1 00:00:01,960 --> 00:00:04,070 人間の声は― 2 00:00:04,070 --> 00:00:05,992 誰もが奏でるものですが 3 00:00:05,992 --> 00:00:08,348 世界で最も力強い音だ と言えます 4 00:00:08,348 --> 00:00:10,116 人間の声だけでしょう 戦争を始め 5 00:00:10,116 --> 00:00:11,940 愛を伝えられるのは 6 00:00:11,940 --> 00:00:13,236 でも 話しているのに 7 00:00:13,236 --> 00:00:16,210 誰も聞いていないという 経験をされた方も多いでしょう 8 00:00:16,210 --> 00:00:17,346 なぜでしょうか? 9 00:00:17,346 --> 00:00:19,020 どうすれば 力強く話し 10 00:00:19,020 --> 00:00:21,136 世界を変えられるのでしょうか? 11 00:00:21,136 --> 00:00:23,132 私がご提案したいのは 12 00:00:23,132 --> 00:00:24,972 悪しき習慣を止めることです 13 00:00:24,972 --> 00:00:27,308 皆さんのために ここに 14 00:00:27,308 --> 00:00:29,444 「話者の七つの大罪」を 用意しました 15 00:00:29,444 --> 00:00:31,876 網羅的なものだと 言うつもりはありませんが 16 00:00:31,876 --> 00:00:34,508 この7つは かなり影響が大きい― 17 00:00:34,508 --> 00:00:37,132 私たちが陥りがちな 悪習慣です 18 00:00:37,132 --> 00:00:39,989 1つ目は うわさ話 19 00:00:39,989 --> 00:00:42,700 その場にいない人の 悪口を言うことです 20 00:00:42,700 --> 00:00:44,368 良い習慣ではないですね 21 00:00:44,368 --> 00:00:46,700 ご承知のとおり 悪口を聞いて5分後には 22 00:00:46,700 --> 00:00:49,771 その悪口を言っていた人は 私たちのことを噂しています 23 00:00:49,771 --> 00:00:51,515 2つ目は 批評です 24 00:00:51,515 --> 00:00:53,323 思い当たる人 いますよね 25 00:00:53,323 --> 00:00:55,379 聞く気になりませんよね 26 00:00:55,379 --> 00:00:57,579 自分が批評の対象となり 27 00:00:57,579 --> 00:01:00,029 ダメ出しをされているんですから 28 00:01:00,029 --> 00:01:01,929 3つ目は ネガティブさ― 29 00:01:01,929 --> 00:01:03,659 後ろ向きになることもありますよね 30 00:01:03,659 --> 00:01:05,211 私の母は 晩年 31 00:01:05,211 --> 00:01:07,366 本当にネガティブで 聞いていられませんでした 32 00:01:07,366 --> 00:01:09,303 ある日 私が母に 「今日は10月1日だね」と言うと 33 00:01:09,303 --> 00:01:10,316 ある日 私が母に 「今日は10月1日だね」と言うと 34 00:01:10,316 --> 00:01:13,140 母はこう答えたんです 「そうよ 最悪だわ」 35 00:01:13,140 --> 00:01:15,262 (笑) 36 00:01:15,262 --> 00:01:18,440 こんなに後ろ向きだと 聞くに耐えません 37 00:01:18,440 --> 00:01:21,281 ネガティブといえば 不平もそうでしょう 38 00:01:21,281 --> 00:01:25,542 イギリスのお国芸ですが 39 00:01:25,542 --> 00:01:27,670 国技でもありますね 天気や― 40 00:01:27,670 --> 00:01:30,135 スポーツ 政治など 何にでも不平をこぼします 41 00:01:30,135 --> 00:01:32,272 でも 不平なんて 不幸をまき散らすだけで 42 00:01:32,272 --> 00:01:36,292 世界に温かさや光を もたらしては くれません 43 00:01:36,292 --> 00:01:39,296 そして 言い訳 言い訳がましい人 いますよね 44 00:01:39,296 --> 00:01:40,796 身に覚えもあるでしょうか 45 00:01:40,796 --> 00:01:43,490 責任転嫁ばかりする人もいます 46 00:01:43,490 --> 00:01:45,718 他人に責任をなすりつけ 自らの行動に 47 00:01:45,718 --> 00:01:47,346 責任をとらないのです 48 00:01:47,346 --> 00:01:50,282 そんな人の話は やはり聞いていられません 49 00:01:50,282 --> 00:01:52,604 最後から二つ目 六番目の大罪は 50 00:01:52,604 --> 00:01:56,210 脚色 誇張です 51 00:01:56,210 --> 00:01:58,638 時に 言葉の格を落とします 52 00:01:58,638 --> 00:01:59,940 「すごい」を連発していたら 53 00:01:59,940 --> 00:02:01,930 いざ何か 本当に「すごい」ものを見ても 54 00:02:01,930 --> 00:02:03,826 それを表現する言葉がないでしょう? 55 00:02:03,826 --> 00:02:05,840 (笑) 56 00:02:05,840 --> 00:02:08,338 当然 この誇張は 嘘にもつながります 57 00:02:08,338 --> 00:02:09,906 嘘ばかりでは やがて― 58 00:02:09,906 --> 00:02:12,223 誰も耳を貸さなくなります 59 00:02:12,223 --> 00:02:15,444 最後は 独善的になり 60 00:02:15,444 --> 00:02:19,323 事実と意見を混同することです 61 00:02:19,323 --> 00:02:21,262 この二つを ごっちゃにしてしまうと 62 00:02:21,262 --> 00:02:22,387 何も耳に入ってきません 63 00:02:22,387 --> 00:02:25,987 誰かに 自分の意見を さも事実かのように ぶつけられても 64 00:02:25,987 --> 00:02:28,547 聞けたものではないでしょう 65 00:02:28,547 --> 00:02:31,588 以上が「話者の七つの大罪」で 66 00:02:31,588 --> 00:02:34,021 私たちが避けるべきことです 67 00:02:34,021 --> 00:02:36,890 でも 前向きに取り組むことも できるでしょうか? 68 00:02:36,890 --> 00:02:38,173 ええ できます 69 00:02:38,173 --> 00:02:40,419 私たちの話に力を与え 70 00:02:40,419 --> 00:02:43,443 世界を変えるために 71 00:02:43,443 --> 00:02:46,420 私たちが立脚すべき― 72 00:02:46,420 --> 00:02:49,655 4つの強力な礎があります 73 00:02:49,655 --> 00:02:52,523 4つの頭文字を取ると ある言葉になります 74 00:02:52,523 --> 00:02:55,619 「HAIL」です 意味も素晴らしいんですよ 75 00:02:55,619 --> 00:02:57,587 Hail といっても 空から降ってくる― 76 00:02:57,587 --> 00:02:58,875 「あられ」のことではなく 77 00:02:58,875 --> 00:03:00,340 「熱烈に歓迎し称賛する」 という意味です 78 00:03:00,340 --> 00:03:02,840 「熱烈に歓迎し称賛する」 という意味です 79 00:03:02,840 --> 00:03:05,107 この4つを拠り所にして 言葉を届けると 80 00:03:05,107 --> 00:03:06,649 そんな反応が返ってくるはずです 81 00:03:06,649 --> 00:03:08,425 では「HAIL」は何を指しているか 82 00:03:08,425 --> 00:03:09,825 皆さんは分かりますか? 83 00:03:09,825 --> 00:03:13,283 「H」は honesty(正直さ)です 84 00:03:13,283 --> 00:03:16,254 真実を話し 率直に明快であることです 85 00:03:16,254 --> 00:03:20,295 「A」は authenticity(素直さ) ありのまま であることです 86 00:03:20,295 --> 00:03:21,869 ある友人は こう表現しました 87 00:03:21,869 --> 00:03:23,505 自らの真実に 立脚することであると 88 00:03:23,505 --> 00:03:25,443 すてきな表現ですね 89 00:03:25,443 --> 00:03:28,079 「I」は integrity(誠実さ) 自らの言葉のまま 90 00:03:28,079 --> 00:03:29,867 有言実行し 91 00:03:29,867 --> 00:03:31,947 信頼される人物になるのです 92 00:03:31,947 --> 00:03:35,130 そして 「L」は love(愛)です 93 00:03:35,130 --> 00:03:37,251 ロマンチックな愛ではなく 94 00:03:37,251 --> 00:03:40,660 皆の幸せを願う愛です これには二つの理由があります 95 00:03:40,660 --> 00:03:42,907 一つは 絶対的な正直さが 96 00:03:42,907 --> 00:03:44,030 全てではないからです 97 00:03:44,030 --> 00:03:46,663 「わぁ今朝はひどい顔だね」とか 98 00:03:46,663 --> 00:03:50,021 そんな言葉 いらないでしょう 99 00:03:50,021 --> 00:03:53,379 愛で和らげれば 正直さは素晴らしいものになります 100 00:03:53,379 --> 00:03:56,474 また 本当に誰かの 幸せを願えば 101 00:03:56,474 --> 00:03:59,111 その人を批評することは 難しくなります 102 00:03:59,111 --> 00:04:01,534 この二つを同時に 成し遂げることは 103 00:04:01,534 --> 00:04:03,310 できないでしょうね 104 00:04:03,310 --> 00:04:04,910 「HAIL」です 105 00:04:04,910 --> 00:04:06,667 何かを言うということは 106 00:04:06,667 --> 00:04:08,435 古い歌にもあるとおり 内容とともに 107 00:04:08,435 --> 00:04:10,338 伝え方も大事なのです 108 00:04:10,338 --> 00:04:12,410 皆さんには 素晴らしい道具箱があります 109 00:04:12,410 --> 00:04:14,270 「のど」というのはすごい楽器で 110 00:04:14,270 --> 00:04:17,810 道具箱でもあるのですが 使いこなしている人は少数です 111 00:04:17,810 --> 00:04:19,331 ここで道具箱を開けて 112 00:04:19,331 --> 00:04:21,240 中にある道具を 取り出してみましょう 113 00:04:21,240 --> 00:04:23,110 皆さん持って帰って お使いになれば 114 00:04:23,110 --> 00:04:26,242 話す力を高めることができます 115 00:04:26,242 --> 00:04:27,986 まずは 「声域」です 116 00:04:27,986 --> 00:04:32,180 裏声はたいてい 役に立たないのですが 117 00:04:32,180 --> 00:04:34,234 その間の声域もあります 118 00:04:34,234 --> 00:04:35,619 声の専門家もいるでしょうから 119 00:04:35,619 --> 00:04:37,299 あまり深入りはしませんが 120 00:04:37,299 --> 00:04:39,242 声を出す場所を 変えられます 121 00:04:39,242 --> 00:04:41,746 鼻から話してみます 違いますよね 122 00:04:41,746 --> 00:04:43,354 さらに のどで話してみます 123 00:04:43,354 --> 00:04:46,785 ほとんどの方は ここから声を出しますね 124 00:04:46,785 --> 00:04:48,642 でも もっと重みを加えたいなら 125 00:04:48,642 --> 00:04:51,120 もっと下― 胸から出します 126 00:04:51,120 --> 00:04:52,730 違いが分かるでしょう? 127 00:04:52,730 --> 00:04:56,770 低い声の政治家に 投票するという事実もあります 128 00:04:56,770 --> 00:04:59,738 というのも 私たちは 深さを力や 129 00:04:59,738 --> 00:05:02,445 権力と結びつけるからです 130 00:05:02,445 --> 00:05:04,134 それが声域です 131 00:05:04,134 --> 00:05:05,501 つぎに「声色」があります 132 00:05:05,501 --> 00:05:07,270 声の質感です 133 00:05:07,270 --> 00:05:09,190 研究によれば 豊かで なめらかで 134 00:05:09,190 --> 00:05:14,635 温かみのある声が好まれます ホット・チョコレートのような声です 135 00:05:14,635 --> 00:05:17,923 あなたの声がそうでなくとも 悲観する必要はありませんよ 136 00:05:17,923 --> 00:05:19,365 訓練できます ボイス・トレーナーを探しましょう 137 00:05:19,365 --> 00:05:20,609 訓練できます ボイス・トレーナーを探しましょう 138 00:05:20,609 --> 00:05:22,185 息づかいや 姿勢 練習によって 139 00:05:22,185 --> 00:05:24,921 あなたは 見違えるように 140 00:05:24,921 --> 00:05:27,435 声質を改善できるのです 141 00:05:27,435 --> 00:05:29,227 そして「韻律(プロソディー)」 142 00:05:29,227 --> 00:05:31,403 私のお気に入りです 抑揚や― 143 00:05:31,403 --> 00:05:33,477 言葉に意味をそえるメタ言語で 144 00:05:33,477 --> 00:05:36,315 これこそ会話の醍醐味です 145 00:05:36,315 --> 00:05:38,538 ずっと同じ調子で話されると 146 00:05:38,538 --> 00:05:40,395 聞く気が起きませんね 147 00:05:40,395 --> 00:05:42,611 韻律がないからです 148 00:05:42,611 --> 00:05:45,586 それこそ 単調で変化に乏しい 149 00:05:45,586 --> 00:05:48,306 一本調子の世界です 150 00:05:48,306 --> 00:05:51,603 それから こんな韻律も よく聞きますよね? 151 00:05:51,603 --> 00:05:54,323 疑問文のように 文末が上がるものです? 152 00:05:54,323 --> 00:05:56,371 実際は疑問ではなく 意見なのに? 153 00:05:56,371 --> 00:05:59,154 (笑) 154 00:05:59,154 --> 00:06:00,740 これを何度も繰り返していると 155 00:06:00,740 --> 00:06:02,607 韻律を使って 意思疎通を図ることが 156 00:06:02,607 --> 00:06:03,895 できなくなってきます 157 00:06:03,895 --> 00:06:05,820 それはとても残念なことですから 158 00:06:05,820 --> 00:06:08,741 この癖は ぜひとも なくしましょう 159 00:06:08,741 --> 00:06:10,731 そして「ペース」 とても速く話すと 160 00:06:10,731 --> 00:06:12,283 すごく興奮している 感じになります 161 00:06:12,283 --> 00:06:16,579 一方 ゆっくり話すと 強調できます 162 00:06:16,579 --> 00:06:18,920 究極的には よくご存知の 163 00:06:18,920 --> 00:06:21,359 沈黙です 164 00:06:22,555 --> 00:06:24,426 ちょっと沈黙したからって 165 00:06:24,426 --> 00:06:26,561 何も問題はないでしょう? 166 00:06:26,561 --> 00:06:29,425 「えーと」とか「あー」で 沈黙を埋める必要はありません 167 00:06:29,425 --> 00:06:31,823 沈黙には すごい力があります 168 00:06:31,823 --> 00:06:34,151 感情の高ぶりは普通 「音高(ピッチ)」と 169 00:06:34,151 --> 00:06:36,679 テンポで表現しますが 実は音高だけでも可能です 170 00:06:36,679 --> 00:06:38,383 僕のカギをどこに置いた? 171 00:06:38,383 --> 00:06:40,287 僕のカギをどこに置いたんだよ? 172 00:06:40,287 --> 00:06:42,190 音高を変えると 173 00:06:42,190 --> 00:06:44,156 少し違う意味になるでしょう 174 00:06:44,156 --> 00:06:46,402 最後に「声量」です 175 00:06:46,402 --> 00:06:49,803 声量によって 興奮した感じにできます 176 00:06:49,803 --> 00:06:51,980 驚かせましたかね 177 00:06:51,980 --> 00:06:54,291 あるいは とても静かに話すことで 178 00:06:54,291 --> 00:06:56,342 注意を引きつけられます 179 00:06:56,342 --> 00:06:58,427 大音量でずっと 話す人もいますが 180 00:06:58,427 --> 00:06:59,900 それは避けましょう 181 00:06:59,900 --> 00:07:03,259 それこそ「大迷惑」というもので 182 00:07:03,259 --> 00:07:05,875 何も考えず まわりの人に自分の音を 183 00:07:05,875 --> 00:07:08,915 無神経に押しつけているのです 感心しません 184 00:07:08,915 --> 00:07:11,571 こうしたことは 何か重要なことを 185 00:07:11,571 --> 00:07:13,899 伝えるときに 役立ってきます 186 00:07:13,899 --> 00:07:15,535 こんな風にステージで 187 00:07:15,535 --> 00:07:17,010 話すときかもしれませんし 188 00:07:17,010 --> 00:07:19,539 結婚のプロポーズをするとき 189 00:07:19,539 --> 00:07:22,693 賃上げ交渉や 結婚式でのスピーチかもしれません 190 00:07:22,693 --> 00:07:24,699 それが何であれ ここぞ というときには 191 00:07:24,699 --> 00:07:28,179 ぜひ この道具箱を見て 192 00:07:28,179 --> 00:07:30,509 これから使うエンジンも確認しましょう 193 00:07:30,509 --> 00:07:33,604 エンジンは 温めなければ動きません 194 00:07:33,604 --> 00:07:35,580 声もウォーム・アップしましょう 195 00:07:35,580 --> 00:07:37,428 どんな風にするか お見せしましょう 196 00:07:37,428 --> 00:07:40,536 皆さん ちょっと 立っていただけますか? 197 00:07:40,536 --> 00:07:43,452 これから 6つの 声の準備体操をご紹介します 198 00:07:43,452 --> 00:07:46,925 私がいつも話す前に していることです 199 00:07:46,925 --> 00:07:49,696 重要な人と話すときは ぜひやってください 200 00:07:49,696 --> 00:07:52,662 まずは 腕を上げて 深く息を吸って 201 00:07:52,662 --> 00:07:55,764 吐き出します アーーー こんな風にね 202 00:07:55,764 --> 00:07:57,392 もう一度 203 00:07:57,392 --> 00:08:00,390 アーーー いいですよ 204 00:08:00,390 --> 00:08:02,132 つぎに 唇の準備体操です 205 00:08:02,132 --> 00:08:04,484 こんな風に バ バ バ バ 206 00:08:04,484 --> 00:08:07,436 バ バ バ バ いいですよ 207 00:08:07,436 --> 00:08:10,876 それから ブルルルルルルル 208 00:08:10,876 --> 00:08:12,326 子どもの頃 やったように 209 00:08:12,326 --> 00:08:14,853 ブルルルル これで 唇も準備万端です 210 00:08:14,853 --> 00:08:16,428 つぎに舌を動かします 211 00:08:16,428 --> 00:08:20,850 大げさな「L」で ラ ラ ラ ラ ラ ラ ラ ラ ラ 212 00:08:20,850 --> 00:08:22,360 素晴らしい 皆さん上手ですよ 213 00:08:22,360 --> 00:08:25,955 それから巻き舌の「R」 ルルルルルルル 214 00:08:25,955 --> 00:08:28,171 舌のための シャンパンみたいなものです 215 00:08:28,171 --> 00:08:30,491 最後に ぜひともするべきこと 216 00:08:30,491 --> 00:08:32,298 業界では「サイレン」と言いますが 217 00:08:32,298 --> 00:08:34,731 お勧めです 「ウィー」で始まり「オゥ」で終わります 218 00:08:34,731 --> 00:08:35,991 「ウィー」は高く 「オゥ」は低く 219 00:08:35,991 --> 00:08:42,706 行きますよ ウィーーーオゥ ウィーーーオゥ 220 00:08:42,706 --> 00:08:44,882 素晴らしい 皆さんに拍手を 221 00:08:44,882 --> 00:08:47,712 お座りください ありがとうございます(拍手) 222 00:08:47,712 --> 00:08:50,336 今度 話をする前には やってくださいね 223 00:08:50,336 --> 00:08:52,976 さて 最後にまとめましょう 224 00:08:52,976 --> 00:08:55,272 とても重大なことです 225 00:08:55,272 --> 00:08:57,103 今の私たちは こんな状況です 226 00:08:57,103 --> 00:08:58,768 雑音や騒音が渦巻く環境で 227 00:08:58,768 --> 00:09:00,136 聞いてくれない人を相手に 228 00:09:00,136 --> 00:09:03,055 あまり上手くない話をしているのです 229 00:09:03,055 --> 00:09:05,120 このことについて 私はここで 230 00:09:05,120 --> 00:09:06,798 様々な側面から お話ししました 231 00:09:06,798 --> 00:09:08,432 もし私たちが 232 00:09:08,432 --> 00:09:10,152 意識的に聴く人を相手に 233 00:09:10,152 --> 00:09:12,208 目的にふさわしい環境で 力強く話せたら 234 00:09:12,208 --> 00:09:15,602 世界はどんな風に なるでしょう? 235 00:09:15,602 --> 00:09:18,585 もっと言えば 236 00:09:18,585 --> 00:09:19,682 もし私たちが 237 00:09:19,682 --> 00:09:22,310 音を意識的に創り出し 意識的に受け止め 238 00:09:22,310 --> 00:09:24,343 すべての環境を 239 00:09:24,343 --> 00:09:25,970 音を意識してデザインしたら 240 00:09:25,970 --> 00:09:27,447 世界はどうなるでしょう? 241 00:09:27,447 --> 00:09:30,671 世界には音が美しく響き 242 00:09:30,671 --> 00:09:32,567 そこでは相互理解が 243 00:09:32,567 --> 00:09:34,582 当たり前になるでしょう 244 00:09:34,582 --> 00:09:37,255 これこそ 広める価値のある アイデアです 245 00:09:37,255 --> 00:09:39,663 ありがとうございました 246 00:09:39,663 --> 00:09:40,963 ありがとう(拍手)