HIVとインフルエンザ ー ワクチンの戦略
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0:02 - 0:05自分が何で死ぬか 心配ですか?
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0:06 - 0:08心臓病やガン
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0:08 - 0:09交通事故でしょうか?
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0:09 - 0:12多くの人はコントロールできないことを
心配します -
0:12 - 0:14戦争やテロや
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0:14 - 0:17ハイチの悲惨な地震なども心配です
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0:17 - 0:20では人類にとって真の脅威は何でしょうか
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0:21 - 0:24数年前 バクラフ・スミル教授は
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0:24 - 0:25歴史を変えるほどの
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0:25 - 0:27大きな災害が突然起こる
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0:27 - 0:29確率の計算を試みました
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0:29 - 0:31彼が名付けた
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0:31 - 0:33大規模な致命的断絶とは
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0:33 - 0:35今後50年に起こり得る
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0:35 - 0:37最高1億人の命を奪う
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0:37 - 0:39災害のことです
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0:39 - 0:42世界大戦が発生する確率や
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0:42 - 0:44大規模な火山の噴火や
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0:44 - 0:46小惑星が地球に衝突する確率を求めました
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0:46 - 0:49しかしその他の何よりも発生の確率が高く
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0:49 - 0:51ほぼ100%の確率で
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0:51 - 0:53起こり得るとされたのが
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0:53 - 0:56重症インフルエンザの大流行です
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0:57 - 0:59インフルエンザは
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0:59 - 1:02カゼがひどくなったものと思われがちですが
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1:02 - 1:04致命的になることもあります
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1:04 - 1:07アメリカでは毎年
季節性インフルエンザで -
1:07 - 1:103万6千人が命を落とします
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1:10 - 1:12発展途上国のデータは不完全ですが
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1:12 - 1:14死者の人数は
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1:14 - 1:16もっと多いことでしょう
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1:16 - 1:18さらに 厄介なことに
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1:18 - 1:20ウイルスは時に
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1:20 - 1:22著しい変異を遂げると
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1:22 - 1:24実質的に新種ウイルスのようになり
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1:24 - 1:26こうして大流行が生じるのです
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1:28 - 1:311918年には新種のウイルスが出現して
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1:31 - 1:345000万人から1億人が亡くなりました
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1:34 - 1:36燎原の火の如し です
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1:36 - 1:39発症してから数時間で
亡くなった患者もいました -
1:39 - 1:41今日 我々は以前より安全なのでしょうか?
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1:41 - 1:43誰もが心配していた
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1:43 - 1:45今年のひどい流行は
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1:45 - 1:47なんとか回避できたようです
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1:47 - 1:50しかしこの脅威は
いつ再現してもおかしくありません -
1:50 - 1:52幸いなことに
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1:52 - 1:54今の時代は
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1:54 - 1:56科学と技術と国際化が結びついて
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1:56 - 1:59かつてない可能性を拓きつつあります
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1:59 - 2:01いまだに地球上の全死者の
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2:01 - 2:045分の1と多くの苦しみの
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2:04 - 2:07原因である感染症を撲滅して
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2:07 - 2:10歴史を刻む可能性です
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2:10 - 2:11それは 実行可能なのです
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2:11 - 2:14すでに現在のワクチンによって
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2:14 - 2:16何百万人もの命を救っています
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2:16 - 2:19ワクチンをより広く行き渡らせれば
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2:19 - 2:21より多くの命を救えます
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2:21 - 2:24さらに新種や改良型のワクチンであれば
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2:24 - 2:26マラリアや結核やHIV
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2:26 - 2:28肺炎や下痢やインフルエンザなどの
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2:28 - 2:31これまでずっと続いてきた苦しみに
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2:31 - 2:33終わりを告げることができるはずです
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2:33 - 2:36今日はワクチンの成果についてお話します
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2:36 - 2:38最初に なぜワクチンが重要か
説明しましょう -
2:38 - 2:41ワクチンの力は たとえるなら
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2:41 - 2:43ささやき声のようです
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2:43 - 2:45ワクチンの成果があると歴史に残りますが
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2:45 - 2:47その後しばらくすると
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2:47 - 2:50ほとんど耳にすることもなくなります
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2:50 - 2:52ある年齢以上の人なら
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2:52 - 2:55腕に小さな丸い痕が付いているでしょう
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2:55 - 2:58子どものときの予防接種の痕です
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2:58 - 3:01でも最近は天然痘の心配はしなくなりました
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3:01 - 3:0420世紀に5億人の命を奪った病気が
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3:04 - 3:06撲滅されたのです
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3:06 - 3:10ポリオもです
鉄の肺を覚えている方などいますか? -
3:10 - 3:12こういう物を目にすることは
無くなりました -
3:12 - 3:14ワクチンのおかげです
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3:14 - 3:16さて興味深いのは
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3:16 - 3:19今日では 30種余りの病気に
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3:19 - 3:21ワクチンで対処できるのに
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3:21 - 3:24HIVやインフルエンザは
未だに脅威だということです -
3:24 - 3:26それはなぜでしょうか?
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3:26 - 3:28こんな事情があるのです
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3:28 - 3:29ごく最近になるまで
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3:29 - 3:33ワクチンの仕組みの詳細は
明らかではありませんでした -
3:33 - 3:36試行錯誤によって効果は確認されていました
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3:36 - 3:38病原体を確保し それを改変して
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3:38 - 3:41人や動物に投与したら
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3:41 - 3:43どうなるか観察するのです
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3:43 - 3:46この方法は多くの病原体に対して有効で
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3:46 - 3:49やっかいなインフルエンザにも
なんとか使えますが -
3:49 - 3:51人間が自然免疫を持たない
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3:51 - 3:54HIVにはまったく効果がありません
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3:54 - 3:57ではワクチンの作用を見てみましょう
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3:57 - 3:59簡単に言えば 必要に応じて
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3:59 - 4:01免疫系が使うための
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4:01 - 4:04秘密兵器を作っておくのです
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4:04 - 4:07普通は ウイルス感染してから
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4:07 - 4:09体が完全な反撃体制を整えるまで
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4:09 - 4:11数日から
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4:11 - 4:13数週間かかるのです
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4:13 - 4:15それでは手遅れになることもあります
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4:15 - 4:17あらかじめ免疫をつけていれば
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4:17 - 4:19特定の敵を認識して
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4:19 - 4:21打倒できる戦力が
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4:21 - 4:23体内に配備されるわけです
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4:23 - 4:26ワクチンはそういう働きをします
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4:26 - 4:27ではビデオをお見せします
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4:27 - 4:30TED で初めて公開するこのビデオは
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4:30 - 4:34効果的なHIVワクチンの作用を
説明するものです -
4:34 - 4:38(音楽)
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4:40 - 4:42ワクチンは 特定の侵入者を
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4:42 - 4:44認識し中和するように
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4:44 - 4:46人体を訓練しておくものです
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4:46 - 4:49HIVは人体の粘膜関門を
突破して侵入すると -
4:49 - 4:52免疫細胞に感染して増殖します
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4:53 - 4:55免疫系の最前線部隊は
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4:55 - 4:57侵入者を発見します
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4:57 - 5:00樹状細胞やマクロファージが
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5:00 - 5:03ウィルスを捕らえて
その断片を「提示」します -
5:03 - 5:07前線からHIVの侵入を知らされると
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5:07 - 5:09HIVワクチンで作られた
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5:09 - 5:11記憶細胞が活性化します
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5:11 - 5:14この記憶細胞は直ちに
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5:14 - 5:16必要とされる兵器を配備します
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5:17 - 5:20メモリB細胞はプラズマ細胞となって
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5:20 - 5:22次から次へと
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5:22 - 5:24HIVにピタリと適合した
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5:24 - 5:26特定の抗体を産生することで
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5:26 - 5:28HIVが細胞に染するのを防ぎます
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5:28 - 5:31同時にキラーT細胞大隊が
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5:31 - 5:33HIVに感染してしまった細胞を
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5:33 - 5:34探して破壊します
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5:35 - 5:37ウイルスは打ち負かされます
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5:37 - 5:39ワクチンが無かったら
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5:39 - 5:42これらの兵器を準備するまでに
1週間以上もかかり -
5:42 - 5:44その間にHIVとの戦いには
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5:44 - 5:47敗北してしまっているでしょう
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5:54 - 5:56よくできたビデオでしょう?
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5:56 - 5:59ビデオに出てきた抗体の作用は
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5:59 - 6:03ほとんどのワクチンで同様に働きます
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6:03 - 6:04つまり肝心なのは
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6:04 - 6:06どうすれば インフルエンザや
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6:06 - 6:08HIVに対して必要な抗体を
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6:08 - 6:10人体が作るようにできるのか です
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6:10 - 6:13これらのウイルスの厄介なところは
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6:13 - 6:15常に変化しているということです
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6:15 - 6:18インフルエンザのウイルスを見てみましょう
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6:18 - 6:20この図にあるいろいろな色の
突起を用いて -
6:20 - 6:23インフルエンザのウイルスは感染します
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6:23 - 6:26また抗体がウイルスを捕まえて
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6:26 - 6:29中和するのに用いるのもこの突起です
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6:29 - 6:32変異によって突起の形が変化すると
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6:32 - 6:35抗体はウィルスを
認識できなくなってしまいます -
6:35 - 6:37だから毎年
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6:37 - 6:41違った株のインフルエンザにかかるのです
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6:41 - 6:43だから 春には
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6:43 - 6:45次のシーズンに最も流行しそうな
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6:45 - 6:483株のインフルエンザを推定し
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6:48 - 6:501つのワクチンに仕立てて
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6:50 - 6:53秋には生産できるように急ぐのです
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6:53 - 6:55さらに困ったことに
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6:55 - 6:58最も多いA型インフルエンザは
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6:58 - 7:00人の周辺で生息する
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7:00 - 7:02動物にも感染します
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7:02 - 7:04A型はそれらの動物の中で
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7:04 - 7:06遺伝子組み換えを起こします
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7:06 - 7:08さらに 野生の水鳥は
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7:08 - 7:11全ての株のインフルエンザの
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7:11 - 7:12キャリアです
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7:12 - 7:15それでこんな状況が生じました
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7:15 - 7:162003年には
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7:16 - 7:19H5N1 ウイルスが発生しました
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7:19 - 7:22これは鳥から人への伝染が何件か
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7:22 - 7:24別々に起こったものです
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7:24 - 7:27致死率は70%と推定されました
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7:27 - 7:30当時は大変恐れられましたが
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7:30 - 7:32幸運にも このウイルスは
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7:32 - 7:34人から人へは
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7:34 - 7:36伝染しにくいものでした
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7:36 - 7:39今年メキシコで発生した
H1N1 ウイルスは -
7:39 - 7:43人と鳥とブタの
いずれにも感染するという -
7:43 - 7:45危険なものでした
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7:45 - 7:48簡単に伝染するものでしたが
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7:48 - 7:50幸運にも 軽症のものでした
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7:50 - 7:52ある意味で
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7:52 - 7:54これまでは 運がよかったのです
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7:54 - 7:58しかし いつ別の野鳥が
飛び込んでくるかもしれません -
7:59 - 8:01こんどはHIVを見てみましょう
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8:01 - 8:03インフルエンザは変化が多いのですが
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8:03 - 8:04HIVと比べてしまうと
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8:04 - 8:07ジブラルタルの岩のように見えます
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8:07 - 8:08エイズの原因となるウイルスは
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8:08 - 8:10これまで科学者が目にした
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8:10 - 8:12最も手こずる病原体で
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8:12 - 8:14猛烈に変異します
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8:14 - 8:17免疫系を回避するオトリの機能を持ち
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8:17 - 8:19攻撃してきた細胞を逆に攻撃して
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8:19 - 8:21そのゲノムの中に
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8:21 - 8:23身を潜めます
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8:23 - 8:25このスライドは
インフルエンザの遺伝子が -
8:25 - 8:27どう変化し得るか示しています
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8:27 - 8:29これに比べるとHIVは
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8:29 - 8:32遥かにやっかいなターゲットですね
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8:32 - 8:34先ほどのビデオでは 感染した細胞から
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8:34 - 8:37ウイルス艦隊が送り出されていました
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8:37 - 8:40感染したばかりの人の中には
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8:40 - 8:43こんな軍艦が100万もあって
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8:43 - 8:45それぞれが少しずつ異なっているのです
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8:45 - 8:47全てを識別して仕留めることのできる
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8:47 - 8:48兵器を用意することは
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8:48 - 8:51実に困難な課題となります
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8:51 - 8:53HIVウイルスがエイズの原因であると
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8:53 - 8:56確認されて以来の27年間で
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8:56 - 8:59他のあらゆるウイルス感染症の治療薬より
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8:59 - 9:01多くの種類のHIV薬が開発されてきました
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9:01 - 9:03これらの薬では治癒できませんが
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9:03 - 9:05それでも HIVと診断されることが
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9:05 - 9:07すなわち 死の告知ではなくなったのは
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9:07 - 9:10科学の大きな成果です
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9:10 - 9:12薬を入手できる者にとっては成果です
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9:12 - 9:15しかしワクチンへの取り組みは
全く違っていて -
9:15 - 9:18大企業はそこから撤退しました
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9:18 - 9:20科学として実に難しく
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9:20 - 9:23ビジネスとしても成り立たないと
見なされたからです -
9:23 - 9:26エイズのワクチンを作ることは
不可能と考えられていましたが -
9:26 - 9:29そうではないという証拠が集まっています
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9:29 - 9:31この9月には
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9:31 - 9:34タイで行われた臨床試験から
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9:34 - 9:37予想もしないエキサイティングな
結果が得られました -
9:37 - 9:41エイズのワクチンが
初めて人体で効果を示したのです -
9:41 - 9:43残念ながら 効き目は弱いのですが
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9:43 - 9:45このワクチンが作られたのは
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9:45 - 9:4710年も前のことです
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9:47 - 9:49新しい考え方や初期の実験結果から
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9:49 - 9:53適切な動物モデルを使えば
さらに有望な結果が期待できそうです -
9:54 - 9:57その上 ここ数ヶ月の間に
HIV患者の血液から -
9:57 - 10:00広い範囲にわたって効力を持つ
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10:00 - 10:03新しい中和抗体も特定されました
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10:03 - 10:05これは何を意味するのでしょうか
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10:05 - 10:07先ほど述べたように
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10:07 - 10:09HIVは変化しやすいのですが
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10:09 - 10:11効力の広範な中和抗体は
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10:11 - 10:14いくつかのウイルス変種に結合して
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10:14 - 10:16不活化できるのです
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10:16 - 10:18こんな抗体を手に入れて
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10:18 - 10:20サルに投与すると
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10:20 - 10:23完全に感染を防ぎます
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10:23 - 10:25さらに この研究者たちは
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10:25 - 10:27抗体がHIVを捕捉する場所として
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10:27 - 10:29新しい部位を発見しました
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10:29 - 10:32この場所の何が特別なのかと言うと
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10:32 - 10:33ウイルスが変異を起こしても
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10:33 - 10:35ほとんど変化しない場所であることです
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10:35 - 10:37例えて言うなら ウイルスが
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10:37 - 10:39何度着替えても履いている靴下は
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10:39 - 10:40同じなわけです
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10:40 - 10:42すると次にするべきことは
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10:42 - 10:46体がきちんと この靴下に
反応するようにすることです -
10:46 - 10:48こうして次のような状況に至りました
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10:48 - 10:50タイの臨床結果から
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10:50 - 10:52エイズにもワクチンを
作れることが確かめられ -
10:52 - 10:54抗体の持つ特徴が
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10:54 - 10:57その方法を示唆しているのです
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10:57 - 10:59この戦略では抗体をもとにして
ワクチン候補を作ります -
10:59 - 11:01ワクチン研究において初めての
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11:01 - 11:04逆からの戦略です
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11:04 - 11:07「レトロ=ワクチン学」と呼ばれる
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11:07 - 11:09ここでの可能性は
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11:09 - 11:12HIVワクチンでの可能性を
はるかに超えています -
11:12 - 11:14こういうふうに考えてみてください
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11:14 - 11:17新しい抗体が特定できました
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11:17 - 11:21この抗体はウイルスの
多様な変種にも結合します -
11:21 - 11:24この抗体が結合する
特定の部位がわかっています -
11:24 - 11:26その部分の構造を
正確に理解することができれば -
11:26 - 11:28それをワクチンの抗原として使い
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11:28 - 11:31ヒトの免疫系に働きかけて
それに結合する抗体を -
11:31 - 11:33作らせることができると考えられます
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11:33 - 11:35うまくいけば
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11:35 - 11:37HIVの万能ワクチンが作れるでしょう
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11:37 - 11:39まあ 「言うはやすし」ですね
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11:39 - 11:41実際の構造は
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11:41 - 11:43この青色の抗体が黄色の部位に
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11:43 - 11:45結合する といったものだからです
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11:45 - 11:47ご想像のとおり この3次元構造は
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11:47 - 11:49取り組んでみると厄介です
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11:49 - 11:51何か役立つアイデアのある方は
-
11:51 - 11:53ぜひお聞かせ下さい
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11:53 - 11:56このように HIVから始まった研究は
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11:56 - 11:59他の病気に対するイノベーションを促します
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11:59 - 12:01例えばバイオ技術の会社は
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12:01 - 12:03インフルエンザに対する
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12:03 - 12:05新しい抗体のターゲットと共に
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12:05 - 12:08広範な中和抗体を見つけています
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12:08 - 12:11現在彼らは 極めて重症なインフルエンザに
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12:11 - 12:14対応できる抗体の組み合わせを検討し
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12:14 - 12:17調合しようとしています
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12:17 - 12:19長期的には
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12:19 - 12:21これらの「レトロ=ワクチン学」の
ツールを用いて -
12:21 - 12:24予防的なインフルエンザワクチンを
作れるでしょう -
12:24 - 12:27また 合理的ワクチンデザインの観点からは
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12:27 - 12:30「レトロ=ワクチン法」は
一つの手法にすぎません -
12:30 - 12:33別の例を挙げましょう
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12:33 - 12:35インフルエンザウイルスの表面にある
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12:35 - 12:37H型とM型の突起の話をしましたが
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12:37 - 12:40別の小さな突起に注目してください
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12:40 - 12:43免疫系からはほとんど隠れているのです
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12:43 - 12:45これらの部位も ウイルスの変異の際に
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12:45 - 12:48あまり変化しないことがわかってきました
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12:48 - 12:50そこで特定の抗体でこの部位を攻撃すれば
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12:50 - 12:53どの種類のインフルエンザも
機能を失います -
12:53 - 12:55これまでの動物実験によると
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12:55 - 12:58軽い症状は出るかもしれませんが
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12:58 - 13:00重症になることは防げます
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13:00 - 13:02人にも効果があるなら
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13:02 - 13:05これは万能インフルエンザワクチンになります
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13:05 - 13:07毎年変更しなくても良く
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13:07 - 13:10死の危険から守ってくれるのです
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13:10 - 13:12そうなればインフルエンザは
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13:12 - 13:15ただの「たちの悪いかぜ」になります
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13:15 - 13:17もちろんどんなに素晴らしいワクチンでも
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13:17 - 13:19必要な人全員に行き渡らなくては
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13:19 - 13:21意味がありません
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13:21 - 13:22そうするためには
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13:22 - 13:26優れたワクチンの設計と
優れた生産手段 そして -
13:26 - 13:29優れた流通手段を
組み合わせなくてはなりません -
13:29 - 13:32数ヶ月前のことを思い出してください
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13:32 - 13:34この6月に WHO (世界保健機関) は
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13:34 - 13:3641年ぶりにインフルエンザの
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13:36 - 13:38世界的大流行を宣言しました
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13:38 - 13:40インフルエンザのピークに備え
10月15日までに -
13:40 - 13:431億5千万本のワクチンを用意すると
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13:43 - 13:44アメリカ政府は約束しました
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13:44 - 13:47発展途上国向けのワクチンも約束しました
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13:47 - 13:48数億ドルを費やして
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13:48 - 13:51ワクチンの製造を急いだのです
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13:51 - 13:53どういう結果になったでしょう?
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13:53 - 13:56インフルエンザワクチンの作り方
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13:56 - 13:58つまり製造技術は
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13:58 - 14:011940年代初期に開発されました
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14:01 - 14:03時間のかかる面倒な工程です
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14:03 - 14:06鶏卵を用いる方法で
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14:06 - 14:09生きた鶏卵を何百万個も使います
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14:09 - 14:11ウイルスは生き物の中でしか増殖せず
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14:11 - 14:13インフルエンザに対しては
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14:13 - 14:15鶏卵が大変適していたのでした
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14:15 - 14:18ほとんどのインフルエンザ株では
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14:18 - 14:20一つの卵からワクチンが1-2本できます
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14:20 - 14:22幸運にも
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14:22 - 14:24現代の生物医学は
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14:24 - 14:26著しい進展を遂げています
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14:26 - 14:29そんな時代ですから
インフルエンザワクチンは― -
14:29 - 14:32―鶏卵から作ります
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14:32 - 14:33(笑)
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14:33 - 14:36数百万個の卵からです
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14:36 - 14:38ほとんど何も変わっていません
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14:38 - 14:39まぁ 信頼できるシステムです
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14:39 - 14:41問題は あるウイルスの株が
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14:41 - 14:44育つかどうか分からないことです
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14:44 - 14:46今年のブタ系のインフルエンザは
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14:46 - 14:49生産の初期にはあまり増殖せず
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14:49 - 14:52卵1個につきワクチン0.6本分でした
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14:53 - 14:55こんなことが心配になります
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14:55 - 14:57あの野鳥がまた飛んできたらどうするのか
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14:57 - 14:59家禽の群れに感染するタイプの
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14:59 - 15:01鳥インフルエンザが流行したら
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15:01 - 15:03ワクチンを作る卵がなくなるわけです
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15:03 - 15:06ダン 魚を育てるのに
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15:06 - 15:08チキンペレットを
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15:08 - 15:09何億個も使うなら
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15:09 - 15:11ここで手に入るみたいですよ
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15:11 - 15:13現在 世界中合わせて
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15:13 - 15:153つの型のインフルエンザワクチンを
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15:15 - 15:183億5千万本ずつ製造できます
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15:18 - 15:20豚インフルエンザのように
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15:20 - 15:231種類だけをターゲットにすれば
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15:23 - 15:25合計12億本まで増やせます
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15:25 - 15:28工場がきちんと稼働しているとしてです
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15:28 - 15:302004年には
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15:30 - 15:321つの工場で雑菌が混入しただけで
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15:32 - 15:35アメリカでの供給は半減したのです
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15:35 - 15:37それに 製造プロセスには
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15:37 - 15:39今でも半年以上かかります
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15:39 - 15:41いったい我々の備えは1918年より
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15:41 - 15:43改善していると言えるのでしょうか
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15:43 - 15:45新しい技術も開発されているので
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15:45 - 15:48「もちろん」と言えるように
なればと思います -
15:48 - 15:50世界中の誰もに行き渡るだけの
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15:50 - 15:53インフルエンザワクチンを
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15:53 - 15:55アメリカが今 投じている費用の半分で
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15:55 - 15:57製造できたらどうでしょう
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15:57 - 16:00最新の技術によって それは可能です
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16:00 - 16:02例を示します
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16:02 - 16:04私も関係している会社ですが
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16:04 - 16:06免疫系を活性化するウイルスのH型突起の
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16:06 - 16:08ある特別な部分を発見しました
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16:08 - 16:10この部分を切り取って
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16:10 - 16:13別のバクテリアの先端に付ければ
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16:13 - 16:15すさまじい免疫反応を起こすので
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16:15 - 16:17非常に強力な抗インフルエンザ剤ができます
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16:17 - 16:19このワクチンは非常に小さく
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16:19 - 16:22ありふれた大腸菌の中で増殖できます
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16:22 - 16:25ご存知のようにバクテリアの繁殖は早く
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16:25 - 16:27ヨーグルトを作るようなものです
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16:27 - 16:30そこで 数箇所の工場で数週間もあれば
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16:30 - 16:32豚由来インフルエンザ用のワクチンを
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16:32 - 16:34全世界で必要な分 製造できます
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16:34 - 16:37卵を使わないので
今の何分の一かのコストです -
16:37 - 16:42(拍手)
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16:42 - 16:45そんな新しいワクチン技術の比較表です
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16:45 - 16:48劇的に改善した製造技術と
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16:48 - 16:50大幅なコスト低減に加えて
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16:50 - 16:53今 説明した大腸菌の手法では
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16:53 - 16:56期間も短縮出来ます―
命が救えるということです -
16:56 - 16:58発展途上国は
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16:58 - 17:01現在のインフルエンザ対応から
取り残されがちなため -
17:01 - 17:04これらの新技術には期待しており
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17:04 - 17:06西側諸国より進んでいます
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17:06 - 17:08インドやメキシコその他の国ですでに
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17:08 - 17:10インフルエンザワクチンの試作が始まり
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17:10 - 17:12これらのワクチンが初めて実用されるのも
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17:12 - 17:14これらの国かもしれません
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17:14 - 17:17この新しい技術は大変効率的で
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17:17 - 17:19比較的費用もかからないので
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17:19 - 17:21流通手段を開発できれば
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17:21 - 17:24何十億もの人に
命を救うワクチンを届けられます -
17:24 - 17:27この次はどうなるか考えてみて下さい
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17:27 - 17:28新しい伝染病は
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17:28 - 17:30数年ごとに
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17:30 - 17:32出現したり再出現したりしています
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17:32 - 17:34いつか もしかしたら近いうちに
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17:34 - 17:37我々皆を脅かすウイルスが現れるでしょう
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17:37 - 17:39そのとき何百万人も亡くなる前に
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17:39 - 17:41素早く対応できるでしょうか?
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17:41 - 17:44幸いにも 今年のインフルエンザは
比較的軽症でした -
17:44 - 17:46「幸いにも」と言った理由のひとつは
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17:46 - 17:49発展途上国では予防接種を受けた人は
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17:49 - 17:51ほとんどいなかったからです
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17:51 - 17:54これまでの研究努力を継続するという
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17:54 - 17:56政治的 財政的先見があるなら
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17:56 - 17:59これらをワクチン学の
新しいツールと共に使いこなし -
17:59 - 18:01世界の皆に十分なワクチンを
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18:01 - 18:03安価に製造できるようにして
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18:03 - 18:06健康で生産的な生活を
保証することができます -
18:06 - 18:10インフルエンザで
年に50万人も亡くすことはないのです -
18:10 - 18:11エイズで年に200万人も
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18:11 - 18:13亡くすことはないのです
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18:13 - 18:15貧しい弱者が
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18:15 - 18:18伝染病に脅かされる必要はないのです
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18:18 - 18:20―もちろん他の人たちもです
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18:20 - 18:23バクラフ・スミルが言っている
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18:23 - 18:26生命の大断絶の代わりに
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18:26 - 18:28生命が継続して行くことを
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18:28 - 18:30保証することができるのです
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18:30 - 18:32今 世界に必要なのは新しいワクチンです
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18:32 - 18:34これは実現できることなのです
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18:34 - 18:36ありがとうございました
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18:36 - 18:40(拍手)
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18:45 - 18:46ありがとう
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18:46 - 18:49(拍手)
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18:53 - 18:54ありがとう
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18:54 - 18:57科学は進んでいますね
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18:57 - 19:00セス 聞かせてほしいのですが―
これが実現するのは -
19:00 - 19:03どれぐらいの時間スケールで考えていますか
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19:03 - 19:06HIVの方から伺いましょう
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19:06 - 19:09この革命的ワクチンは
現在存在して 使えるのですか -
19:09 - 19:11ワクチンは今すぐにでも実用化します
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19:11 - 19:14ワクチンが人体で働くことは示されましたので
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19:14 - 19:15今や問題は
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19:15 - 19:17その改良だけです
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19:17 - 19:19人がこの種の抗体を作れることは
わかっています -
19:19 - 19:21どうすればよいか 方法が分かれば
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19:21 - 19:23ワクチンができるのです
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19:23 - 19:25そしてその問題についての手がかりも
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19:25 - 19:27得られつつあるという証拠があがっています
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19:27 - 19:29ゴールに向かって全速で進んでいます
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19:29 - 19:32少なくとも5年はかかるという感じですか?
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19:32 - 19:33だいたい皆さん10年と言います
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19:33 - 19:35ずっと あと10年したらと
言われ続けています -
19:35 - 19:37科学的なイノベーションに
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19:37 - 19:39時間の線引きは難しいですね
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19:39 - 19:42ただ 払われた労力に
結果は現れてきています -
19:42 - 19:45では万能のインフルエンザワクチンは
どうですか?同じような状況ですか? -
19:45 - 19:47インフルエンザはまた違います こちらは
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19:47 - 19:50今すぐ投入できる 優れた実用的な技術が
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19:50 - 19:52いくつも見いだされていると思います
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19:52 - 19:54見通しも良さそうです
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19:54 - 19:57問題は 従来の技術に
開発の主眼を置いてきたことです -
19:57 - 19:59そちらのほうが理解されていたからです
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19:59 - 20:02アジュバントを使うこともできます
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20:02 - 20:04これはヨーロッパ方式で
ワクチンを薄められれば -
20:04 - 20:06より多くの人に行き渡ります
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20:06 - 20:09ただ マイケル・スペクターが述べたように
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20:09 - 20:12ワクチン反対派は
アジュバント使用に抵抗しています -
20:12 - 20:14マラリアはもっと遅れていますか?
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20:14 - 20:16いいえ マラリアにも
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20:16 - 20:19初期試験で効果の見られたワクチン候補があり
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20:19 - 20:21今では第III相の治験に進んでいます
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20:21 - 20:24たぶん 完全に有効なワクチンでは
ありませんが 進展しています -
20:24 - 20:26セス 多くの人の仕事は
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20:26 - 20:28毎月何か成果が出て
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20:28 - 20:31手応えを感じられるものが多いのですが
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20:31 - 20:33研究チームの皆さんと 十年以上もこの研究を
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20:33 - 20:36続けられていることに
敬意を表したいと思います -
20:36 - 20:39あなた方のような人が必要なんです
ありがとう -
20:39 - 20:40ありがとう
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20:40 - 20:44(拍手)
- Title:
- HIVとインフルエンザ ー ワクチンの戦略
- Speaker:
- セス・バークレー
- Description:
-
ワクチンの設計や製造、流通についての知見が進歩して、世界の脅威である AIDSやマラリアやインフルエンザの根絶に近づいていることをセス・バークレーが語ります。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 20:45
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for HIV and flu -- the vaccine strategy | ||
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for HIV and flu -- the vaccine strategy | ||
Natsuhiko Mizutani added a translation |