WEBVTT 00:00:01.600 --> 00:00:05.976 カミサ:私たち人間は 人生で決定的瞬間を多く経験します 00:00:06.000 --> 00:00:08.200 これらの瞬間は 楽しいときもあれば 00:00:08.840 --> 00:00:11.216 心の痛むときもあります 00:00:11.240 --> 00:00:12.600 悲劇の瞬間です 00:00:13.240 --> 00:00:18.200 しかしこれらの決定的瞬間で 正しい選択ができれば 00:00:18.920 --> 00:00:21.856 文字通り奇跡を起こせるのです 00:00:21.880 --> 00:00:24.520 自分にも 他者にもです NOTE Paragraph 00:00:25.480 --> 00:00:27.896 私の唯一の息子 タリクは大学生で 00:00:27.920 --> 00:00:32.375 優しくて人情が深く 物書きで写真が得意でした 00:00:32.400 --> 00:00:35.816 ナショナルジオグラフィックで 働くことを志し 00:00:35.840 --> 00:00:37.896 美しい女性と婚約していました 00:00:37.920 --> 00:00:41.560 金曜日と土曜日には ピザの配達員もしていました 00:00:42.320 --> 00:00:44.576 彼は若いギャングに 偽りの配達先を使って 00:00:44.600 --> 00:00:45.800 おびき出されました 00:00:47.160 --> 00:00:49.120 ギャングの仲間入りと称して 00:00:49.880 --> 00:00:53.440 14歳の少年に 撃ち殺されました 00:00:54.960 --> 00:00:58.296 突然の 無意味な死です 00:00:58.320 --> 00:01:02.520 罪のない 無防備な 人間の死です 00:01:03.720 --> 00:01:05.960 打ちのめされるような 家族の深い悲しみであり 00:01:06.760 --> 00:01:13.040 忌まわしい 新たな現実に直面 したときの 紛れもない錯乱です 00:01:13.960 --> 00:01:16.976 言うまでもありませんが 私の人生は崩壊しました 00:01:17.000 --> 00:01:19.456 最も辛かったことは 00:01:19.480 --> 00:01:22.696 違う町に住む母親に 電話で伝えることでした 00:01:22.720 --> 00:01:25.776 どう伝えたらいいのでしょう? 「もう二度と息子に会えない」 00:01:25.800 --> 00:01:27.256 「笑い声を聞けない」 00:01:27.280 --> 00:01:28.480 「抱き締められない」と NOTE Paragraph 00:01:30.520 --> 00:01:32.496 私はイスラム神秘主義者です 00:01:32.520 --> 00:01:34.800 一日に2時間瞑想します 00:01:35.680 --> 00:01:36.936 時に 00:01:36.960 --> 00:01:40.216 深いトラウマと悲劇が 00:01:40.240 --> 00:01:42.120 鮮明に思い出されます 00:01:43.160 --> 00:01:46.016 私が 瞑想の中で 思い巡らせていたものは 00:01:46.040 --> 00:01:49.200 「銃の両端にいる犠牲者」でした 00:01:50.400 --> 00:01:54.256 息子が犠牲者だと 考えるのは簡単ですが 00:01:54.280 --> 00:02:00.016 14歳の彼が アメリカ社会の犠牲者とは なかなか気付きにくいです 00:02:00.040 --> 00:02:03.496 では アメリカ社会とは 誰なのでしょうか? 00:02:03.520 --> 00:02:04.776 あなたたちと私です 00:02:04.800 --> 00:02:08.735 私は 社会が単なる偶然で 出来たものとは思っていません 00:02:08.759 --> 00:02:12.720 自分たちが作った社会は 自分たち皆の責任です 00:02:13.560 --> 00:02:17.360 子どもが子どもを殺すのは 市民社会のありようではありません NOTE Paragraph 00:02:18.120 --> 00:02:20.200 タリクが亡くなった9ヶ月後 00:02:21.040 --> 00:02:23.240 タリク・カミサ基金を 始めました 00:02:23.840 --> 00:02:26.496 私たちの責務は 00:02:26.520 --> 00:02:28.976 若者による暴力の悪循環を 絶つことで 00:02:29.000 --> 00:02:31.776 子ども同士の殺人を 食い止めることです 00:02:31.800 --> 00:02:33.696 また 3つの責務があります 00:02:33.720 --> 00:02:37.520 最も大事な1つ目は 子どもたちの命を救うことです 00:02:38.200 --> 00:02:41.800 大切です 日々多くの命が失われています 00:02:42.600 --> 00:02:44.200 2つ目は 00:02:45.280 --> 00:02:49.576 子どもたちが過ちを犯し ギャングや犯罪 薬物 アルコール 00:02:49.600 --> 00:02:53.640 武器に手を染めないよう 正しい選択をさせることです 00:02:54.360 --> 00:03:00.200 3つ目は 非暴力や 00:03:01.160 --> 00:03:03.010 共感 思い遣り― 00:03:03.010 --> 00:03:04.960 許しの原理を 教えることです NOTE Paragraph 00:03:05.760 --> 00:03:07.696 また とても単純な 前提から始めました 00:03:07.720 --> 00:03:09.936 暴力は学習行動である ということです 00:03:09.960 --> 00:03:11.880 生まれつき暴力的な 子どもなんていません 00:03:12.720 --> 00:03:15.096 もしそれを当然のこと として受け入れれば 00:03:15.120 --> 00:03:18.256 非暴力も 学習行動に なり得るのです 00:03:18.280 --> 00:03:19.616 でも 教えなくてはなりません 00:03:19.640 --> 00:03:21.976 なぜなら 自然に 身に沁み込むことは 00:03:22.000 --> 00:03:23.280 ないからです NOTE Paragraph 00:03:24.200 --> 00:03:27.800 その後すぐ ここにいる 「兄弟」に連絡をしました 00:03:29.120 --> 00:03:31.296 お互い 息子を失った という態度で です 00:03:31.320 --> 00:03:32.576 私の息子は 亡くなりましたが 00:03:32.600 --> 00:03:34.840 彼も 成人刑務所というシステムに 孫を奪われました NOTE Paragraph 00:03:35.400 --> 00:03:36.736 私は 一緒に活動するよう頼みました 00:03:36.760 --> 00:03:41.136 ご覧のように 22年経っても 私たちはまだ一緒にいます 00:03:41.160 --> 00:03:43.936 タリクを生き返らせることは できませんが 00:03:43.960 --> 00:03:46.016 トニー(プレスの孫)を刑務所から 戻すこともできません 00:03:46.040 --> 00:03:48.016 でも私たちにできる 唯一のことは 00:03:48.040 --> 00:03:51.096 これ以上 自分たちの地域で 死んだり 刑務所に行くような 00:03:51.120 --> 00:03:53.680 若者を出さないことです NOTE Paragraph 00:03:54.360 --> 00:03:55.936 神の御加護もありまして 00:03:55.960 --> 00:03:58.856 タリク・カミサ基金は うまくいっています 00:03:58.880 --> 00:04:01.696 4つのプログラムで構成された 00:04:01.720 --> 00:04:03.776 「安全な学校」モデルを 作りました 00:04:03.800 --> 00:04:06.736 1つ目はプレスと 私による集会です 00:04:06.760 --> 00:04:08.016 ここではまず 00:04:08.040 --> 00:04:10.096 この人の孫が この人の息子を殺した 00:04:10.120 --> 00:04:11.456 そして一緒に活動している と紹介されます 00:04:11.480 --> 00:04:13.576 教室内のカリキュラムもあります 00:04:13.600 --> 00:04:17.079 放課後の指導教育プログラムや 平和クラブも作りました 00:04:17.920 --> 00:04:19.416 そして お伝えできて嬉しいのが― 00:04:19.440 --> 00:04:23.336 非暴力の原理を指導するほか 00:04:23.360 --> 00:04:27.760 停学や除籍を 70%減らすことができました 00:04:28.920 --> 00:04:30.136 これは大きな成果です NOTE Paragraph 00:04:30.160 --> 00:04:31.296 (拍手) NOTE Paragraph 00:04:31.320 --> 00:04:32.520 凄いことです NOTE Paragraph 00:04:33.440 --> 00:04:35.856 タリクが亡くなって5年後 00:04:35.880 --> 00:04:38.776 私にとっては 「許し」の旅を完結するため 00:04:38.800 --> 00:04:41.136 私の息子を殺した 青年に会いに行きました 00:04:41.160 --> 00:04:42.640 19歳になっていました 00:04:43.960 --> 00:04:47.056 面会を覚えています 00:04:47.080 --> 00:04:49.216 彼は37歳で今も 刑務所にいますが― 00:04:49.240 --> 00:04:52.056 最初 目が合ったからです 00:04:52.080 --> 00:04:54.896 私は彼の目を見て 彼は私の目を見て― 00:04:54.920 --> 00:04:58.576 私は彼の目を見て人殺しを 探そうとしましたが いませんでした 00:04:58.600 --> 00:05:01.336 彼の目を見つめても 00:05:01.360 --> 00:05:03.336 感じられた彼の人間性は 00:05:03.360 --> 00:05:06.976 自分のものと 何ら変わりませんでした 00:05:07.000 --> 00:05:08.520 ここにいる皆さんと同じです 00:05:09.280 --> 00:05:11.576 そんな予測していませんでした 彼は後悔していたんです 00:05:11.600 --> 00:05:13.696 はっきり話し 礼儀正しく振舞いました 00:05:13.720 --> 00:05:17.400 私が「許し」の手を差し伸べたことが 彼を変えたのです NOTE Paragraph 00:05:19.000 --> 00:05:21.456 では 私の兄弟プレスを お迎えください NOTE Paragraph 00:05:21.480 --> 00:05:24.400 (拍手) NOTE Paragraph 00:05:26.920 --> 00:05:31.680 プレス:トニーは 唯一の娘の 唯一の子どもです 00:05:32.360 --> 00:05:34.856 トニーは娘の子として 00:05:34.880 --> 00:05:37.080 娘が15歳のときに 生れました 00:05:38.760 --> 00:05:41.560 育児というのは この世で 最も大変な仕事です 00:05:42.200 --> 00:05:46.336 他の人間を育てる以上に 困難な仕事はありません 00:05:46.360 --> 00:05:49.016 かつ彼らが安全で 守られていて 00:05:49.040 --> 00:05:51.880 人生の成功というレールに 乗れるよう手助けします 00:05:52.600 --> 00:05:56.080 トニーは 幼い頃から 多くの暴力を経験しました 00:05:57.000 --> 00:05:58.656 大好きな いとこの一人が 00:05:58.680 --> 00:06:01.176 ロスのギャング抗争に巻き込まれ 00:06:01.200 --> 00:06:03.536 自動小銃で蜂の巣になって 亡くなるのを目撃しました 00:06:03.560 --> 00:06:06.040 色んな意味でトラウマになりました 00:06:07.360 --> 00:06:08.616 トニーは私のもとに来ました 00:06:08.640 --> 00:06:11.816 私は トニーが真っ当な人生を 歩むため できることを全て 00:06:11.840 --> 00:06:13.440 してあげたかったんです NOTE Paragraph 00:06:15.120 --> 00:06:17.096 でも あの日の夜― 00:06:17.120 --> 00:06:18.496 私と何年も過ごし 00:06:18.520 --> 00:06:21.096 成功しようと苦悶し 00:06:21.120 --> 00:06:24.640 私の期待に応えようと 頑張った数年後 00:06:25.560 --> 00:06:28.776 あの日の夜に限って トニーは家をとび出て 00:06:28.800 --> 00:06:31.576 友人のところへ行き 00:06:31.600 --> 00:06:33.056 ドラッグとアルコールを渡され 00:06:33.080 --> 00:06:34.336 それを使いました 00:06:34.360 --> 00:06:37.616 彼はそれで 心配から 逃れられると思っていたんです 00:06:37.640 --> 00:06:41.136 でも これらはさらに不安を募らせ 00:06:41.160 --> 00:06:42.920 より多くの・・・ 00:06:45.320 --> 00:06:48.440 命取りとなる考えを生みました 00:06:49.280 --> 00:06:50.696 彼は強盗に招かれました 00:06:50.720 --> 00:06:52.680 9ミリ拳銃を持ちました 00:06:53.720 --> 00:06:56.336 そして 彼のボスである 18歳の青年と 00:06:56.360 --> 00:06:59.496 友人だと思っていた 2人の14歳の男の子の前で 00:06:59.520 --> 00:07:02.736 彼は タリク・カミサを 撃ち 殺害しました 00:07:02.760 --> 00:07:04.560 この方の息子です NOTE Paragraph 00:07:07.840 --> 00:07:10.256 子どもの死というのは 00:07:10.280 --> 00:07:14.320 言葉では言い表せません 00:07:15.240 --> 00:07:17.696 自分の孫が 00:07:17.720 --> 00:07:19.416 殺人に関与していたと 知ったときは 00:07:19.440 --> 00:07:22.656 先代から教わったように 祈りの小部屋に入り 00:07:22.680 --> 00:07:24.816 祈りと瞑想をし始めました 00:07:24.840 --> 00:07:27.296 私とカミサ氏との 一つの共通点は 00:07:27.320 --> 00:07:30.256 私たちは知らなかったのですが 素晴らしい人間という他に 00:07:30.280 --> 00:07:31.500 瞑想をするということです NOTE Paragraph 00:07:31.530 --> 00:07:32.680 (笑) NOTE Paragraph 00:07:32.920 --> 00:07:34.376 それは大きな助けになりました 00:07:34.400 --> 00:07:37.896 なぜなら 子を失った カミサとその家族を 00:07:37.920 --> 00:07:43.696 支える手段への道しるべを 辿る機会を与えてくれたからです 00:07:43.720 --> 00:07:45.776 確かに祈りは 答えられました 00:07:45.800 --> 00:07:48.736 なぜなら 彼の家の 会合に招かれたからです 00:07:48.760 --> 00:07:51.576 彼の母 父に会い 00:07:51.600 --> 00:07:54.656 妻 兄弟といった家族に出会い 00:07:54.680 --> 00:07:59.896 彼によって導かれた 神の精神が 宿った人々と会う機会を手にしました 00:07:59.920 --> 00:08:02.096 彼は許しの精神に生き 00:08:02.120 --> 00:08:04.640 私に道を そして手段を与え 00:08:05.680 --> 00:08:08.656 彼や子どもたちと 00:08:08.680 --> 00:08:13.896 責任ある大人になる必要性 健全に怒るということ 00:08:13.920 --> 00:08:16.296 瞑想をするということの 理解の大切さを共有する 00:08:16.320 --> 00:08:17.776 機会を与えてくれました 00:08:17.800 --> 00:08:20.816 タリク・カミサ基金の いくつかのプログラムは 00:08:20.840 --> 00:08:23.896 子どもたちが 一生を通して 持ち続けられるような 00:08:23.920 --> 00:08:26.176 たくさんのツールを 与えることです 00:08:26.200 --> 00:08:29.496 子どもたちが 自分を愛し 思い遣る大人たちからの 00:08:29.520 --> 00:08:31.056 ケアや支援を 理解することは大切ですが 00:08:31.080 --> 00:08:35.296 我々の子どもが 瞑想することを身に付け 00:08:35.320 --> 00:08:36.976 心穏やかになること 00:08:37.000 --> 00:08:38.456 意識を集中し 00:08:38.480 --> 00:08:40.775 他の子どもたちと交わることも大事です 00:08:40.799 --> 00:08:42.775 優しく 共感し― 00:08:42.799 --> 00:08:44.936 素晴らしく愛情溢れる方法で です 00:08:44.960 --> 00:08:46.616 社会にはもっと多くの 愛が必要ですし 00:08:46.640 --> 00:08:49.856 子どもたちと愛を分かち合うために 私たちはここにいます 00:08:49.880 --> 00:08:52.496 なぜなら 子どもたちは 私たちを導き 00:08:52.520 --> 00:08:55.096 私たちは皆 将来子どもたちに 頼るからです 00:08:55.120 --> 00:08:58.696 私たちが年老いて退職したとき 彼らが社会の主人公です 00:08:58.720 --> 00:09:02.456 私たちが愛を教えれば 必ず返ってきます NOTE Paragraph 00:09:02.480 --> 00:09:03.856 神のご加護を ありがとうございました NOTE Paragraph 00:09:03.880 --> 00:09:07.880 (拍手) NOTE Paragraph 00:09:10.400 --> 00:09:14.096 カミサ:私はケニヤで生まれ イギリスで学びました 00:09:14.120 --> 00:09:16.856 私の兄弟はバプティストです 00:09:16.880 --> 00:09:18.840 私はイスラム神秘主義者で 00:09:19.480 --> 00:09:20.736 彼はアフリカ系アメリカ人です 00:09:20.760 --> 00:09:23.656 でも いつも言うんです― 私がアフリカ系アメリカ人だと 00:09:23.680 --> 00:09:25.376 私はアフリカで生まれたが あなたは違う と NOTE Paragraph 00:09:25.400 --> 00:09:27.696 (笑) NOTE Paragraph 00:09:27.720 --> 00:09:29.896 私は市民として帰化しました 00:09:29.920 --> 00:09:31.896 第1世代の市民であります 00:09:31.920 --> 00:09:35.696 私は思いました― アメリカ国民として 00:09:35.720 --> 00:09:38.856 息子の死の責任を 00:09:38.880 --> 00:09:41.320 共有しなければ と 00:09:41.840 --> 00:09:45.536 なぜか?なぜなら アメリカの 子どもに撃たれたんですから 00:09:45.560 --> 00:09:48.456 私の唯一の息子を殺したから 00:09:48.480 --> 00:09:50.720 一番高い木から吊るし首になるべきだと 考えたとしても 00:09:51.520 --> 00:09:54.456 それで社会は良くなりますか? NOTE Paragraph 00:09:54.480 --> 00:09:57.880 あの若者が今何をしているか 皆さん気になっていることでしょう 00:09:58.560 --> 00:10:03.496 彼はまだ服役中で 9月22日に37歳になりました 00:10:03.520 --> 00:10:05.416 でも良い知らせがあります 00:10:05.440 --> 00:10:08.216 12年間 彼を取り戻そうと 活動してきましたが 00:10:08.240 --> 00:10:11.456 来年の今頃は ついに 私たちの活動に参加します NOTE Paragraph 00:10:11.480 --> 00:10:15.120 (拍手) NOTE Paragraph 00:10:18.240 --> 00:10:20.976 私は彼を迎えられて とても嬉しいです 00:10:21.000 --> 00:10:23.096 なぜなら 私たちが彼を救ったと 知っているからです 00:10:23.120 --> 00:10:26.576 でも 彼が 普段私たちが 訪れる学校で 00:10:26.600 --> 00:10:29.096 証言をすれば 00:10:29.120 --> 00:10:32.496 何万もの生徒を 救うことでしょう 00:10:32.520 --> 00:10:35.770 彼が 子どもたちに 「11歳のとき ギャングに参加し 00:10:35.770 --> 00:10:38.680 14歳のとき カミサ氏の 息子を殺しました 00:10:38.680 --> 00:10:41.470 刑務所で何年間も 過ごしてきました 00:10:41.470 --> 00:10:44.476 私はあなたたちに伝えたいー そんなことに価値はない」と言うんです 00:10:44.476 --> 00:10:47.196 子どもたちは耳を 傾けるでしょうか? 00:10:47.196 --> 00:10:49.676 もちろんです なぜなら彼の言葉は 00:10:49.676 --> 00:10:53.150 引き金を引いた人間の 言葉なのですから 00:10:53.150 --> 00:10:57.426 時計の針を元に戻したいと 思っていることでしょう 00:10:58.486 --> 00:11:00.380 もちろん そんなことは 不可能です 00:11:00.380 --> 00:11:02.766 私だって 息子に生き還ってほしい 00:11:02.766 --> 00:11:05.840 私の兄弟も 孫に戻ってきてほしい 00:11:05.840 --> 00:11:09.690 この体験は 許しの力が よく表れていると感じています 00:11:11.618 --> 00:11:14.048 今日の教訓は何でしょうか? NOTE Paragraph 00:11:15.400 --> 00:11:18.136 私は この講演を ある引用で終えたいと思います 00:11:18.160 --> 00:11:20.856 私の4冊目の本に 書かれているものです 00:11:20.880 --> 00:11:22.736 ちなみに 00:11:22.760 --> 00:11:25.200 序文はトニーによって 書かれました 00:11:26.800 --> 00:11:30.736 こう述べられます― 「長きにわたる善意は友情を生む」 00:11:30.760 --> 00:11:32.976 爆撃で友達は 出来ません 00:11:33.000 --> 00:11:34.896 善意を広げることによって 友達を作ります 00:11:34.920 --> 00:11:36.336 それは自明なはずです 00:11:36.360 --> 00:11:38.816 長きにわたる善意は友情を生み 00:11:38.840 --> 00:11:41.256 長きにわたる友情は信頼を生み 00:11:41.280 --> 00:11:43.696 長きにわたる信頼は共感を生み 00:11:43.720 --> 00:11:46.096 長きにわたる共感は思い遣りを生み 00:11:46.120 --> 00:11:48.640 長きにわたる思い遣りは 平和を生みます 00:11:49.200 --> 00:11:50.976 これを平和の公式と呼んでいます 00:11:51.000 --> 00:11:56.976 善意から始まり 友情 信頼 共感 思い遣り そして最後は平和が来ます NOTE Paragraph 00:11:57.000 --> 00:11:59.736 でも人々は私に尋ねます― 「あなたの子どもを殺した人に 00:11:59.760 --> 00:12:02.360 どうやって善意を 示せるのですか?」と 00:12:02.800 --> 00:12:05.336 私は 許すことで 広げられる と言います 00:12:05.360 --> 00:12:07.496 私が生きた証人です 00:12:07.520 --> 00:12:09.416 私の家族もです 00:12:09.440 --> 00:12:12.096 奇跡だったのは トニーにも響いたこと 00:12:12.120 --> 00:12:14.256 彼の家族にも 00:12:14.280 --> 00:12:17.496 だから あなたも あなたの家族も実践できます 00:12:17.520 --> 00:12:20.496 イスラエルとパレスチナ 北朝鮮と韓国 00:12:20.520 --> 00:12:23.376 イラク、アフガニスタン イラン、シリアなども同様です 00:12:23.400 --> 00:12:26.000 アメリカ合衆国もです NOTE Paragraph 00:12:26.680 --> 00:12:29.936 最後にお伝えします― ここにいる女性の皆さん 00:12:29.960 --> 00:12:31.296 そして数名の男性へ NOTE Paragraph 00:12:31.320 --> 00:12:33.296 (笑) NOTE Paragraph 00:12:33.320 --> 00:12:35.080 平和実現は可能です 00:12:36.040 --> 00:12:37.736 どうやって知ったか?― 00:12:37.760 --> 00:12:39.616 なぜなら 私は今 平和を感じているからです NOTE Paragraph 00:12:39.640 --> 00:12:41.616 どうもありがとう ナマステ NOTE Paragraph 00:12:41.640 --> 00:12:44.720 (拍手)