1 00:00:00,657 --> 00:00:03,111 (ビデオ)ニコラス・ネグロポンテ (以下ネ):ビデオディスクに 2 00:00:03,111 --> 00:00:05,234 切り替えて 再生モードにしましょう 3 00:00:05,234 --> 00:00:10,464 人々とコンピューターが一体となる という事に興味があるのです 4 00:00:10,464 --> 00:00:13,834 我々はTVスクリーンやその類いのものを 5 00:00:13,834 --> 00:00:18,208 未来の電子ブックに使っているでしょう 6 00:00:18,208 --> 00:00:21,822 (音楽) 7 00:00:38,117 --> 00:00:40,369 タッチセンシティブディスプレイに興味があります 8 00:00:40,369 --> 00:00:44,696 ハイテク ハイタッチで 指を動かさなくても使えるようになります 9 00:00:44,696 --> 00:00:46,496 もう一つのコンピューターが人と 10 00:00:46,496 --> 00:00:48,959 融合する形態とは それを身に付けてしまう事です 11 00:00:56,646 --> 00:00:58,667 突然 9月11日 12 00:00:58,667 --> 00:01:01,304 世界が広がりました 13 00:01:01,304 --> 00:01:04,289 ネ:ありがとうございます(拍手) 14 00:01:04,289 --> 00:01:06,348 ありがとうございます 15 00:01:06,348 --> 00:01:08,456 今回のトークを依頼されたとき 16 00:01:08,456 --> 00:01:12,652 今までお話した14のTEDトークを 17 00:01:12,652 --> 00:01:14,362 時系列に沿って 18 00:01:14,362 --> 00:01:16,160 全て観るように頼まれました 19 00:01:16,160 --> 00:01:18,434 最初のトークは実は2時間あり 20 00:01:18,434 --> 00:01:19,890 次は1時間 21 00:01:19,890 --> 00:01:21,439 それからは30分となり— 22 00:01:21,439 --> 00:01:25,375 気付けば私の頭がどんどん薄くなっていました 23 00:01:25,375 --> 00:01:26,995 (笑) 24 00:01:26,995 --> 00:01:31,163 人生の30年分が目の前を走り過ぎるのを 想像してみて下さい 25 00:01:31,163 --> 00:01:34,570 少なくとも私には 26 00:01:34,570 --> 00:01:38,943 大層ショッキングな経験でした 27 00:01:38,943 --> 00:01:40,536 今から皆さんに 28 00:01:40,536 --> 00:01:42,080 この30年間で起こった事を 29 00:01:42,080 --> 00:01:43,882 お話ししたいと思います 30 00:01:43,882 --> 00:01:46,400 それから未来を予測してみて 31 00:01:46,400 --> 00:01:48,461 次に私がやっている事を 32 00:01:48,461 --> 00:01:51,115 一部ご紹介します 33 00:01:51,115 --> 00:01:54,066 スライドに私の人生において第1回目の TEDが開催された時期を記していますが 34 00:01:54,066 --> 00:01:58,126 スライドに私の人生において第1回目の TEDが開催された時期を記していますが 35 00:01:58,126 --> 00:02:00,040 私にとって重要な事です 36 00:02:00,040 --> 00:02:04,100 TED以前の15年分の研究があったので 37 00:02:04,100 --> 00:02:06,528 内容にする蓄積があり 話すことは難しくはありませんでした 38 00:02:06,528 --> 00:02:08,288 私はフィデル・カストロや 39 00:02:08,288 --> 00:02:10,121 バックミンスター・フラーのように 40 00:02:10,121 --> 00:02:11,443 2時間も話し続けられませんからね 41 00:02:11,443 --> 00:02:13,358 当時の私には15年分の研究実績があり 42 00:02:13,358 --> 00:02:15,830 メディア・ラボが開設されようとしていた所だったので 43 00:02:15,830 --> 00:02:17,630 話せる内容は豊富にありました 44 00:02:17,630 --> 00:02:20,294 あの頃の時代について重要な点が 45 00:02:20,294 --> 00:02:21,982 いくつか— 46 00:02:21,982 --> 00:02:24,035 そしてあの頃に起こった重要な事柄が 47 00:02:24,035 --> 00:02:25,890 いくつかあります 48 00:02:25,890 --> 00:02:28,446 まず— 49 00:02:28,446 --> 00:02:31,342 当時まだコンピューターは 50 00:02:31,342 --> 00:02:33,979 人々の為のものではありませんでした 51 00:02:33,979 --> 00:02:37,124 もう一つ あの時代に 52 00:02:37,124 --> 00:02:40,195 特徴的なことは 53 00:02:40,195 --> 00:02:43,577 我々は「なんちゃってコンピューター科学者」だと 考えられていたことです 54 00:02:43,577 --> 00:02:45,140 私達は 「本物」とは考えられていなかったのです 55 00:02:45,140 --> 00:02:49,139 昔を振り返ると 56 00:02:49,139 --> 00:02:51,647 今からお見せするものはあの時代よりも 57 00:02:51,647 --> 00:02:53,713 今はもっと真面目に受け入れられているのです 58 00:02:53,713 --> 00:02:56,267 過去の時代の特徴をお話しして 59 00:02:56,267 --> 00:02:58,100 私のごく初期の作品についてもお話します 60 00:02:58,100 --> 00:03:00,204 私のごく初期の作品についてもお話します 61 00:03:00,204 --> 00:03:03,090 これが私が60年代に行っていた研究です 62 00:03:03,090 --> 00:03:05,277 実に直接的な操作をしています 63 00:03:05,277 --> 00:03:07,932 私は建築を学んだため 64 00:03:07,932 --> 00:03:10,019 建築家モシェ・サフディからの影響を強く受けていて 65 00:03:10,019 --> 00:03:12,781 (彼の作品の)「アビタ67」の様な構造を造れる 66 00:03:12,781 --> 00:03:15,537 ロボットのようなものも作りました 67 00:03:15,537 --> 00:03:17,224 そしてこれは 68 00:03:17,224 --> 00:03:19,140 まだメディアラボ創設の前で 69 00:03:19,140 --> 00:03:21,957 私がセンサリー(触覚)コンピューティングと呼ぶものの 70 00:03:21,957 --> 00:03:23,476 始まりでした 71 00:03:23,476 --> 00:03:25,348 私が選んだのは指でしたが 72 00:03:25,348 --> 00:03:29,550 指で操作することがばかげていると皆が思っていた事も その理由のひとつです 73 00:03:29,550 --> 00:03:31,705 指を使う事がいかにばかげているか 74 00:03:31,705 --> 00:03:35,957 という論文が幾つも発表されました 75 00:03:35,957 --> 00:03:38,775 それには3つの理由があり、ひとつは解像度が低かったこと 76 00:03:38,775 --> 00:03:40,704 次に 手が視界をふさいでしまう 77 00:03:40,704 --> 00:03:42,145 ということで 78 00:03:42,145 --> 00:03:43,903 最後が傑作です 79 00:03:43,903 --> 00:03:47,559 指は画面を汚してしまうからだめだ というものでした 80 00:03:47,559 --> 00:03:49,885 よって 指は絶対に 81 00:03:49,885 --> 00:03:51,673 デバイスとはなり得ないと思われていました 82 00:03:51,673 --> 00:03:54,722 これは70年代に私達が作ったデバイスでしたが 83 00:03:54,722 --> 00:03:56,593 日の目を見る事がありませんでした 84 00:03:56,593 --> 00:03:58,034 タッチセンシティブであるだけでなく 85 00:03:58,034 --> 00:04:00,212 圧力も感知します 86 00:04:00,212 --> 00:04:02,189 (ビデオ)声:黄色の円をそこに描いて 87 00:04:02,189 --> 00:04:05,633 ネ:この作品はもっと後のものですが TED1が開催される以前のもので— 88 00:04:05,633 --> 00:04:08,436 (ビデオ)声:それをダイヤの左に動かして 89 00:04:08,436 --> 00:04:11,648 緑色の大きな円を描いて 90 00:04:11,648 --> 00:04:13,977 男性:ああっ、ちぇっ 91 00:04:13,977 --> 00:04:17,407 ネ:ある種 2種類のインターフェースを介し同時に 92 00:04:17,407 --> 00:04:19,215 人が話しかけ 指差すという 93 00:04:19,215 --> 00:04:22,402 いわゆる 94 00:04:22,402 --> 00:04:23,961 複数チャンネルでの操作でした 95 00:04:23,961 --> 00:04:25,968 そしてエンテベ事件が起こりました 96 00:04:25,968 --> 00:04:29,515 1976年にエールフランス機がハイジャックされ 97 00:04:29,515 --> 00:04:31,013 エンテベ空港まで連れ去られ 98 00:04:31,013 --> 00:04:36,070 その際イスラエル人達は鮮やかな救出活動を行いましたが 99 00:04:36,070 --> 00:04:38,033 実はその為に彼らは 100 00:04:38,033 --> 00:04:40,528 空港の実物大モデルを砂漠に作ったのです 101 00:04:40,528 --> 00:04:41,684 彼らはそこで空港の間取りを 102 00:04:41,684 --> 00:04:43,417 体験し 熟知していた為 103 00:04:43,417 --> 00:04:45,133 エンテベ空港に着いた時には 104 00:04:45,133 --> 00:04:48,053 どう動けば良いか分かっていたのです 105 00:04:48,053 --> 00:04:51,305 76年 アメリカ政府から 私達研究者の幾人かに 106 00:04:51,305 --> 00:04:54,080 これをコンピューター上で再現出来ないかという打診があり 107 00:04:54,080 --> 00:04:56,269 私のような者は当然イエスと言い 108 00:04:56,269 --> 00:04:58,295 直ぐさま防衛省との 109 00:04:58,295 --> 00:04:59,780 契約が結ばれ 110 00:04:59,780 --> 00:05:02,468 我々はこのトラックと撮影装置を造りました 111 00:05:02,468 --> 00:05:04,988 ビデオディスクを使って 112 00:05:04,988 --> 00:05:06,814 シミュレーションの一種を行いました 113 00:05:06,814 --> 00:05:09,142 繰り返しますがこれは76年です 114 00:05:09,142 --> 00:05:11,839 数年が経ち 115 00:05:11,839 --> 00:05:13,308 この車が出来上がり— 116 00:05:13,308 --> 00:05:16,266 その結果 グーグルマップとなりました 117 00:05:16,266 --> 00:05:17,786 それでも人々はこれを 118 00:05:17,786 --> 00:05:21,806 真っ当なコンピューターサイエンスだとは見なしませんでしたが 119 00:05:21,806 --> 00:05:23,865 ジェリー・ウィーズナーという 120 00:05:23,865 --> 00:05:26,272 MITの学長は違いました 121 00:05:26,272 --> 00:05:28,620 これを真っ当な研究だと考えたのです 122 00:05:28,620 --> 00:05:31,257 人生で何かをやってみようと 123 00:05:31,257 --> 00:05:34,641 思う人への鍵となるアドバイスですが 124 00:05:34,641 --> 00:05:37,910 組織の長を巻き込む事です 125 00:05:37,910 --> 00:05:40,930 それでメディアラボの運営は 126 00:05:40,930 --> 00:05:44,087 ゴリラを助手席に乗せているようなものでした 127 00:05:44,087 --> 00:05:46,272 スピード違反をして止められたら 128 00:05:46,272 --> 00:05:48,512 窓を覗き込んだ警官は 129 00:05:48,512 --> 00:05:50,521 助手席を見てこう言います 130 00:05:50,521 --> 00:05:52,483 「失礼しました どうぞお進み下さい」 131 00:05:52,483 --> 00:05:54,168 それで私達には制約が少なく研究が行えました 132 00:05:54,168 --> 00:05:57,961 これは可愛らしい「デバイス」です 133 00:05:57,961 --> 00:06:01,010 ジェリー・ウィーズナーのレンチキュラー写真で 134 00:06:01,010 --> 00:06:03,373 口だけが動くようになっています 135 00:06:03,373 --> 00:06:04,716 口だけが動くようになっています 136 00:06:04,716 --> 00:06:07,692 このレンチキュラーシートに映る彼の写真を 137 00:06:07,692 --> 00:06:10,922 振動させると 138 00:06:10,922 --> 00:06:12,935 ごく単純な仕組みで 139 00:06:12,935 --> 00:06:15,174 リップ・シンクが出来るのです 140 00:06:15,174 --> 00:06:17,885 当時のインターネットを介さないテレカンファレンス・システム 141 00:06:17,885 --> 00:06:19,727 というわけでした 142 00:06:19,727 --> 00:06:23,708 これがメディアラボでやっていたことです— 143 00:06:23,708 --> 00:06:25,401 これは私達がやろうとしていたことで 144 00:06:25,401 --> 00:06:27,976 コンピューターや出版の世界 145 00:06:27,976 --> 00:06:30,664 等々を融合することです 146 00:06:30,664 --> 00:06:32,768 これも一般的には受け入れられてはいませんでしたが 147 00:06:32,768 --> 00:06:37,740 初期のTEDの哲学の中核を成していました 148 00:06:37,740 --> 00:06:40,946 これは私達の描いていた将来像でした 149 00:06:40,946 --> 00:06:42,633 それでメディアラボが生まれたのです 150 00:06:42,633 --> 00:06:46,884 年を重ねたお陰で 151 00:06:46,884 --> 00:06:51,151 自信を持ってこう言えます— 152 00:06:51,151 --> 00:06:53,615 私は未来に行ったのです 153 00:06:53,615 --> 00:06:56,899 私は未来を 実際何度も体験したのです 154 00:06:56,899 --> 00:06:58,407 こう言う理由は 155 00:06:58,407 --> 00:07:00,848 今までにもう何度も 156 00:07:00,848 --> 00:07:02,625 「10年後にはこれは実現しているさ」と言い 157 00:07:02,625 --> 00:07:04,673 そして10年が経ち 皆さんはそれからようやく 158 00:07:04,673 --> 00:07:06,431 「5年後にはこれは実現しているさ」 159 00:07:06,431 --> 00:07:08,115 と言い5年後実現しているのです 160 00:07:08,115 --> 00:07:11,873 ですから未来に行ったと私が言うのは 161 00:07:11,873 --> 00:07:14,210 今までに何度も未来を体験したと感じたことによります 162 00:07:14,210 --> 00:07:17,850 それから 一番引用された 163 00:07:17,850 --> 00:07:18,999 私の言葉の中で 164 00:07:18,999 --> 00:07:21,382 「コンピューティングはコンピューターの中だけに 165 00:07:21,382 --> 00:07:24,938 とどまらない」というのがありますが これは最初注目を浴びず 166 00:07:24,938 --> 00:07:26,457 その後次第に注目されだしました 167 00:07:26,457 --> 00:07:30,152 なぜならついに人々は 媒体自体が 168 00:07:30,152 --> 00:07:33,290 重要なのではない ということが分かったからです 169 00:07:33,290 --> 00:07:35,935 この車をあまり見た目の良く無いスライドで 170 00:07:35,935 --> 00:07:38,263 お見せしているのは 171 00:07:38,263 --> 00:07:40,767 私の人生の一部を形づくったような 172 00:07:40,767 --> 00:07:43,595 物語をお話しする為です 173 00:07:43,595 --> 00:07:45,609 私の学生の一人ですが 174 00:07:45,609 --> 00:07:49,160 「バックシート・ドライバー」というテーマの 博士号論文を書きました 175 00:07:49,160 --> 00:07:51,242 この頃はGPSの黎明期だったのですが 176 00:07:51,242 --> 00:07:52,808 この車は自分のいる場所を知っており 177 00:07:52,808 --> 00:07:54,723 音声での指示をドライバーへ 178 00:07:54,723 --> 00:07:58,150 いつ右へ曲がるのか または左へというように 出すのです 179 00:07:58,150 --> 00:07:59,761 実はこの時代 180 00:07:59,761 --> 00:08:02,796 こうした指示を出すと言うことには 181 00:08:02,796 --> 00:08:04,046 多くの課題があって 182 00:08:04,046 --> 00:08:07,274 例えば「次を右に曲がる」とはどういう意味か? 183 00:08:07,274 --> 00:08:09,174 道を進むと「次の」「右」は多分 184 00:08:09,174 --> 00:08:11,357 もう一つ先を右に曲がることだろうとか 185 00:08:11,357 --> 00:08:12,588 そうした問題が沢山あったのです 186 00:08:12,588 --> 00:08:14,833 そして学生が素晴らしい論文を 書き上げたにも関わらず 187 00:08:14,833 --> 00:08:19,680 MITの知財特許オフィスは「特許を申請するべきでは無い」と すら言ったのです 188 00:08:19,680 --> 00:08:21,620 「受理される見込みは到底無く 189 00:08:21,620 --> 00:08:23,930 負うことになる責任が大き過ぎる 190 00:08:23,930 --> 00:08:25,321 保険の問題も出て来るでしょう 191 00:08:25,321 --> 00:08:26,965 特許を取らないで下さい」 192 00:08:26,965 --> 00:08:28,058 それで特許は取りませんでした 193 00:08:28,058 --> 00:08:31,696 でもこれはいかに人々が 194 00:08:31,696 --> 00:08:35,895 物事の本質を見通せないときがあるか ということを表しています 195 00:08:35,895 --> 00:08:38,790 いくつかの作品を駆け足でお見せしましょう 196 00:08:38,790 --> 00:08:40,395 センサー(知覚)技術も多く出て来ます 197 00:08:40,395 --> 00:08:42,870 若きヨーヨー・マです 198 00:08:42,870 --> 00:08:46,840 チェロやハイパーチェロを弾く彼の 199 00:08:46,840 --> 00:08:49,188 体をトラッキングしています 200 00:08:49,188 --> 00:08:53,165 彼らはこの頃この格好で歩き回っていました 201 00:08:53,165 --> 00:08:55,800 今ではもう少し大人しくなって 202 00:08:55,800 --> 00:08:57,841 普通になっています 203 00:08:57,841 --> 00:09:00,110 そして少なくとも3人のヒーローについて 204 00:09:00,110 --> 00:09:01,239 簡単に言及したいのですが 205 00:09:01,239 --> 00:09:03,717 マービン・ミンスキーは 206 00:09:03,717 --> 00:09:05,104 常識について良く教えてくれました 207 00:09:05,104 --> 00:09:08,545 ミュリエル・クーパーの話もしましょう 208 00:09:08,545 --> 00:09:11,163 リッキー・ワーマンとTEDにとってとても大切な人物ですが 209 00:09:11,163 --> 00:09:14,898 彼女はステージに立って 210 00:09:14,898 --> 00:09:16,845 最初にこう言いました 211 00:09:16,845 --> 00:09:18,999 「私はリッキーをニッキーに紹介しました」 212 00:09:18,999 --> 00:09:20,699 誰も私を「ニッキー」と呼ばず 213 00:09:20,699 --> 00:09:22,458 誰もリチャードを「リッキー」と呼ばなかったので 214 00:09:22,458 --> 00:09:25,860 彼女が誰の事を話しているのか 誰にも分かりませんでした 215 00:09:25,860 --> 00:09:28,257 そしてもちろんシーモア・パパート— 216 00:09:28,257 --> 00:09:29,762 彼はこう言った人です 217 00:09:29,762 --> 00:09:31,177 「『考える』ことを考えることは不可能だ— 218 00:09:31,177 --> 00:09:33,592 『何かについて考えている』ことを考えることなくしては」 219 00:09:33,592 --> 00:09:39,255 これは実に—どうぞあとでゆっくり解いて下さい— 220 00:09:39,255 --> 00:09:43,361 これはとても深淵な言葉です 221 00:09:43,361 --> 00:09:45,101 TED2からのスライドを幾つか 222 00:09:45,101 --> 00:09:47,187 お見せします 223 00:09:47,187 --> 00:09:50,929 たわいないスライドかも知れませんが 224 00:09:50,929 --> 00:09:56,270 私はテレビというものの意義はディスプレイにあるのだ と感じるようになりました 225 00:09:56,273 --> 00:09:59,336 それはTED1が終わり 226 00:09:59,336 --> 00:10:02,362 TED2が開催される頃でした 227 00:10:02,362 --> 00:10:04,511 ここで言及したい事は 228 00:10:04,511 --> 00:10:06,626 知性がデバイスに宿る事が 229 00:10:06,626 --> 00:10:08,680 可能だとしても 230 00:10:08,680 --> 00:10:10,112 今日「モノのインターネット」(IoT)に 231 00:10:10,112 --> 00:10:12,550 関わって作られている物を見ると 232 00:10:12,550 --> 00:10:15,490 嘆かわしい程に情け無く思うのです 233 00:10:15,490 --> 00:10:17,920 なぜなら今起こっていることは 234 00:10:17,920 --> 00:10:21,418 オーブンの操作パネル機能を携帯に取り入れたり 235 00:10:21,418 --> 00:10:23,207 ドアの鍵を携帯の機能にしたり 236 00:10:23,207 --> 00:10:25,380 あらゆる物を手元に持って来ただけで 237 00:10:25,380 --> 00:10:28,101 しかも実はそれは避けるべきことなのです 238 00:10:28,101 --> 00:10:30,159 そうではなく 鶏肉をオーブンに入れると 239 00:10:30,159 --> 00:10:32,487 オーブンが「あ、チキンですね」と言って調理し始める 240 00:10:32,487 --> 00:10:33,636 と言ったものが必要なのです 241 00:10:33,636 --> 00:10:35,402 「オーブンはニコラスの鶏肉を料理している 242 00:10:35,402 --> 00:10:37,236 彼が好きな焼き加減は…」といった具合に 243 00:10:37,236 --> 00:10:40,289 デバイス自体に知性を持たせる代わりに 244 00:10:40,289 --> 00:10:41,998 最近私達はそれを 245 00:10:41,998 --> 00:10:44,110 携帯電話に持たせてしまったり 246 00:10:44,110 --> 00:10:46,480 ユーザーの手元に持って来ただけです 247 00:10:46,480 --> 00:10:48,668 モノのインターネットの 248 00:10:48,668 --> 00:10:51,409 有用性が十分に活かされていません 249 00:10:51,409 --> 00:10:54,873 テレビについて 250 00:10:54,873 --> 00:10:57,495 1990年にこれが今日のテレビそして 251 00:10:57,495 --> 00:10:58,965 未来のテレビは 252 00:10:58,965 --> 00:11:01,288 こんな風な物になると言いました 253 00:11:01,288 --> 00:11:04,832 人々は冷笑しましたが 254 00:11:04,832 --> 00:11:10,083 その実あまり理解もしていなかったのです 255 00:11:10,083 --> 00:11:12,733 1990年のテレコミュニケーション 256 00:11:12,733 --> 00:11:18,433 ジョージ・ギルダーはこのダイアグラムを 257 00:11:18,433 --> 00:11:20,862 ネグロポンテ・スイッチと呼ぶ事にしました 258 00:11:20,862 --> 00:11:22,868 私はおそらくジョージに比べかなり知名度が低いので 259 00:11:22,868 --> 00:11:26,475 彼がこれを「ネグロポンテ・スイッチ」と呼ぶと それが定着しました 260 00:11:26,475 --> 00:11:29,140 地中のケーブルを介して通信していた電話に 携帯電話が取って代わり 261 00:11:29,140 --> 00:11:30,855 アンテナで受信していたテレビは 262 00:11:30,855 --> 00:11:32,314 地中のケーブルを介するようになる 263 00:11:32,314 --> 00:11:34,199 という予想は的中したのです 264 00:11:34,199 --> 00:11:38,944 これはその年に使われたスライドですが 265 00:11:38,944 --> 00:11:42,319 全く忠実に現実となりました 266 00:11:42,319 --> 00:11:44,486 そしてワイアードを創刊しました 267 00:11:44,486 --> 00:11:48,222 我々は交代で 268 00:11:48,222 --> 00:11:50,944 雑誌の受付窓口も担当しました 269 00:11:50,944 --> 00:11:55,002 ひどく怒った親御さんの電話で 息子さんが 270 00:11:55,002 --> 00:11:57,231 ワイアード誌を購読するために 271 00:11:57,231 --> 00:11:59,110 セクシーなスポーツ雑誌の購読を止めたので 272 00:11:59,110 --> 00:12:02,307 「お宅はポルノ雑誌か何かなんですか?」と聞くのです 273 00:12:02,307 --> 00:12:04,891 彼は息子がワイアードに興味を抱く事など 274 00:12:04,891 --> 00:12:08,790 到底理解出来なかったようです 275 00:12:08,790 --> 00:12:11,394 少し駆け足で話しましょう 276 00:12:11,394 --> 00:12:14,893 これはお気に入りです1995年の 277 00:12:14,893 --> 00:12:17,930 ニューズウィーク誌の裏表紙です 読んでみて下さい(笑) 278 00:12:17,930 --> 00:12:19,899 [ニコラス・ネグロポンテ メディアラボ・ディレクターは] 279 00:12:19,899 --> 00:12:21,800 [本や新聞をインターネット経由で 買う未来を予測する] 280 00:12:21,800 --> 00:12:23,445 [ええ、そうでしょうとも (皮肉) ニューズウィーク1995] 281 00:12:23,445 --> 00:12:25,672 あなたが完全に間違っているという 282 00:12:25,672 --> 00:12:29,430 誰かの批判が 完全にくつがえった時 それは気持ちがいいものです 283 00:12:29,430 --> 00:12:31,576 自著『ビーイング・デジタル』を発表しました 284 00:12:31,576 --> 00:12:34,217 本作で大きな出版社から 285 00:12:34,217 --> 00:12:36,419 出版し 一般の人々へ広めるという 286 00:12:36,419 --> 00:12:39,690 機会が手に入りました 287 00:12:39,690 --> 00:12:42,705 お陰で新しいメディアラボも造ることができました 288 00:12:42,705 --> 00:12:44,638 是非訪れてみてください 289 00:12:44,638 --> 00:12:47,657 素晴らしい職場というだけでなく 290 00:12:47,657 --> 00:12:50,482 その美しい建築も一見の価値があります 291 00:12:50,482 --> 00:12:53,177 TEDでこんな話をして来ました [マルチメディアは大がかりで室内に限定された体験です―] 292 00:12:53,177 --> 00:12:54,744 [マルチメディアは大がかりで室内に限定された体験です―] 293 00:12:54,744 --> 00:12:56,236 私達はその時代に追いつきました [小型で薄く明るい高画質ディスプレイはこれを激変させます 1995] 294 00:12:56,236 --> 00:12:58,228 毎年その時を楽しみに待ちわびました [小型で薄く明るい高画質ディスプレイはこれを激変させます 1995] 295 00:12:58,228 --> 00:13:01,280 昔のリッキー・ワーマンのパーティとは違い 296 00:13:01,280 --> 00:13:04,189 私を含め 彼の古い友人たちが 実にたくさん招待されるように 297 00:13:04,189 --> 00:13:05,848 なったのです 298 00:13:05,848 --> 00:13:08,240 それから私にとってあることが 299 00:13:08,240 --> 00:13:09,709 根本的に変化しました 300 00:13:09,709 --> 00:13:13,662 私はよりコンピューターと学習ということについて興味を持ち 301 00:13:13,662 --> 00:13:16,124 シーモアに影響を受けたこともありますが 302 00:13:16,124 --> 00:13:18,739 特に学習ということを 303 00:13:18,739 --> 00:13:22,649 最もコンピューター・プログラミングに 304 00:13:22,649 --> 00:13:24,403 類似したものとして捉えました 305 00:13:24,403 --> 00:13:26,417 コンピューター・プログラムを書く時 306 00:13:26,417 --> 00:13:29,212 まずリストアップをし 307 00:13:29,212 --> 00:13:30,940 アルゴリズムを決めて 308 00:13:30,940 --> 00:13:33,816 1セットの指示にします 309 00:13:33,816 --> 00:13:36,499 バグが見つかれば—全てのプログラムにつきものですが— 310 00:13:36,499 --> 00:13:38,208 デバッギングが必要です 311 00:13:38,208 --> 00:13:40,198 プログラムを直し 312 00:13:40,198 --> 00:13:41,820 再度実行してみます 313 00:13:41,820 --> 00:13:43,624 そのように繰り返しを経ますが 314 00:13:43,624 --> 00:13:46,531 そうした繰り返しの行為は 315 00:13:46,531 --> 00:13:49,434 実に学習ということと似ているのです 316 00:13:49,434 --> 00:13:53,101 それで私はシーモアとカンボジア等で 317 00:13:53,101 --> 00:13:55,459 子供たちそれぞれに一台ずつパソコンを与えるという 318 00:13:55,459 --> 00:13:58,363 ワン・ラップトップ・パー・チャイルド(OLPC)を始めました 319 00:13:58,363 --> 00:14:01,177 OLPCのTEDトークは十分あるので 320 00:14:01,177 --> 00:14:02,938 そこは端折りましょう 321 00:14:02,938 --> 00:14:06,863 この活動は 322 00:14:06,863 --> 00:14:10,369 学習、発育、コンピューティングの分野で 323 00:14:10,369 --> 00:14:14,362 比較的規模の大きい試みをする好機でした 324 00:14:14,362 --> 00:14:17,179 あまり知られていなかった事ですが OLPCは 325 00:14:17,179 --> 00:14:19,814 10億ドル規模のプロジェクトで 326 00:14:19,814 --> 00:14:22,461 少なくとも私が運営していた7年間はそうでした 327 00:14:22,461 --> 00:14:24,607 世界銀行やアメリカ合衆国国際開発庁からの 328 00:14:24,607 --> 00:14:27,722 拠出金は無かったという事も重要な点です 329 00:14:27,722 --> 00:14:31,877 殆どの国が自国の国庫から拠出しました 330 00:14:31,877 --> 00:14:33,480 興味深い点です 331 00:14:33,480 --> 00:14:34,836 少なくとも私にとっては 332 00:14:34,836 --> 00:14:37,980 次にやろうとしていることに関わるので 333 00:14:37,980 --> 00:14:41,005 これらがOLPCの試みが行われた国々です 334 00:14:41,005 --> 00:14:43,907 次に実験を試みました 335 00:14:43,907 --> 00:14:48,188 エチオピアでのことでした 336 00:14:48,188 --> 00:14:50,830 内容はこうです 337 00:14:50,830 --> 00:14:52,461 この実験は 338 00:14:52,461 --> 00:14:56,241 学校が無い場所で学習はできるのか というテーマで 339 00:14:56,241 --> 00:14:58,771 我々はタブレットPCを 340 00:14:58,771 --> 00:15:01,014 何ら取扱説明書も無しにばらまき 341 00:15:01,014 --> 00:15:04,287 子供たちに使い方を考えさせました 342 00:15:04,287 --> 00:15:07,934 子供たちはすぐに電源を入れて 343 00:15:07,934 --> 00:15:10,032 子供たちはすぐに電源を入れて 344 00:15:10,032 --> 00:15:13,104 5日のうちに一人当たり50のアプリを使いこなし 345 00:15:13,104 --> 00:15:15,206 2週間で「ABCの歌」を歌っていただけでなく 346 00:15:15,206 --> 00:15:18,140 2週間で「ABCの歌」を歌っていただけでなく 347 00:15:18,140 --> 00:15:22,033 6ヶ月でアンドロイドをハックしてしまいました 348 00:15:22,033 --> 00:15:25,551 十分に興味深い結果でした 349 00:15:25,551 --> 00:15:28,110 これが一番良く映っている写真だと思いますが 350 00:15:28,110 --> 00:15:32,261 右手の子供は自ら 351 00:15:32,261 --> 00:15:34,736 教師役を買って出た子供で 352 00:15:34,736 --> 00:15:37,256 左にいる子供たちを教えています 353 00:15:37,256 --> 00:15:40,406 ここには大人の姿は全くありません 354 00:15:40,406 --> 00:15:41,830 私は「これをもっと大きな規模で 355 00:15:41,830 --> 00:15:43,427 やってみられるだろうか?」と言い 356 00:15:43,427 --> 00:15:45,908 「その為に足りないのは何だろう?」と問いました 357 00:15:45,908 --> 00:15:48,177 ここで子供たちはプレス・カンファレンスをやっていますね 358 00:15:48,177 --> 00:15:50,862 土に文字を書いています 359 00:15:50,862 --> 00:15:54,307 答えは—何が足りないのだろう? 360 00:15:54,307 --> 00:15:56,843 未来の予測は省きましょう 361 00:15:56,843 --> 00:15:58,371 時間が無くなって来ました 362 00:15:58,371 --> 00:16:02,339 一体どういうことが起こるのでしょうか? 363 00:16:02,339 --> 00:16:03,826 この課題は 364 00:16:03,826 --> 00:16:06,454 「最後の10億人」を繋げることです 365 00:16:06,454 --> 00:16:09,105 「最後の10億人」を繋げるということは 366 00:16:09,105 --> 00:16:12,502 「次の10億人」を繋げるということとは全く違う事です 367 00:16:12,502 --> 00:16:13,896 その理由は— 368 00:16:13,896 --> 00:16:15,760 「次の10億人」を繋げるというのは 369 00:16:15,760 --> 00:16:17,710 簡単な事なのです 370 00:16:17,710 --> 00:16:21,077 でも「最後の10億人」は未開の地の人々のことで 371 00:16:21,077 --> 00:16:24,829 未開の地に住んでいるという事と貧しいということは 372 00:16:24,829 --> 00:16:25,961 全く違います 373 00:16:25,961 --> 00:16:29,594 貧しさは私達の社会が生み出すものですが 374 00:16:29,594 --> 00:16:35,044 未開の地に住む人々は そう言う意味で貧しいということは 375 00:16:35,044 --> 00:16:36,953 全くありません 376 00:16:36,953 --> 00:16:38,358 彼らは原始的かもしれませんが 377 00:16:38,358 --> 00:16:42,402 その彼らをネットと繋げるということと 378 00:16:42,402 --> 00:16:44,933 OLPCの歴史 そして 379 00:16:44,933 --> 00:16:48,589 エチオピアでの実験により 380 00:16:48,589 --> 00:16:51,864 私にはこれがごく短い期間で 381 00:16:51,864 --> 00:16:54,665 実現出来るという確信を持ちました 382 00:16:54,665 --> 00:16:56,506 この計画というのは— 383 00:16:56,506 --> 00:16:58,740 残念ながら計画のパートナー達から 384 00:16:58,740 --> 00:17:01,608 発表ができるように合意を 385 00:17:01,608 --> 00:17:02,899 とりつけていないのですが 386 00:17:02,899 --> 00:17:07,806 静止衛星を使って実現します 387 00:17:07,806 --> 00:17:10,265 静止衛星が最良ではない理由は多くありますが 388 00:17:10,265 --> 00:17:14,780 静止衛星が最良ではない理由は多くありますが 389 00:17:14,780 --> 00:17:17,717 優れている理由も多くあります 390 00:17:17,717 --> 00:17:20,812 2千億円で 391 00:17:20,812 --> 00:17:24,496 10億人以上をネットに繋げてしまうのですから 392 00:17:24,496 --> 00:17:27,157 この数字を選んだ理由は— 393 00:17:27,157 --> 00:17:30,540 これが最後のスライドですが 394 00:17:30,540 --> 00:17:32,324 2千億円が 395 00:17:32,324 --> 00:17:35,243 アメリカがアフガニスタンに 396 00:17:35,243 --> 00:17:37,336 毎週使っている金額だったからでもあります 397 00:17:37,336 --> 00:17:39,248 毎週使っている金額だったからでもあります 398 00:17:39,248 --> 00:17:42,555 もし私達が 399 00:17:42,555 --> 00:17:45,255 アフリカと「最後の10億人」とを 400 00:17:45,255 --> 00:17:46,809 それ位の額で繋ぐ事ができるのなら 401 00:17:46,809 --> 00:17:48,122 そうするべきだと思っています 402 00:17:48,122 --> 00:17:50,419 ありがとうございました 403 00:17:50,419 --> 00:17:53,948 (拍手) 404 00:17:53,948 --> 00:17:58,278 クリス・アンダーソン(以下ア):そのままでどうぞ 405 00:17:58,278 --> 00:18:00,308 ネ:もっと続けた方が良いですか? 406 00:18:00,308 --> 00:18:02,670 ア:いえ 407 00:18:02,670 --> 00:18:04,535 見事にお話しになられました 408 00:18:04,535 --> 00:18:07,165 ニコラス 次の予測では何が起こるんですか? 409 00:18:07,165 --> 00:18:09,191 (笑) 410 00:18:09,191 --> 00:18:11,627 ネ:聞いて頂いて恐縮です 411 00:18:11,627 --> 00:18:14,400 私の予測はですね— 412 00:18:14,400 --> 00:18:17,100 これが私の予測です 413 00:18:17,100 --> 00:18:19,762 30年後 私はもういませんが 414 00:18:19,762 --> 00:18:24,490 読み方を学ぶということを考えています 415 00:18:24,490 --> 00:18:27,339 今まで私達は 416 00:18:27,339 --> 00:18:29,624 目を通して多くの情報を吸収して来ましたが 417 00:18:29,624 --> 00:18:32,700 実はそれはとても非効率的な 経路だったのかもしれません 418 00:18:32,700 --> 00:18:37,785 ですから私の予測では 私達は将来 情報を消化するかたちで吸収しているでしょう 419 00:18:37,785 --> 00:18:40,982 錠剤を飲み込むともう 英語を学んでしまえるというように 420 00:18:40,982 --> 00:18:43,674 錠剤を飲むと シェイクスピア文学の知識が吸収されます 421 00:18:43,674 --> 00:18:46,283 その情報は血流を通して吸収されます 422 00:18:46,283 --> 00:18:48,140 薬は血流に入ると 423 00:18:48,140 --> 00:18:50,358 脳まで流れて行き 424 00:18:50,358 --> 00:18:52,540 脳に達すると 425 00:18:52,540 --> 00:18:53,862 様々な場所で 426 00:18:53,862 --> 00:18:56,487 情報を正しい部位に届けます 427 00:18:56,487 --> 00:18:57,819 面白いですよ 428 00:18:57,819 --> 00:19:00,339 ア:レイ・カーツワイルとお会いになりましたか? 429 00:19:00,339 --> 00:19:03,552 ネ:いいえ でもエド・ボイデンと話しましたよ 430 00:19:03,552 --> 00:19:05,397 スピーカーの一人で 431 00:19:05,397 --> 00:19:07,210 ここにいるヒュー・ハー博士や 432 00:19:07,210 --> 00:19:09,107 色々な人たちともお話していました 433 00:19:09,107 --> 00:19:10,504 これはそう突拍子もない事では 434 00:19:10,504 --> 00:19:13,449 ないんですよ 30年後にはね 435 00:19:13,449 --> 00:19:15,191 ア:楽しみにしていますよ 436 00:19:15,191 --> 00:19:17,493 またTEDで30年後に今日のクリップを見る事にしましょう 437 00:19:17,493 --> 00:19:20,524 それから皆で赤いカプセルを飲みましょう 438 00:19:20,524 --> 00:19:22,709 それもあなたのお陰ですね 439 00:19:22,709 --> 00:19:24,153 ニコラス・ネグロポンテでした 440 00:19:24,153 --> 00:19:25,501 ネ:ありがとうございました 441 00:19:25,501 --> 00:19:26,315 (拍手)