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← マリファナは脳に悪いのか? ― アニース・バァーヂィー

1970年、アメリカでマリファナは薬物規制の中でも最も厳しいスケジュール1に分類されました。つまり完全に違法とされ、医療用法は認められませんでした。現在、マリファナの医療上での効果は広く知られていますが、医療価値が広く認められても、次の疑問に答えていません
「娯楽を目的とするマリファナの使用は脳に悪いのでしょうか?」
アニース・バァーヂィーが調査します。

講師:アニース・バァーヂィー
監督:アントン・ボガティ
*このビデオの教材:https://ed.ted.com/lessons/is-marijuana-bad-for-your-brain-anees-bahji

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  1. 1970年
  2. アメリカで マリファナは
    薬物規制の中でも
  3. 最も厳しいスケジュール1に
    分類されました
  4. つまり 完全に違法とされ
    医療用としても認められませんでした
  5. この認識は 何十年と続き
  6. 薬としてのメカニズムや効果を
    研究する上での妨げとなりました
  7. 現在 マリファナの医療上での効果は
    広く知られており
  8. 中には 医療目的の使用を合法化した国や
  9. 合法化しようとしている国々があります
  10. しかし マリファナの医療価値が
    広く認められても
  11. このことは次の疑問に答えていません
  12. 「娯楽目的のマリファナの使用は
    脳に悪いのか?」
  13. マリファナは脳や体中に受容体を持つ

  14. エンドカンナビノイドシステム
    (身体調節機能)に作用します
  15. 元から体にある
    エンドカンナビノイドと呼ばれる分子も
  16. これらの受容体に作用します
  17. 私たちは カンナビノイドシステムを
    完全には理解していませんが
  18. 機能を理解する上で
    大きなヒントとなる ある特徴があります
  19. ほとんどの神経伝達物質は
    情報を伝達するのに
  20. 一つのニューロンから次のニューロンへと
    シナプスを通して信号を伝えます
  21. しかし エンドカンナビノイドは
    逆方法へと進みます
  22. 1つのニューロンから
    次のニューロンへと信号が伝わると
  23. 信号を受信したニューロンは
    エンドカンナビノイドを放出します
  24. しかしエンドカンナビノイドは
    逆方向へと進むため
  25. 送信側のニューロンに影響を与えるのです
  26. つまり 送信側のニューロンは
    受信側からフィードバックをもらうのです
  27. この仕組みから 科学者は
    エンドカンナビノイドシステムは
  28. 主に各種の信号を増幅したり
    縮小したりして
  29. 調節するのだと考えています
  30. エンドカンナビノイドのフィードバックにより
    神経信号の伝達速度は低下します

  31. だからといって
  32. 行動や知覚が遅くなるわけではありません
  33. 例えば 嗅覚を阻害する信号の速度を
    低下させると
  34. 実際に 匂いをより強く
    感じることがあります
  35. マリファナには
    2つの主な有効成分があります

  36. テトラヒドロカンナビノール (THC)と
    カンナビジオール (CBD)です
  37. THCは主にマリファナの
    向精神作用をもたらして
  38. 行動 認知 知覚に影響する一方
  39. CBDは非精神的な作用を
    もたらすと考えられています
  40. エンドカンナビノイドと同様に
  41. THCはカンナビノイド受容体に結合し
    信号を遅らせます
  42. しかし THCは方々に拡散する
    システム全体で 直ちに結合します
  43. 一方 エンドカンナビノイドは
    特定の刺激に反応して
  44. 特定の場所で放出されます
  45. このような広範囲の作用に

  46. カンナビノイドシステムの
    他のシステムへの間接的な影響が加わることで
  47. 各個人の
    脳の化学的性質 遺伝的性質
  48. そして これまでの人生経験によって
  49. マリファナに対する反応が
    概ね決まることを意味します
  50. これは1つ ないし少数の特定の経路を通して
    効果を及ぼす他の薬物との違いからも
  51. ファリファナのもたらす真実と言えます
  52. よって 悪影響があるとすれば
    それは 一人ひとり大きく異なるのです
  53. また マリファナが
    特定の危険な作用を及ぼす仕組みは
  54. 分かっていませんが
  55. 有害な経験をする可能性を高める
    明確な危険因子が存在しています
  56. 最もはっきりしている危険因子は年齢です

  57. 25歳以下の人は
    25歳以上の人と比べると
  58. カンナビノイド受容体が
  59. (脳の)白質により集中しています
  60. 白質は コミュニケーション
  61. 学習 記憶 感情などの機能に
    関係しています
  62. マリファナを多用すると
  63. 白質の発達が中断し
  64. 脳が新しい接続を発達させる能力に
    悪影響を及ぼすので
  65. 長期的な学習能力と問題解決力に
    障害を与えるかもしれません
  66. 今のところ どれくらい深刻な
    障害を与えるのか
  67. また 回復可能かは
    定かではありません
  68. また 若い人たちの間でさえも
  69. 若ければ若いほど
    リスクが高くなります
  70. 例えば 15歳のほうが22歳よりも
    危険性は遥かに高いのです
  71. さらに マリファナは幻覚や
    偏執性妄想を引き起こします

  72. 「大麻誘発性精神障害」
    として知られるこの症状は
  73. マリファナの使用を断つと
    症状は たいてい治まります
  74. しかし まれに症状が治まらず
  75. 持続的な精神疾患が表面化します
  76. 統合失調症などの
    精神疾患を患う家系の場合
  77. 唯一ではないものの
    最も明らかな危険因子となります
  78. 大麻誘発性精神障害は
    若い成人により多くみられますが
  79. 精神疾患というものは
    一般的にこの年齢層で
  80. 表面化しやすいという事実に
    注目する必要があります
  81. 若い成人の場合 精神疾患が
  82. マリファナを使用していなくても
    発症したのか
  83. マリファナの使用が精神疾患を早期に
    引き起こしたのか
  84. 使用により 超えることのない
    限界点に達し 発症を誘発したのか
  85. あるいは マリファナに対する反応が
    基礎疾患の存在を示唆しているだけなのか
  86. はっきりとしていません
  87. おそらく マリファナによる影響は
    一人ひとり異なるでしょう
  88. 年齢によらず
    他の多くの薬物と同じように

  89. 脳と体は
  90. 何度も使用するにつれ
    マリファナに対して鈍感になり
  91. 同じ効果を得るのに より多くの量を
    必要とするようになります
  92. 幸いにも 他の多くの薬物とは違い
  93. マリファナの過剰摂取により
    死に至る危険性はありませんし
  94. 乱用したとしても衰弱したり
  95. 使用をやめても 生命に危険をもたらす
    禁断症状もありません
  96. しかし 危険性の低い
    マリファナの禁断症状として
  97. 睡眠の妨げ イライラ
    うつ状態などがあります
  98. これらは使用をやめれば数週間以内に
    消えるものです
  99. では マリファナは脳に悪いでのしょうか?

  100. 人によって異なります
  101. 同定しやすい危険因子がある一方
  102. よく理解されていない因子もあり―
  103. つまり 既知の危険因子がないとしても
  104. 負の効果を経験する可能性が
    なおもあるということです