療制度を整えること
  • 15:32 - 15:37
    サプライチェーンの強化を検討し
    緊急事態の需要に備えること
  • 15:37 - 15:41
    そして 人々がわけもわからず
    ただパニック状態になったりしないで
  • 15:41 - 15:44
    疾病のアウトブレイクや
    リスクの数字の話ができるように
  • 15:44 - 15:46
    教育の質を上げること
  • 15:47 - 15:49
    公平さを考慮して進めるべきです
  • 15:49 - 15:51
    この状況でも 他の状況でもそうですが
  • 15:51 - 15:55
    公平さは 何より
    私たち自身のために必要なのです
  • 15:56 - 15:58
    今日は ご静聴いただき
    ありがとうございました
  • 15:58 - 16:00
    そして一番に言わせていただきますが
  • 16:00 - 16:03
    会場を出たらまず手を洗ってください
  • 16:03 - 16:05
    (拍手)
Title:
なぜ今COVID-19が猛威を振るうのか — そして次のアウトブレイクに備えるには?
Speaker:
アラナ・シェイク
Description:

新型コロナウィルスはどこから来たのか? どのようにして、こんなにも急速に広まったのか? この先どうなるのか? 国際保健の専門家でTEDフェローでもあるアラナ・シェイクが、今回のアウトブレイク(突然発生)を解説。なぜ渡航制限は効果的ではないのか、次のパンデミック(国際的大流行)に備え、全世界で医療制度を変える必要があると訴えます。
「世界中すべての国が新たな疾病を特定し治療する能力を備えるように手を尽くさねばなりません」

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
16:19

Japanese subtitles

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